著者
三宅 敢 中田 未知 高西 陽一 石川 謙 渡辺 順次 竹添 秀男 Lee C. H. 山本 隆一
出版者
日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
no.2002, pp.317-318, 2002-10-09

If the bent-core molecules exhibit nematic phases, they could have biaxiality due to their molecular shapes. Recently a liquid crystal material containing a thiazole unit as a central core was synthesized and found to exhibit an interesting nematic phase. Under an optical microscope, the Schlieren textures were observed in the nematic phase of a homeotropically aligned cell. In the nematic phase range, we observed a spontaneous orientational change associated with characteristic texture changes, which may provide the information of the nature of the nematic phase. Two reflections were observed at a small angle corresponding to a layer periodicity even in the nematic phase, suggesting the existence of a cybotactic formation of the layer structure. In aligned samples, each peak splits into two. Based on these experimental observations, the possible existence of the biaxial nematic phase will be discussed.
著者
高西 陽一 竹添 秀男 石川 謙 渡辺 順次 シン ギョ ジック じゃん じん ちゅる すっく 崔 碩原 トレダノ ピエール
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.78, 2005

アキラルな屈曲型液晶と棒状液晶の混合によりキラルB4相が非常に大きなドメインサイズで安定に出現した。この現象は当方液体相からのB4相への直接転移に関係があると考えられる。更に棒状液晶の混合比が多い系ではB4相の低温側に新規にキラリティを生ずる相を見いだしている。
著者
グェン ハー 姜 聲敏 戸木田 雅利 渡辺 順次
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.120, 2011

4,6- ジクロロセントラルアングルとアルキルチオテールを含むアキラル五員環屈曲分子の同族体を新たに合成した。液晶相は、偏光顕微鏡観察(POM)、示差走査熱量計(DSC)、広角X線回折(WAXD)電気光学(EO)測定 を行うことでキャラタリゼーションされた。、一軸性カラミティックSmAおよび二軸性SmAPA相の相挙動に由来する劇的な変化が観察された。スイッチング可能な二軸性SmAPAの発現は、末端アルキルチオと端末アルコキシに置換のしたためと考えられる。
著者
坂尻 浩一 増子 史織 金子 拓馬 増田 治加 藤村 忠正 渡辺 順次 戸木田 雅利
出版者
The Imaging Society of Japan
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.426-429, 2014

水分散性に優れるナノダイヤモンドと水溶性のポリビニルアルコールを用いナノコンポジット薄膜を作製した.これまでナノダイヤモンドは主に研磨材などの力学的な特長を発揮させた用途で使用されてきた.ここでは,ナノダイヤモンドの高い屈折率 (2.42) に着目し,透過率や光散乱などの光学特性を評価した.その結果,高透過率でありながら光を散乱させることが示された.透き通っているため背景を眺めることができると同時に,プロジェクターなどで画像を投影することができ,透明スクリーンとして機能することが見出された.今後は高層ビル,ショッピングウインドウ,水族館や動物園の窓材,車のヘッドアップディスプレイなどに,必要に応じて,広告や情報を表示するための材料として光学的な応用が期待される.
著者
姜 聲敏 渡辺 順次
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

種々の新規バナナ型液晶分子をデザイン・合成し目的とする電場応答特性を有する液晶相を発見した。これらの応答性と約60°の屈曲角を持つ屈曲分子の配向制御との組み合わせで、面内で高速スイッチングが可能なディスプレイが期待できる。キュービック、カラムナー、バナナ液晶相を同時に有し、バナナ相のみならずカラムナー相においても強誘電応答が見られた。さらなる分子構造の最適化を行えば、キュービック相の電場応答も期待できる。強誘電相に加えて特異的ネマチック相を発見した。通常のネマチックと異なり、配向特性に加え長周期の位置の秩序を有する特性を見出した。ネマチック相のさらなる可能性を確認することができた。