著者
朴 永哲
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.98-107, 2012-06
著者
朴 永哲
出版者
史学研究会
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.570-597, 1997-07
著者
朴 永哲
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.570-597, 1997-07

個人情報保護のため削除部分あり従来、中国法制史の研究に於いては概ね制度の外郭解明に比重が置かれてきたが、社会と人々の意識の次元から法を捉えることが必要であると筆者は考える。かかる問題意識より本稿は主に太平広記所収の唐代入冥譚を題材として当時の中国人の法意識を探ろうとするものである。そこに見える地獄の裁きは現実の律令裁判の模倣であったが、次第にその裁きは宗教的厳格さを失い世俗化していくとともに、ついには裁きの消滅、地獄の現世への従属を見るに至る。それは中国における伝統的な不死の信仰と、神による正義の実現なる西洋的法観念の欠如がもたらした結果であったが、またそこには現世の人情を裁きの基準とする「原情主義」の現れをも看取することができる。「原情主義」は現実の律と裁判に於ける基本原則の一であり、その地獄説話への反映は当時の中国人の意識における正義の所在を示すものと考えられる。
著者
今井 顕 濱嵜 朋子 笠井 幸子 粟野 秀慈 邵 仁浩 安細 敏弘 朴 永哲 宮崎 秀夫 竹原 直道
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.574-584, 2003-10-30

この研究の目的は,韓国人の歯列弓と口蓋の形質の特徴を明らかにすることである.研究には韓国人学生(18〜32歳)から得られた209組(男性105人,女性104人)の上下顎模型を用いた.得られた計測値について,男女間およびこれまでわれわれが報告してきた12集団との比較検討を行った.その結果,韓国人はほとんどの計測項目において有意な性差が認められた.また,男女ともに中央アメリカに住むヒカケ族と多くの項目において有意な差を示した.さらに,韓国人の口腔の形質人類学的住置づけを明らかにするために,クラスター分析,近隣結合法,多次元尺度構成法を行った結果,韓国人は男女ともバリ島民,台湾高山族やヒカケ族よりも日本人,台湾在住の中国人に近いということが明らかとなった.