著者
松田 豊稔 小田川 裕之 歌丸 集 川野 光則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.266, pp.187-192, 2011-10-20

Absorption and scattering of visible light by a cluster of nano-sized metal particles is numerically considered in connection with localized surface plasmons. The numerical technique employed here is based on the Generalized Multipole Technique (GMT) in which the fields inside and outside the particles are expanded in spherical vector wave functions. We first confirm the dipolar plasmon resonance in a nano-sized gold particle: the expansion coefficients of the 1^<st>-order spherical mode exhibit the characteristic of resonance when localized surface plasmons are excited on the nanoparticles. Next, we investigate the interaction between the surface plasmon modes on the nano-particles. It is well-know, that is, n that the interaction has large influence on the scattering and absorption of light by a cluster of nano-sized metal particles.
著者
松田 豊
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.485-489,a1, 1980-07-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9

北海道において特殊土壌とよばれている, 火山灰土, 泥炭土, 重粘土およびろ土について, その分布状況と性質の概要を示し, これらの改良対策のうちから客土を取上げ, 現在北海道において施工されている客土の種類や考え方, 施工法等について示した。
著者
土谷 富士夫 松田 豊 辻 修
出版者
帯広畜産大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1994

寒冷・少雪の気象条件にある十勝地域では融雪期において、凍結した土壌が完全に融解するまでの期間、凍結層が土中に残存し不透水層となり、融雪水や降雨によって土壌浸食の発生が多く、問題となっている。本研究では、寒冷、少雪である十勝地域における農地造成地、草地造成地を主な対象として現地調査、人口降雨装置による土壌侵食実験、傾斜枠試験、降雨係数の算出解析等を通して、農用地造成圃場における侵食実態、凍結土壌の浸食メカニズム、侵食予測等について検討したものである。本研究で得られた主な知見をまとめると以下のようになる。融雪期間における造成農地の土壌侵食は、圃場面よりもそれに付帯する法面において侵食被害が多く発生していることが明らかとなった。また法面方向による土壌侵食の危険性は、北向き法面が南向き法面と比較して融解時期、法面土層中に凍結層の残存する期間が長く、かつ積雪も日陰のため多く残存し、その危険性の高いことが明らかとなった。人工降雨装置を使用した凍結融解繰り返し斜面の土壌浸食実験の結果より、凍結融解繰り返し斜面では、どの勾配においても凍結融解の繰り返し回数が増加するとともに流亡土量の増加が見られ、勾配が急になるほどこの傾向が強くなることが明らかとなった。傾斜侵食観測枠を設置し土壌侵食実験を行った結果、積雪期間における降雨係数の換算係数を求めると、北斜面で7.0、南斜面で10.2となった。これより十勝勝地域のような寒冷少雪であり、土壌凍結の深い地域の融雪期における土壌侵食の危険性が非常に高いことが明らかとなった。
著者
松田 豊治
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, 1981-12-15

昭和52年8月7日から始まった度重なる有珠山の噴火は, 山地の荒廃や地盤変動をもたらした。特に, 二次的災害である泥流発生は有珠山周辺の町や村など各所に多大の被害を与え, 死者を出すに至った。本報では, まず有珠山の火山活動を概説し, 次に今回の噴火による泥流発生状況の記録を詳述している。軽石や火山灰などの噴出物の堆積状況は, 地域によってその粒度, 厚さ, 累積状況, 表層の固化状態などに著しく影響することを明らかにしている。また, 地形変動と地震の関連を述べ, 3つの重要な砂防渓流の状態を概述している。防災対策の立案に当たって, 降灰堆積層が侵食・拡大し泥流化するのを防止するための調節ダムと砂防ダムの新設, 下流部の流水をすみやかに湖水へ流下させる流路工が重点的に検討された。最後に, 採用された具体的工法である鋼製スリットダムおよび鋼製自在わくを説明し, 安定性, 構造機能, 施工性, 経済性などの特長を述べている。