著者
東 賢太朗 Kentaro AZUMA
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-11, 2009-03-06

フィリピン・ボラカイ島は、美しいホワイトビーチが世界的に知られる観光リゾート地である。本稿では、今後のボラカイ島の観光文化に関する研究への予備的考察として、観光と環境、および観光と生活のそれぞれの関係性に注目する。フィールドワークによって得た資料や情報から、観光化や観光開発による環境の喪失という齟齬が生まれていること、また観光圏と生活圏が地理的かつ機能的に分化しながらアクターの往来によってコンタクトゾーンが生起していることを明らかにする。その上で、生活環境主義における「居住者の生活の便宜」について考察を行う。
著者
東 賢太朗
出版者
日本文化人類学会
巻号頁・発行日
pp.43-43, 2009 (Released:2009-05-28)

本分科会では、人類学(者)がフィールドで出会う謎と秘密、不思議と驚き、すなわち「ミステリー」の魅力と可能性について議論を展開する。具体的には、人類学とフィクション(ミステリー、ファンタジー、SF)との関係、フィールドワークのプロセスにおけるフィクションとリアリティ、そして調査対象自体に内在するミステリーといった問題系に着目する。
著者
東 賢太朗
出版者
日本文化人類学会
巻号頁・発行日
pp.44-44, 2009 (Released:2009-05-28)

人類学のフィールドにおいて、「わかる」ための努力がなされる一方で、「わからない」ことが必ず残されていく。そのような解き明かされない「謎」の持つリアリティについて、本発表では考察する。フィクションの諸ジャンルでは、非現実や非日常の要素がリアリティの表現として効果的に用いられるのに対し、人類学には民族誌のもつ虚構性に対する批判が向けられる。両ジャンルの並置と比較から議論を展開したい。