著者
大森 豪
出版者
文光堂
雑誌
臨床スポーツ医学 = The journal of clinical sports medicine (ISSN:02893339)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.513-517, 2002-05-01
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
渡邉 博史 松岡 潤 梨本 智史 古賀 良生 大森 豪 遠藤 和男 田中 正栄 縄田 厚 佐々木 理恵子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Ab1344, 2012 (Released:2012-08-10)

【目的】 静的ストレッチング(以下ストレッチ)の効果的な持続時間については、10~30秒や最低20秒以上必要、または長時間の方が有効で60秒程度の効果が大きい等、諸家により異なっている。今回、ストレッチの持続時間とその効果について検討したので報告する。【対象】 膝疾患の既往がない健常成人20名、女性10名(21-54歳、平均30.3±8.7歳)、男性10名(22-35歳、平均28.8±3.8歳)を対象とした。【方法】 右下肢を対象側とし、膝屈曲90°の等尺性最大膝伸展筋力(MVC)を下肢筋力測定・訓練器(アルケア社製、以下QTM)で測定した。ストレッチ前の運動負荷として60%MVCの等尺性膝伸展運動(膝屈曲90°、収縮時間6秒、10回)をQTMで行った。運動後、大腿四頭筋の他動的ストレッチを行い、ストレッチ前後の大腿四頭筋緊張度(以下Q-tension)を測定した。Q-tensionは対象を左側臥位にて体幹・骨盤を壁面に押し付け固定し、右下肢を股関節伸展0°、膝関節屈曲135°で保持し、他動的膝関節屈曲時の下腿に生じる膝伸展反発力を足関節近位部でQTMにて測定した。ストレッチ持続時間は10秒、20秒、60秒(以下10S、20S、60S)の3種類で、日を変えて行い順番はランダムに選択した。そして3種類のストレッチについて、運動負荷後におけるストレッチ前後のQ-tensionの変化を性別に比較した。統計的解析は対応のあるt検定を用い、有意水準を5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は対象者に研究の趣旨を十分に説明し同意を得て行った。【結果】 女性のストレッチ前後のQ-tensionの変化は、10Sではストレッチ前2.3±1.3kg、後2.1±0.7kgで、ストレッチ後統計的に有意な低下を認めなかった。20Sと60Sでは、20Sのストレッチ前2.4±0.8kg、後2.0±0.7kg、60Sのストレッチ前2.3±1.0kg、後2.0±0.8kgで、20Sおよび60Sともストレッチ後統計的に有意な低下を認めた。男性のストレッチ前後のQ-tensionの変化も、10Sではストレッチ前3.7±1.9kg、後3.3±1.7kgで、ストレッチ後統計的に有意な低下を認めなかった。20Sと60Sでは、20Sのストレッチ前3.7±2.0kg、後3.2±1.7kg、60Sのストレッチ前3.9±2.3kg、後3.2±1.8kgで、20Sおよび60Sともストレッチ後統計的に有意な低下を認め、女性と同様の結果であった。【考察】 我々は先行研究において、床反力計を用いたQ-tensionの定量的評価で、ストレッチによってQ-tensionが低下することを報告している。本研究においても、男女ともストレッチ後Q-tensionが低下しており、一致した結果であった。しかし、10Sでは、男女とも統計的に有意な低下を認めなかった。このことから、ストレッチの持続時間として10秒では、不十分であることが示唆された。20S、60Sでは、男女とも統計的に有意な低下を認め、ストレッチの持続時間として、20秒~60秒は有効であることが考えられた。今回、20Sと60Sとの効果の差については、男女とも明確にすることはできなかった。これについては、対象者の変更等をして、今後検討が必要と考える。スポーツ現場等でのコンディショニングにおけるストレッチでは、多数の筋肉をストレッチする必要があるため、効果的でかつ短時間であることが望まれる。そのため60秒では長すぎると思われ、一般的に20秒程度を適当としていることは妥当と考える。【理学療法学研究としての意義】 理学療法においてストレッチは、臨床的によく行われている治療法であり、その効果的な持続時間を検討することは、ホームエクササイズとしてストレッチを指導していく上で、とても重要である。そして今後は、ストレッチの反復回数等の影響や、ストレッチ効果の持続性について検討していく必要がある。
著者
森 豪大 籔谷 祐介 春木 孝之
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.640-647, 2023-10-25 (Released:2023-10-25)
参考文献数
27

