著者
阪 彩香 桑原 輝隆
出版者
科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室
巻号頁・発行日
2012-08-03 (Released:2012-08-08)

研究活動の成果物の一つである科学論文(以下、論文)に着目し、各大学の“個性(強み)”を把握するために、研究に着目した大学のベンチマーキングを行った。本調査は、大きく2つのパートから構成されている。まず個別大学の分野特徴や時系列での変化を把握するために、大学ごとの研究状況シートを作成し、比較を行った。次に、個別大学の相対的な状況を把握するため、日本の大学の中でのポジショニングの分析および各種研究分野における世界と競える強みを持つ大学の分析を行った。
著者
阪 彩香 桑原 輝隆 イリス ヴィーツォレック
出版者
科学技術・学術政策研究所
巻号頁・発行日
2014-12 (Released:2014-12-17)

科学技術・学術政策研究所の大学ベンチマーキングシリーズの第2弾となる本調査資料は、この20年ほど研究論文において量的および質的な拡大を続けるドイツに焦点を当て、2つのアプローチから日本とドイツの研究活動の比較を行い、日本の大学システムの現在の状況や特徴を捉えた。アプローチ1は、組織レベルの大学システムの分析である。ドイツの個別大学の分野特徴や時系列での変化を把握した上で、日本とドイツの大学システムレベルでの構造の特徴を比較分析した。アプローチ2は、研究論文の責任著者に着目し、日本とドイツにおいて研究論文を生み出す研究活動を実質的にリードした研究者数を比較した。This research material in NISTEP University Research Benchmarking series reports the results of comparing the Japanese and German university systems based on scientific publications. We set Germany as a comparison country because Germany has expanded in research activities over these 20 years. This report consists of two parts. First, we developed the Research Activity Sheet of 68 German universities for analyzing their changing in characteristic and in time series, and identified the characteristics of the Japanese university system compared with Germany. Second, focused on corresponding authors in scientific publications, we also compared the number of corresponding authors in Japan and Germany.
著者
神田 由美子 桑原 輝隆
出版者
科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室
巻号頁・発行日
2011-12 (Released:2012-03-13)

本研究は、大学の個性化、機能分化が求められる状況下で、大学学部教員の研究活動にはどのような変化が起きているのかを考察することを目的としている。そのため、文部科学省が実施した「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査(FTE調査)」の個票データを用いて、大学学部教員の活動を、大きく「研究」、「教育」、「社会サービス」、「その他」の4つに分類し、国・公・私立大学別、専門分野別及び論文数シェアによる大学グループ別といった点に着目して分析を試みた。2002年の調査時、全大学学部での研究時間割合は47.5%と職務時間全体の約半分を占めていたが、2008年調査では36.1%と、11.4ポイント減少した。このような研究時間割合の減少は、教育時間、及び社会サービス時間割合の増加によるところが大きい。国立大学や論文数シェアが大きい大学群では、研究時間の減少が抑えられているが、私立大学や論文数シェアが小さい大学群では研究時間の減少が著しくなっている。一方で、教育時間割合の増加は主に私立大学や論文数シェアが小さい大学群で起こっており、社会サービス時間割合の増加は主に公立大学や論文数シェアが中間層にある大学群で起こっている。
著者
阪 彩香 桑原 輝隆
出版者
科学技術政策研究所
巻号頁・発行日
2013-03 (Released:2013-06-10)

研究活動結果の公表媒体である学術論文(以下、論文)に着目し、我が国の科学研究のベンチマーキングを行った。個別指標(論文数、Top10%補正論文数、被引用数)と、複合指標(論文数に対するTop10%補正論文数の占める度合、相対被引用度)により、日本の状況を分野ごとに、主要国との比較を行った。また、日本については、部門別・組織区分別での分析を加え、日本内部の論文産出構造の時系列変化を明らかにした。 その結果、①日本全体の論文数が伸び悩みの状態であること、②日本国内でみると産業の論文数が低下し、論文に関する大学の役割が拡大しているが、国立大学の論文数は伸び悩んでいること、③研究の国際化に伴い世界で国際共著論文が急増しているが、日本はこの変化に充分対応出来ていないという問題点が浮かび上がった。
著者
阪 彩香 桑原 輝隆
出版者
科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室
巻号頁・発行日
2011-12 (Released:2012-03-14)

研究活動結果の公表媒体である学術論文(以下、論文)に着目し、我が国の科学研究のベンチマーキングを行った。個別指標(論文数、Top10%補正論文数、被引用数)と、複合指標(論文数に対するTop10%補正論文数の占める度合、相対被引用度)により、日本の状況を分野ごとに、主要国との比較を行った。また、日本については、部門別・組織区分別での分析を加え、日本内部の論文産出構造の時系列変化を明らかにした。その結果、①日本全体の論文数が伸び悩みの状態であること、②日本国内でみると産業の論文数が低下し、論文に関する大学の役割が拡大しているが、国立大学の論文数は伸び悩んでいること、③研究の国際化に伴い世界で国際共著論文が急増しているが、日本はこの変化に充分対応出来ていないという問題点が浮かび上がった。
著者
桑原 輝隆 光盛 史郎
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.164-169, 2007-06-29
参考文献数
10
被引用文献数
1

Technology foresight has been practiced in various levels including enterprises, industrial organizations, scientific associations, local authorities, government agencies, states, and even on an international level. It varies in time scale from near to far future, as well as in participants, processes and techniques according to different purposes. Technology foresight in Japan has been applied to prioritizing R&D investments in Science and Technology Basic Plan. Foresight methodologies have evolved reflecting changes in social and economic circumstances of science and technology, including the recent global trend to emphasis on innovation which demands outcomeoriented science and technology policy. Each methodology has its own merits and demerits; the fittest for the purpose of a study must be chosen. Sometimes more than one methodology is combined in a complementary manner, as in the eighth Technology Foresight Survey, which comprised socio-economic needs analysis (vision of society in future and its needs by nonscientists), study on rapidly developing research areas (based on bibliometric analysis), and scenario analysis of major areas in science and technology by outstanding individuals, in addition to the standard Delphi survey. This was the first attempt of comprehensive foresight on a national level based on a combination of various methodologies. Science and technology foresight should evolve to cope with the everchanging environment as an important tool of policymaking.