著者
小澤 俊介 内元 清貴 松原 茂樹
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.3, pp.506-517, 2012-03-01

Web上には,病気への対処法や料理のレシピなど,様々なノウハウが蓄積されている.そのため,ノウハウを知るためにWebを参照することが多い.しかし,既存のWeb検索でノウハウのみを検索することは容易ではない.この問題に対し,ノウハウをあらかじめ整理し,専用のWebサイトなどで提供することができれば,災害に対する予防策など,様々な事象への対処・対策の発見を容易にすることができる.本論文では,モノとその使われ方に着目することにより,ノウハウを獲得する手法を提案する.本手法では,まず,対象のモノを含むパッセージを獲得し,ノウハウの候補を抽出する.次に,パッセージに含まれる手掛り表現,及び,モノとその使われ方として用途表現を利用することにより,ノウハウ候補がノウハウであるか否かを判定する.実験により,ノウハウ獲得においてモノとその使われ方が重要な役割を果たすことを示す.
著者
田中 康裕 鈴木 毅 松原 茂樹 奥 俊信 木多 道宏
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.613, pp.135-142, 2007
被引用文献数
6 12

This article studies the formation of the purpose at Shimoshinjo-Sakuraen. A method of this article is interview to master of this Community-Cafe. This article clarified following things. The purpose of Shimoshinjo-Sakuraen is offering an opportunity of social contact to people. Participating in activity was thought to be important at this Community-Cafe at first. Now, Shimoshinjo-Sakuraen is the place where people can spend without participating in activity. This means various type of the social contact come to be permitted there and means the substance of the purpose has been formed through management of Shimoshinjo-Sakuraen.
著者
加藤 芳秀 江川 誠二 松原 茂樹 稲垣 康善
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J92-D, no.3, pp.417-427, 2009-03-01

本論文では,言語構造を活用した用例文検索手法を提案する.本手法では,クエリとしてキーワード系列を受け取ると,単純にキーワードにマッチする文を検出するのではなく,出現するキーワードが依存関係(単語の修飾・被修飾の関係)にある文を検出し,キーワードが形成する依存関係のパターンに従って文を分類する.依存関係のパターンは自動的に同定されるため,従来手法のようにユーザが構造的なクエリを作成する必要はなく,言語構造を活用した検索を容易に実行できる.被験者実験を通じて,提案手法が,ユーザの必要とする文を高い精度で分類できることを確認した.
著者
松原 茂樹 加藤 芳秀 江川 誠二
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.251-259, 2008 (Released:2008-07-01)
参考文献数
5
被引用文献数
3

英文作成支援を目的に開発された英文検索システムESCORTについて述べる。ESCORTは,キーワード系列を入力とし,キーワード間に構文的な関係が存在する英文を出力する。単にキーワードを含む文を出力する従来システムと異なり,ユーザの検索意図に合致した用例が検索結果として提示されるため,精度の高い英文検索を遂行できる。また,提示される英文は,キーワード間の関係の種類に応じてグループ化されるため,検索作業を効率的に遂行できる。ESCORTは,英文論文から取り出された文を格納しており,研究者が英語で論文を作成する場面で,参照するにふさわしい用例を提示する。現在,約71万文を対象とする用例検索を実現しており,英文論文作成のためのツールとして活用されている。