著者
荻野 雅史 稲岡 忠勝 渡邊 彰 米田 光宏 佐々木 和人 浅野 賢 鈴木 英二
出版者
社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
埼玉理学療法 (ISSN:09199241)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.10-13, 1996 (Released:2003-07-30)
参考文献数
15
被引用文献数
1

健常中高年女性63名を中年群,高年群の2群に分類し,骨密度に関連している因子の検討を体重,BMI,体脂肪率,体脂肪量,除脂肪量,握力について行った。その結果,各々の平均値では,骨密度,握力において高齢群で有意に低値を示した。骨密度との相関関係について,骨密度と体重,BMIとの関係では,両群ともに有意な相関が認められた。しかし,骨密度と体脂肪率とでは,両群ともに有意な相関は認められなかった。骨密度と体脂肪量との関係では,両群ともに有意な相関は認められたが,骨密度と除脂肪量とでは,中年群でのみ有意な相関が認められた。骨密度と握力との関係では,中年群でのみ有意な相関が認められた。骨密度は,体脂肪率といった体組成の割合による影響は認められず,体重,体脂肪量などその重さ(絶対値)が関係していた。また,筋力も重要な因子であることが確認できた。正しい体重管理,スポーツ,運動による筋力の向上などの外的因子を考慮した生活習慣の管理・指導が骨粗鬆症には重要であることが示唆された。
著者
岡島 正 峯近 重和 山口 光孝 上村 隆哉 浅野 賢二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.56, pp.19-24, 2001-09-07
被引用文献数
1

大容量次世代メディア「iD PHOTO」(容量730MB、ディスク直径50mm)を採用した動画ディスクカメラ<IDC-1000Z>は、MDの8倍の高密度ディスク(4.6Gb/inch^2)に、DVDの2倍の高速レート(20Mbps)で、データの書き換えを実現する。これにより高画質静止画(1360×1024)を1200枚、JPEG動画(VGA 640×480、30fps)を約8分記録できるパフォーマンスを実現した。我々は0.6μm幅の狭いトラックに最短0.235μmのピット長を持つデータを記録再生するために、温度変化に即座に対応する最適レーザパワー制御アルゴリズム、外乱振動に効果を発揮する外乱オブザーバ、磁気ヘッド、高速・低消費電力磁気ヘッドドライバ、高性能キャッシュアルゴリズム、耐震設計・高信頼性小型メカニズムを開発し、動画カメラでは不可欠なリアルタイム性、ポータブル性を実現した。さらにIEEE1394インタフェースを介してパーソナルコンピュータの外部ドライブ機能も実現した。
著者
渡邉 拓史 泉 裕之 浅野 賢一 渡邊 直樹 神山 浩 鮎澤 衛 高橋 昌里
出版者
日本小児放射線学会
雑誌
日本小児放射線学会雑誌 (ISSN:09188487)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.27-31, 2019 (Released:2019-02-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1

Background: Magnetic resonance coronary angiography (MRCA) is a minimally invasive and radiation-free technique that enables evaluation of the coronary arteries in patients being followed-up for Kawasaki disease (KD). However, during MRCA scanning it is mandatory that patients lie still in bed for a long time. This is a major obstacle to the application of MRCA in pediatric patients.Aims: We aimed to determine the utility of MRCA without using sedatives in pediatric patients using preparation.Methods: Our study included 7 consecutive pediatric KD patients who underwent an MRCA to evaluate coronary artery lesions between 2010 and 2016 at the Itabashi Medical Association Hospital. The preparation for MRCA was performed in all patients, including a field trip and detailed explanation. The MRCA was conducted without sedatives. We compared the findings of MRCA and ultrasound cardiography (UCG) and investigated their correlation.Results: The mean age of patients was 8.3 ± 4.1 years (range 4–15 years, 6 boys and 1 girl). The mean time from disease onset to the MRCA procedure was 2.7 ± 2.8 years. Scanning could be successfully completed in all patients without sedatives because pediatricians had prepared themselves adequately prior to scanning. The measurements of coronary artery in MRCA were significantly larger than those of UCG and showed a strong positive correlation.Conclusion: An MRCA procedure can be performed without sedatives in pediatric KD patients, including children as young as 4 years (the youngest patient we experienced). Adequate preparations by physicians prior to scanning can reduce avoidable and unnecessary sedation in these patients.
著者
平野 聡 中村 透 浅野 賢道 岡村 圭佑 土川 貴裕 野路 武寛 中西 喜嗣 田中 公貴 村上 壮一 海老原 裕磨 倉島 庸 七戸 俊明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1329-1336, 2017-11-20

