著者
大賀 哲 佐古田 彰 大井 由紀 中藤 哲也 上田 純子 松井 仁 清野 聡子 内田 交謹
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-07-19

研究期間の2年目にあたる今年度は、所定の役割分担に基づいて研究代表者・分担者・連携研究者間で相互調整および個別の研究を進めた。全体を制度分析・人権規範・経営規範・環境規範・データ分析の5グループに分け、大賀が制度分析、松井・大井・吾郷が人権規範、内田・上田が経営規範、佐古田・清野・渡邉が環境規範、中藤がデータ分析を担当した。研究メンバー間での勉強会を5回(6月・9月・12月・2月・3月)、外部の研究者を招聘しての公開研究会を2回(10月・2月)行った。勉強会では大賀・内田・佐古田・渡邉・松井・上田・中藤がそれぞれ研究報告を行った。公開研究会では石井梨紗子准教授(神奈川大学)、畠田公明教授(福岡大学)を招聘し、また連携研究者の吾郷も研究報告を行った。勉強会、公開研究会では、研究分担者・連携研究者とともに報告内容を討議した。「企業の社会的責任」・国連グローバル・コンパクトの研究動向への理解を深める上で非常に有意義な機会となった。来年度以降は個別の研究を進めるとともに、研究成果の発信と各グループの研究成果の比較を行っていく予定である。
著者
松井 仁 浅井 哲子 Hitoshi MATSUI Tetsuko ASAI
雑誌
研究紀要 : 恵泉女学園短期大学園芸生活学科 = Research Bulletin : Published by Dept. Horticulture, Keisen Junior College
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-15, 1994-03

Stem character, growing period, decease- and insect-resistance, fruit quality, fruit taste, fruit yielding ability, and seed number, weight and color were comparatively observed among 8 raspberry cultivars (Skeena, Haida, Scepter-66,Chilcotin, Meeker, Nootka, Willamette, Golden Queen), 9 blackberry cultivars (Thornless Logan, Boysen, Young-65,Marion, Olallie, Smoothstem-66,Smoothstem-Ta, Comanche-75,Cherokee-79) and one species related to raspberry (Rubus phoenicolasius). Observations were conducted in the experimental field of the Department of Horticulture, Keisen Jogaku-en Junior College, Isehara-city, Kanagawa, Japan for 8 years from 1983 to 1990. Among the raspberries, Meeker, which was determined to be the best, had good fruit quality, high yielding ability and disease- and insect-resistance. Nootka and Willamette followed. Among the blackberries, Boysen was highly rated owing to its extra large fruit size and high yielding ability. Comanche and Cherokee were also rated highly from their good fruit quality, stable high yielding ability and stem erectness. Both of them however had the disadvantage of large spines. Smoothstem-66 and Smoothstem-Ta, which were imported through different routes, were judged to belong different strains. Smoothstem-66 showed the superior fruit quarity, although both of Smoothstems were suitable for the processing use. R. phoenicolasius was recognized to be worthy of a breeding material because of its long lasting fruit quality and the disease- and insect resistance.
著者
松井 仁
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.29-36, 1992-03-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
16

In this research, a new scaling procedure was developed in order to measure personality traits (θ) to create Movement responses of organic objects (M or FM in the Rorschach test) in the Inkblot test. This procedure was based on the item response theory. In this procedure the homogeneity of the items of the used test were checked. Here, 60 items including the Rorschach test and other items from Holtzman Inkblot Technique (HIT) were used and 402 subjects were asked to create one response for each item. Then, 40 homogenious items including 8 items from the Rorschach test were selected through the principal factor method. The item parameters of the selected 40 items and the information function for the estimation of θ were then calculated. The estimates of θ were also calculated by the maximum likelihood method. A discussion on the charactristics of items and personality traits estimated on Movement took place. And the result proved that the estimate of θ (personality traits) in order to create Movement responses were not reliable at a low level.
著者
伊藤 亜矢子 松井 仁
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.449-457, 2001-12-30
被引用文献数
1

本研究は,わが国の教育事情に即応し,学校臨床実践における学級の見立てに寄与する学級風土質問紙の作成と,それによる学級風土の記述の提案を目的とした。学級観察や生徒面接,教師コンサルテーションなど実践的な情報を基にして質問項目を作成し(伊藤,1999a),その結果を,欧米の主力な学級風土質問紙(CES・LEI・CAS)の理論的枠組みと比較検討し,実践的情報と理論的情報の双方から質問紙を作成した。21中学校85学級2465名に質問紙を実施し,分析単位問題に配慮して,学級を単位に分析を行い,グループ主軸法によって項目割付の妥当性を検討した。その結果,「学級活動への関与」「生徒間の親しさ」「学級内の不和」「学級への満足感」「自然な自己開示」「学習への志向性」「規律正しさ」「学級内の公平さ」の8尺度を得た。これを用いて学級風土の事例を記述し,質問紙結果から学級の現状や課題を導くことができ,コンサルテーションや教師の学級経営資料として質問紙結果の活用が期待されることを示した。
著者
丸山 秀典 松井 仁志 大城 雅博 宗像 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-08-13
被引用文献数
2

次世代のマルチメディア移動通信において 20〜30Mbps の高速伝送を実現するためには、マルチパスフェージングによるデータ品質劣化を回避する手段がポイントとなる。かかる手段として今回、信号推定能力と演算規模のバランスを重視し、かつ 24Mbps の高速処理が可能な遅延判定帰還型信号推定器 ( DDFSE : Delayed Decision Feedback Sequence Estimator) を試作し、これを無線モデムに搭載し評価したのでたので、その評価結果について報告する。
著者
錦見 盛光 松井 仁淑
出版者
和歌山県立医科大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1995

ヒトを含む霊長類はビタミンCの合成ができないが、その原因は合成経路で働くグロノラクトン酸化酵素(GLO)の欠損による。われわれは、機能を有するラットのGLO遺伝子と機能を失ったヒトのGLO遺伝子の塩基配列をすでに報告した。本研究では、ヒトの遺伝子において特定された4つのエキソン(VII,IX,X,XII)の配列についてラットの配列と比較し分子進化学的検討を加えた。ヒトのGLO遺伝子における非同義置換は、遺伝子が機能をなくした後は選択圧を受けないため、同義置換と同じ頻度で生じてきたと推定される。この推定が正しいと仮定して、ヒトとラットの間の非同義サイトにおける置換数の値(0.16)と霊長類の同義サイトの進化速度(2.3×10^<-9>/サイト/年)とから、ヒトがGLOを失った時期は約7,000万年前以後と推測した。また、チンパンジーとマカクのゲノムDNAを鋳型にしてPCRを行い、エキソンXを増幅して得られたDNAの塩基配列を決定した。その結果、ヒトの配列と比べたホモロジーはそれぞれ97.6%と89.7%であった。これらの値は霊長類の祖先がGLOを失って以降、GLO遺伝子で塩基置換がランダムに起きていることを示しており、この遺伝子が進化の中立説を説明する恰好の例であることが分かった。さらに、ヒトの配列においてエキソンXIは欠失していることが分かっているので、この欠失が類人猿においても認められるか否かを調べた。ヒト、チンパンジー、およびゴリラのゲノムDNAを鋳型として、エキソンXからエキソンXIIにわたる領域をPCRによって増幅した結果、いずれも同一サイズ(23.5kbp)のDNAが得られたことから、エキソンXIの欠失はこれらの類人猿の分岐以前に起きたものと想定された。