シビックプライドとは、都市に対する市民の誇り定義され、地域を良くしようという当事者意識に基づくものである。人口減少が進む日本では、Uターン人口増加の手がかりとしてシビックプライドが注目されている。そこで、地元に対するシビックプライドと、環境要因に対する意識が、Uターン意向の形成にどのような影響を与えるかを調査した。ランダムフォレストの結果、大学生のUターン意向形成には、第1に地元に希望する仕事があること、第2に地元に住み続けたいという意識、第3に地元にいる家族や友人の存在が影響を与えることがわかった。
著者
森 豪大 籔谷 祐介 宋 俊煥
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.933-940, 2022-10-25 (Released:2022-10-25)
参考文献数
24
被引用文献数
1

本研究では、高岡市に居住する高校生を対象にアンケート調査を実施し、どのような源泉がシビックプライドを醸成し、将来の定住意識を高めるかという一連の流れを明らかにした。源泉は「地域環境」、「文化・産業」、「食・自然」、「歴史」の4つの因子で構成され、シビックプライドの構成要素は「参画」、「アイデンティティ」、「愛着」、「持続願望」の4つであることを提示した。また、共分散構造分析の結果、高校生における将来の定住意識は、シビックプライドの構成要素の一つである「愛着」によって形成され、その「愛着」は「地域環境」と「文化・歴史」の源泉によって醸成されることが明らかになった。高校生にとっては、身近に利用できる公園・緑地環境や、祭でのコミュニケーション、小中学校において伝統文化や産業に触れる地域教育が将来の定住意識に寄与することを推察した。
著者
雪田 和人 後藤 時政 水野 勝教 中野 寛之 一柳 勝宏 後藤 泰之 森 豪
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.130, no.1, pp.95-102, 2010-01-01
被引用文献数
3 2 2

Recently the importance of Monozukuri (manufacturing) has been watched with keen interest as a social; problem, which has a relation with schoolchildren's decline of their academic standards, pointed out by the reports of PISA of OECD and TIMSS, etc., and their "losing interest in science" and "dislike of science", some people worry about, which will lead to the decline of technology in the home industry, the top-class personnel shortage, and the decrease of economical power in this country in the future. In order to solve such a problem, science pavilions, universities, and academic societies of science and engineering etc. in various places hold "Monozukuiri Classrooms" or "Science Classrooms". We can say that various activities which try to hold off "losing interest in science" and "dislike of science." in the whole society. Under such a situation, Aichi Institute of Technology (AIT) to which we belong, also tries to contribute to the activity of solving the problem, and holds various engineering education lectures which intend for elementary, junior high school and senior high school students. AIT has held "The Whole Experience World" which tries to bring up a talented person who has a dream and hope towards science and technology, grows his/her originality, intellectual curiosity and spirit of inquiry, and supports the nation based on science and technology in the summer vacation since 2001.<br>This paper reports the result of a questionnaire about what kind of the long-term learning effect on the children who participated in "The Whole Experience World" and "Boys and Girls Robot Lectures". As the conclusion of the study, we can say that the lectures could give the participants who were interested in science and technology more interest. And we could give them the idea of what the study of science and technology is. As a result, we could contribute to the participants' decision of the courses' selection in life.
著者
森 豪
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. A, 教養関係論文集 (ISSN:03870804)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.15-22, 1979-03-31

アディソンは, ロンギノスのOn the Sublimeの第三十五節を基盤にして想像力論の中心的部分を形成した。同じくロンギノスの影響を受けたデニスが, 宗教的, 感情的側面を継承したのに対し, アディソンは美学的側面を発展させている。そして自然界へ目を向けることによってロンギノス以来の自然思想に新たな局面を切り開いたことは, アディソンの最大の功績の一つである。
著者
小森 豪人
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.p366-369, 1978-06
著者
児島 雄志 崔 国東 DangVietHung 森 豪基 落水 浩一郎
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-8, 2011-10-25

現在,われわれはカーナビゲーションシステムの経路選択機能のためのテスト環境の構築に取り組んでいる.本稿では前述のテスト環境の構築において次の計算コストの節減のための 3 つの課題について報告する.1. テスト空間を適切に切り出すことでテストケースの数を節減する.2. カーナビゲーションシステムが選択した経路を評価するための比較対象経路群から重要ではない経路を排除する.3. 計算が単純で高い精度を持つ旅行時間の計算アルゴリズムを開発する.At present, we are developing a test environment for a function of route recommendation of a Car Navigation System. In this paper, we report 3 subjects of reduction of calculation cost in the developing test environment three follows: 1. Reduce a number of Test-Cases by extracting Test-Space appropriately. 2. Eliminate routes that are not important from route group for comparison for evaluating route which Car Navigation System recommended. 3. Develops a calculation algorithm of travel time with high accuracy by simple calculation.