著者
岡田 裕之 清水 良幸 吉川 悦次 江田 英雄 尾内 康臣
出版者
Japan Society for Laser Surgery and Medicine
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.167-175, 2015-07-15 (Released:2017-04-03)
参考文献数
23

高周波領域非可聴音を含む音楽の刺激で若中年者と健常高齢者にハイパーソニック・エフェクトが発現するか,PET (Positron Emission Tomography)による脳イメージング,脳波(Electroencephalogram:EEG)計測を用いて検証した.対象は平均年齢36.8 歳SD±7.7 歳(27 歳~48 歳),男性3 名,女性5 名,合計8名の若中年者健常ボランティアと平均年齢 77.6 歳SD±4.1 歳(72 歳~88 歳),男性5 名,女性10 名,合計15 名の健常高齢者である.高周波領域非可聴音刺激は脳幹を刺激し,後頭葉のα波を増大させたことから,ハイパーソニック・エフェクトは若年者だけてなく高齢者においても発現することが分かった.
著者
江田 英雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 : The Journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.96, no.9, pp.694-698, 2013-09

近赤外分光法Near Infrared Spectroscopy (NIRS)は,波長800nm付近の近赤外光を生体に照射して数cm離れた場所で光を計測し,生体のヘモグロビンに関連した値を計算するシステムである.脳研究ではイメージングの装置が広く用いられているが,NIRS開発は日本が世界をリードしてきた.今回NIRS装置をIEC国際規格に申請し,日本人がプロジェクトリーダーとなった.現在コミッテイドラフト(CD)の投票待ちである.NIRS装置の概要と,IEC申請の経緯と現状を報告する.
著者
鈴木 一隆 江田 英雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.228-231, 2013

日本経済を牽引してきた製造業を中心としたビジネスモデルが通用しなくなっている。戦後復興の名のもと、欧米製品を手本・目標に、勤勉さと労働賃金の低さを優位性に市場を席巻したビジネスモデルをいまや韓国、台湾、中国、インドに仕掛けられる立場になったためである。三兆円超の医療機器市場は高成長市場でもあり、中小企業のみならず大企業までも医療機器市場に参入を進めている。中小の新規参入者は、開発力、資金力、豊富なラインナップを有する強力な世界企業の居ない場所を開拓せざるを得ない。本研究ではこうした中小企業がとるべき戦術を、他業界への参入と比較して考察する。
著者
江田 英雄 山崎 まどか
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.S145, 2018

<p>非観血的血圧計測手法の標準は水銀柱式血圧計測である。しかし十分に訓練を受けた者か有資格者が計測しなければ、水銀柱血圧計測で信頼しうる血圧値を得ることは困難である。また環境への配慮から水銀を用いない計測装置が必要とされている。一方、光技術を用いて脈波を計測し血圧推定値を計算する手法があり、カフレス連続血圧計の実現に向けて期待されている。本研究では、水銀柱式血圧計と光センサモジュールを同時計測することによって、水銀柱式血圧計測値と、カフレス連続血圧推定値とを比較した。対象は、医療系学科に在籍する大学生、及び、民間企業に在籍する健常人とした。右上腕部に水銀柱式血圧計のマンシェットを巻き、マンシェットの内側に光センサーモジュールを、右上腕動脈が触れる位置近傍に装着・固定した。水銀柱血圧計にて通常の血圧測定を行い、同時に光センサーモジュールによる連続血圧推定値を観察した。連続血圧推定値は加圧の後、減圧後約20秒以内に安定した値を示し、この値を光センサーモジュールによる血圧推定値とした。各被験者に対し、2回血圧測定をして、水銀柱血圧計計測値と光センサーモジュールによる血圧推定値の相関をBland-Altmanプロットで検討した。通常の水銀柱血圧計測で必要とされる安静時の計測では、両者は高い相関を示した。</p>
著者
内山 昌一 太田 万理 江浦 茂 江田 英雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.30-30, 2011

本研究は、カーブアウト企業が材料・化学分野でどのように事業を進めるべきかを研究したものである。材料・化学分野は、小規模な設備でも研究開発が可能、知財戦略がしやすい、研究から製品化までの流れでリニアモデルが適応できる、等の特徴がある。株主、顧客、同業者、コラボレーター等の「仲間」をx軸に、自社の規模をy軸に取り材料・化学カーブアウト企業の進め方を検討した。その結果、大規模投資をして自社内で賄うよりも、自社はなるべく身軽にし、外部の「仲間」を増やしながら事業を進める戦略の方が適していることがわかった。さらに「仲間」内で「回るカネの額」を軸として加えると、自社を中心とした事業の広がりを示すことができ、材料・化学カーブアウト企業の評価にも繋がることがわかった。
著者
岡田 裕之 清水 良幸 吉川 悦次 江田 英雄 尾内 康臣
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
pp.jslsm-36_0015, (Released:2015-04-30)
参考文献数
23

高周波領域非可聴音を含む音楽の刺激で若中年者と健常高齢者にハイパーソニック・エフェクトが発現するか,PET (Positron Emission Tomography)による脳イメージング,脳波(Electroencephalogram:EEG)計測を用いて検証した.対象は平均年齢36.8 歳SD±7.7 歳(27 歳~48 歳),男性3 名,女性5 名,合計8名の若中年者健常ボランティアと平均年齢 77.6 歳SD±4.1 歳(72 歳~88 歳),男性5 名,女性10 名,合計15 名の健常高齢者である.高周波領域非可聴音刺激は脳幹を刺激し,後頭葉のα波を増大させたことから,ハイパーソニック・エフェクトは若年者だけてなく高齢者においても発現することが分かった.
著者
江田 英雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.106, no.328, pp.63-66, 2006-10-19
被引用文献数
5

近赤外分光法(NIRS)に基づく装置の原理を、分光光度計を設計する立場から解説した。脳機能研究においてNIRSによるイメージング装置が普及しているが、NIRSの原理であるmodified Lambert-Beer則そのものがシステムの限界となっている状況を説明した。