著者
飯島 正 岡田 謙一 横山 光男 北川 節
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.789-790, 1986-10-01

図形的なプログラム表現を利用するプログラム設計支援の一方式に、命令型(imparative)プログラムに直結する木構造制御流れ図を用いた段階的詳細化の支援があり、既に実用化の域に達している。しかし、木構造制御流れ図は、処理の時系列という命令型スタイルを受け継いでいるため、データの流れ・処理と処理の間の関係が不明確となりがちであり、仕様の変更の波及する範囲の把握も困難である。しかも、プログラムの導出履歴を複数の抽象レベルとして呈示する能力が要求されているにもかかわらず、その構造がプログラム言語レベルの構造化制御構文(連接・反復・選択)に基づくブロック構造に対応しているため、柔軟性に欠ける傾向にある。本論文は、これらの問題を克服する一方策として関数型(functional/applicative)プログラミング・スタイルに着目し、図的表現:T式を利用した関数型プログラム開発法について報告するものである。関数型プログラム開発法は、特に目新しい手法を含んでいるわけではない。関数型プログラミング・スタイルの枠組みの中で自然に取り扱うことのできる、既存の各種プログラム開発技法を総称して関数型プログラム開発法と呼んでいる。そのため、それが関数型プログラミングと相性が良いのは当然といえるが、構造化された命令型プログラミングへの応用も比較的容易である。基本方針は、段階的詳細化による機能分割の際に、バラメータ化を伴うことによってデータの依存関係の明確化を図り、人出力表明を明らかにしておくことによってモジュール間の不整合の発生を抑えることである。
著者
ヘッティアーラッチ ランガ 横山 光雄 上原 秀幸 大平 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.394, pp.25-30, 2009-01-15

著者らはこれまでに,DS-CDMA通信方式用の干渉除去システムを提案し、シングルパスフェージング通信路での特性評価を行ってきた.この方式ではPN系列のCycle-and-Add特性に基づいて他局からの干渉信号を除去する新しいアルゴリズムを提案している.また,送信機側で電力制御方式を採用せず遠近問題が解決されていることも確認している.本稿では,マルチパスレイリーフェージング環境下での特性評価を行う.また,マルチパス環境で問題となるシンボル間干渉(ISI)の影響を抑制するためにガードインターバル(GI)挿入方式を導入しシステムの性能改善を目的とする.提案技術の適用分野として,緩やかなフェージング変動を受ける無線LAN,衛星通信,無線センサーネットワークなどの通信回線の実現に貢献できることが考えられる.
著者
重野 寛 吉田 徳文 大平 千里 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.1407-1408, 1990-03-14

ネットワークレイアウトの自由度を考慮した場合、無線通信はケーブルで物理的に接続する必要がないため、端末の持ち運びが可能になり、通信媒体として有望である。しかし、無線のみによるネットワークシステムは、回線品質の問題や、通信開始、終了時におけるオーバーヘッドの存在により実用的なシステムを実現するのが困難と思われている。そこで、レイアウトの自由度を損なうことなく満足のいくスループットを確保するために、上位ネットワークの通信には既存のLANを用い、下位ネットワークには、通信媒体として無線を用いるような2層構造を構造を持つネットワークシステムを提案する。
著者
平岩 真一 阿倍 博信 小高 俊之 野村 恭彦 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.777-778, 1990-03-14

現在のデータベースでは、情報が要求に対してマッチしているか否かの2値的な判断のみを行っているため、あいまいな概念(大きいとか、かっこいいなど)を含んだ要求を処理することが、非常に困難である。そのため、近年、あいまいさを含んだ検索要求が可能な、ファジィ理論を用いたデータベースがいくつか提案されている。しかし、何かを選んだり、買ったりするような場合には、より抽象的な概念による検索項目が必要となる。こうしたあいまいな検索要求に応えるため、本稿では、従来のファジィデータベースにおけるand、orの見直しと、検索項目の生成について提案する。
著者
樋口 雅文 屋代 智之 黒田 浩一 矢込 宏敬 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.361-362, 1992-02-24

近年、大都市における交通渋帯はますます激しくなるとともに、慢性化している。そのために生じる時間的、経済的損失も無視できないレベルに達し、深刻な社会問題となっており、早期解決が強く望まれている。そこでここ数年来、交通流を解析するために高速道路や一般道における交通流のシミュレーションに関する研究が盛んに行われている。交通渋帯を解消する一つの方法として、道路に流入する交通量を制限することが首都高速道路などで行われている。本研究は、首都高速道路における流入制限が交通流に与える影響を調査することを目的とする。この調査のために首都高速道路環状線内回りのシミュレーションモデルを作成し、計算機上においてシミュレーションを行った。