著者
水島 あかね 笠原 一人
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.28, no.68, pp.494-499, 2022-02-20 (Released:2022-02-20)
参考文献数
14

This paper shows that the famous western-style house called “The Former Guggenheim House” was actually built by J.Lyons in Shioya, Kobe, from the end of 1907 to 1908. “The Former Lyons house,” also known as the former Takeuchi house, was built by J.Guggenheim. For a long time, those two houses have been mistaken. J.Lyons established J.Lyons & Co., and this company will later become Nickel and Lyons Ltd.. F.M.Jonas and P.Watson, who were deeply connected with J.Lyons, joined his company and acquired land in Shioya. We can affirm that J.Lyons influenced the development of Shioya into a resort area.
著者
水島 あかね 小代 薫
出版者
明石工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、最後の三田藩主・九鬼隆義及び志摩三商会の社員だった元三田藩士らに着目し、彼らが近代神戸の都市形成に与えた影響について考察することを目的とする。“神戸ホーム(現神戸女学院)”など多くの教育施設に九鬼隆義や志摩三商会の社員が関わっていたことを明らかにした。また法務局保管の旧土地台帳や字限図などを用いて、明治期に志摩三商会及びその社員らが所有していた土地や彼らが設立に関わっていた教育施設の分布図を作成した。
著者
水島 あかね 野中デュルト 沙羅セシィル
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集・実践研究報告集 (ISSN:2433801X)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.49-60, 2023-03-31 (Released:2023-06-15)

神戸市塩屋は,明治以降に外国人が多く居住した地域で,昭和初期に開発されたジェームス山外国人住宅地が現存する。近年は若い世代やクリエイターの移住や店舗の新規開店が相次ぎ,新旧の住民が共生している地域でもある。本研究では,昭和の記憶を持つ住民への聞き取り等により,住民と外国人との日常での直接的な関わりはあまりなかったものの,外国人の増加により,外国人と関わる仕事が創出されたこと,ジェームス山があるために戦時中安全だったと信じられていたことなどから,戦争を経ても外国人を好意的に受けとめ,異文化を受け入れる土壌は,外国人との共生により生まれ今日の塩屋に引き継がれていることを明らかにした。
著者
水島 あかね 玉田 浩之
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 (ISSN:1348592X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-4, 2018 (Released:2018-07-25)
参考文献数
9

神戸市垂水区の塩屋には、1933年より、神戸在住英国人実業家アーネスト・ウィリアム・ジェームスが開発された通称ジェームス山と呼ばれる外国人居住地がある。本研究はジェームスが構想していたジェームス山の拡張計画の一端を明らかにすることを目的としている。 ジェームスの構想は高丸全てを開発するという壮大なものだった。その背景には、ジェームスがかねてから述べていた「外遊客誘致のための裏山の開発」の実現という強い思いがあったと考えられる。残念ながら、志半ばでジェームスはこの世を去るが、生きていたら更に私財を投げ打って土地を購入していたことが想像できる。その後、ジェームスの構想を引き継いだ井植によって、新たな住宅地が開発されることになった。
著者
井上 えり子 藤田 加代 水島 あかね 前田 明日香
出版者
京都教育大学教育学部附属環境教育実践センター
雑誌
京都教育大学環境教育研究年報 = Annual report of researches in environmental education (ISSN:09193766)
巻号頁・発行日
no.15, pp.11-22, 2007

2006年6月から12月に附属桃山小学校で実施したトイレ改善プロジェクトについて報告する。昨年に引き続き2階女子トイレと2階3階の男子トイレを改善するため,ボランティア委員会の子どもたちと学生・教員が協力して磨き清掃とペンキ塗装を行った。くわえて,保護者とともに作成したトイレットペーパーホルダーとトイレブラシを全ブースに設置した。事後調査の結果,プロジェクトにより児童のトイレ回数が増加し清掃意欲も高まったことが確認された。さらに参加学生の教育的指導力や実践力も向上した。