著者
松浦 昭洋 大島 悠 栗原 秀典 折小野 嘉輝
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2014-EC-34, no.4, pp.1-5, 2014-12-12

本稿では,いくつかの凸曲面からなるディスプレイ上で棒状インタフェースを回転させ,棒とディスプレイの接触情報を用いてマルチタッチ入力を行うコンピュータシステム Stick'n Roll を提案する.本システムでは,曲面上に座圧分布センサを貼付して棒とディスプレイの接触情報をリアルタイムで取得し,コンピュータ上でデータ処理,アプリケーション処理を行った後,曲面上方から曲面に映像をプロジェクションする.本システムの有効性,一定の汎用性を示すために制作した風船割ゲーム,鍵盤楽器等のアプリケーションも紹介する.
著者
石関 匠 松浦 昭洋
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.12, pp.101-107, 2010-11-12

「量子三目並べ」は2002年に物理学者AllanGoffらによって提案された,量子力学の概念を利用した二人完全情報零和ゲームである1).本稿では,直線状の三目を先に完成させれば勝ちとする古典的な三目並べの勝利基準(完勝と呼ぶ)と,両者同時に三目完成させたとき,完成した三目の着手番号の最大値が小さい方を勝ちとする勝利基準(辛勝と呼ぶ)の下で量子三目並べの必勝法の解析を行い,本ゲームが完勝の基準の下では引き分けであり,辛勝の基準の下では先手必勝で勝利に必要な手数が9手であることを示す.さらに,探索の高速化とある自然な改訂ルールの下での必勝法についても述べる.
著者
松浦 昭洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.119, pp.57-64, 2007-11-30

本稿では,ハノイの塔問題より一般化された再帰方程式T(n α β) = min_{1< t < n} {αT(n-t α β) + βS(t 3)}(S(t 3) = 2^t - 1 は3本の塔を持つハノイの塔問題に対する最小解)に対する厳密な解析を行い,その一般解を導出する。すなわち,αとβがα>2 なる任意の自然数であるとき,{T(n α β)} の階差数列がβ2^iα^j(i j > 0)なる自然数が昇順に並んだものであることを示す。In this paper, we make exact analysis of the recurrence relations generalized from the Tower of Hanoi problem of the form $T(n, \alpha, \beta) = \min_{\small{1\le t \le n}}\bigl\{ \alpha \, T(n-t, \alpha, \beta) + \beta \, S(t,3) \bigr\}$, where $S(t,3) = 2^t - 1$ is the optimal solution for the 3-peg Tower of Hanoi problem. It is shown that when $\alpha$ and $\beta$ are natural numbers and $\alpha \ge 2$, the sequence of differences of $T(n, \alpha, \beta)$'s, i.e., $T(n, \alpha, \beta) - T(n-1, \alpha, \beta) $, consists of numbers of the form $\beta 2^i \alpha^j \, (i, \, j \ge 0)$ lined in the increasing order.
著者
井川 佑馬 松浦 昭洋
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.230-233, 2018-09-06

凸回転体が卓上ディスプレイ上でスピンやロールといった特徴的でプレイフルな運動性をもつことに着目し,凸回転体をインタフェースとして用い,その運動状態を反映した音の生成機能をもつインタラクティブシステムを提案する.これまでに,代表的な凸回転体である楕円体の基本運動をタッチセンサで認識する手法と楕円体の物理状態を反映した音とビジュアルの割り当て手法を考案し,システムの実装を行った.
著者
清見 紗希 永井 祥希 松浦 昭洋
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.40, pp.213-214, 2016

本稿では,加法,減法の筆算の主要処理である各桁における加算,減算,繰り上がり・繰り下がり等が直接的な筆算のタスクとしてではなく,ゲームのタスクの中に自然に現れ,直感的でエンターテインメント性のある操作を楽しみながら,それらの処理に取り組むことのできるiPhone/iPad向けアプリを提案する.
著者
片寄 晴弘 福地 健太郎 寺田 努 松浦 昭洋 橋田 光代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.1-6, 2015-02-23

エンタテインメントコンピューティングや音楽情報科学の研究領域においては多数の 「楽しい」 インタラクティブシステムが制作されてきた.本企画セッションでは,福地氏 (明治大),寺田氏 (神戸大),松浦氏 (東京電機大),橋田氏 (相愛大) を話題提供者として迎え,ショーやイベントにおいて一般聴衆に感動してもらうべく楽しんでいただく (=『魅せる』) ことを目標として,インタラクティブシステムをデザイン/使用するにあたっての課題や解決手段に焦点をあてた議論を実施する.
著者
片寄 晴弘 福地 健太郎 寺田 努 松浦 昭洋 橋田 光代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学]
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.1-6, 2015-02-23

エンタテインメントコンピューティングや音楽情報科学の研究領域においては多数の 「楽しい」 インタラクティブシステムが制作されてきた.本企画セッションでは,福地氏 (明治大),寺田氏 (神戸大),松浦氏 (東京電機大),橋田氏 (相愛大) を話題提供者として迎え,ショーやイベントにおいて一般聴衆に感動してもらうべく楽しんでいただく (=『魅せる』) ことを目標として,インタラクティブシステムをデザイン/使用するにあたっての課題や解決手段に焦点をあてた議論を実施する.