- 著者
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浅川 智恵子
- 出版者
- 一般社団法人 映像情報メディア学会
- 雑誌
- テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.46, pp.39-44, 1996-09-13 (Released:2017-10-13)
GUI環境およびインターネットの普及は, WWWという新しい情報源をもたらした.WWWが扱う情報には画像データと共に視覚障害者にとって有効と思われる文字情報も多く含まれている.このWWWへの非視覚的アクセスが実現すれば, 視覚障害者にこれまでとは異なる新しい情報源を提供できると期待される.日本アイ・ビー・エム(株)では, 本年8月, 視覚障害者がGUI環境下にアクセスするためのコンピュータ・アクセス・システムであるスクリーン・リーダー/2を製品化した.このシステムを使用すれば, 視覚障害者もNetscape, WebExplorerのようなWWWプラウザーにアクセス可能となる.本稿では, 視覚障害者がスクリーン・リーダー/2およびNetscapeを使ってWebを利用するための手順を紹介し, 今後WWWを視覚障害者の新しい情報源にする為にはどのような課題があるかについて述べる.