【ポイント】◆腹腔動脈合併尾側膵切除術(DP-CAR)が適応となる病変のほとんどは,新取扱い規約の切除可能性分類においては切除可能境界または切除不能病変である.◆本術式では適応診断を慎重に行えば,ほとんどの症例で癌遺残のない(R0)切除を達成可能であるが,進行膵臓癌として一定の再発は免れられず,術前の化学(放射線)療法との組み合わせを考慮すべきである.◆原法では大動脈上での腹腔動脈の結紮切離,上腸間膜動脈周囲神経叢の完全切除を伴うが,進展度によって切除範囲を縮小することも可能である.その場合も主要動脈の操作は安全性と根治性に対する十分な配慮が必要である.*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2020年11月末まで)。
著者
鈴木 譽久 浅野 賢二 間宮 昇 渡部 浩志 堀 吉宏 内原 可治
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.701-705, 1998
被引用文献数
1

We have investigated a clock generated from a wobbled groove for higher density magneto-optical disk. Neither the readout signal nor the recording signal needs to include a clock element, because a clock derived from the wobbled groove is used for recording and readout. Therefore this clock does not depend on the quality of the readout signal. For this reason, a clock generated from the wobbled groove is effective for higher density recording.
著者
浅野 賢 熊井 初穂 新田 富士子 桜井 真由美 里宇 明元
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.137-140, 1991-03-10 (Released:2018-10-25)
被引用文献数
5

脳卒中片麻痺患者40例を対象に,背臥位で両膝屈曲位での腰上げ動作(ブリッジ)を行なわせ,両下肢の足底にかかる荷重を左右別々の体重計を用いて測定した。その時の患側の荷重量の変化と,下肢のブルンストロームステージとの関係を検討したところ,ブルンストロームステージⅣ以降において,患肢にかかる荷重及び荷重量の変化は,ステージが高いほど大きかった。以上の結果から荷重量の変化は,麻痺の回復段階の客観的な指標として利用しうる可能性があることが推測された。
著者
張 晴原 浅野 賢二
出版者
筑波技術短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

筆者らが開発した簡易人口推計法に基づいて,2050年までの中国のGDP,エネルギー消費量および食糧消費量の推計を行っている。中国の1人あたりGDP実質成長率は1990年の10%から2025年に3%に,さらに,2035年には2%になるように仮定すれば,2050年のTFR別のGDPはそれぞれ32兆元,35兆元および40兆元となり,1990年の17倍,19倍および22倍になる。統計データによれば,中国の1990年の1次エネルギー消費原単位は373Toe/百万元(1947Toe/百万\に相当)であり,同時期のアメリカの391Toe/百万\,日本の150Toe/百万\と比べてはるかに高い。その原因として,エネルギー利用技術レベルの低さによるエネルギー効率の悪さや製造業を中心とした産業構造が考えられる。したがって,エネルギー利用技術の開発や技術移転,省エネルギーの促進,産業構造の転換などによって,1次エネルギー消費原単位を先進国の1990年レベルまで引き下げる可能性が十分あると思われる。中国のエネルギー原単位が1990年から同一比率で低下し,2050年には200Toe/百万\(1990年実質価格)(38Toe/百万元)になるように仮定すると,1次エネルギー消費量を求めることができる。2020年までは,中国のエネルギー消費量が増加し続け,2022年以降は減少に転じる。その原因として,2020年以降はGDPの成長率が低下し,エネルギー消費原単位の低下率(省エネルギー率)が3.64%で一定であるためと考えられる。1990年における中国1人あたりの食糧消費量は375キロであり,1990年からの最初の35年間は0.75%,次の10年間は0.60%,以降2050年までは0.40%の率で増大するとすれば,合計特殊出生率が1.70,1.87および2.10のとき,2050年の食糧消費量はそれぞれ7.2,8.0,9.2億トンとなり,1990年の1.7倍,1.9倍,2.1倍である。