著者
瀬戸 宏明 泉 重樹 平野 祐貴
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = Bulletin of Faculty of Sports and Health Studies Hosei University (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.9-14, 2019-03-30

目的)第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)は特にサッカー動作において発生しやすい難治性骨折である。そのため長期間の離脱を強いられることが多いため、その予防が重要である。今回大学サッカー選手に対してJones骨折に特化した検診(Jones骨折検診)をおこなったので報告する。方法)関東大学サッカーリーグ1部に所属する49名98足を対象として事前アンケート、Jones骨折についての講義、メディカルチェック、超音波エコー検査をおこなった。超音波エコーで陽性の選手に対して二次検診で単純レントゲン検査を施行した。結果)超音波エコー検査で9名12足が陽性であった。陽性例では圧痛は9名11足(91.6%)に認められた。二次検診の受診率は100%であり不全骨折は2名2足に認められたた。2名ともプレー継続のまま保存的加療をおこない骨癒合が得られた。結論)Jones骨折検診はJones骨折の早期発見や予防に有用な方法と考えられた。
著者
菊川 徳之助 永田 靖 瀬戸 宏 鈴木 公子 山下 純照 熊谷 保宏
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

演劇教育の実態調査を、目本演劇学会の会員を対象に、3度にわたって行ない、その分析を試みた。さらにはインターネットのホームページその他で、演劇教育関連科目の情報を集め、これを整理、分析し、演劇教育の実態を探る試みを行なった。また、演劇教育の方法を構築するための内容探求のため、科研費研究メンバーでの研修会を持ち、さらには、規模を大きくした演劇教育コロキウムを2年にわたって開催した。(1)2003年度には、8月に演劇教育の事例報告を中心にした研修会。大学演劇教育を考える基礎がためのため、10月と翌年1月に、宝塚北高校、神奈川総合高校の現場で2校の演劇教育の実際を材料に研修した。そして2月に演劇教育のコロキウムを開催した。大学演劇教育においては、演劇専攻を設置する大学と設置しない大学、あるいは、実技科目を設置する大学と設置しない大学、などの多様な軸を見据えて討論した。(2)2004年度は、8月に演劇教育の研究を深めて行く更なる方法の討議を行なう研修会を持ち。12月に、演劇教育を専門とする大学の授業と普通授業に演劇的手法を用いた演劇授業の2つの大学における演劇教育の現場を材料に研修会を行なった。そして、昨年度に続いて演劇教育コロキウムを3月に開催した。第1部は、「外国における演劇教育研究」で、<英米およびポーランドの高等教育機関における演劇教育とその研究をめぐって>を、第二部では、12月に研究対象とした2つの大学の演劇教育の姿を討論材料に討議を進め、第三部では、<これからの演劇教育>のタイトルのもとで、イ)学部に演劇教育の専門コースを設置し、尚且つ実技を伴う授業を設置。ロ)学部に演劇教育の専門コースを設置するが、理論(座学)中心の演劇教育を設置、などの5つのタイプをもった大学の演劇教育の姿の基に討議するコロキウムを行なった。これらの成果は、来年の「日本演劇学会紀要」にまとめる計画である。
著者
大西 広 田上 孝一 瀬戸 宏 松井 暁
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の多くの部分は研究代表者・分担者が所属する社会主義理論学会の協力を得た。特に中国の研究者との交流を重視し、2013年12月に12名の中国人研究者を招き、「中国特色社会主義の行方と理論問題」の主題で第四回日中社会主義フォーラムを開催した。2015年4月には中国人研究者1名を招き講演会「『さあ「資本論」を読んでみよう』について」を開催した。2016年3月には四名の中国人研究者を招き、「中国社会主義の多様性」を主題に第五回日中社会主義フォーラムを開催した。いずれも社会主義理論学会と当科研費プロジェクトの共催である。参加者・集会報告などはいずれも社会主義理論学会HPに掲載されている。
著者
瀬戸 宏
出版者
摂南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

民国期中国シェイクスピア受容史上での三つの重要公演に焦点を絞って研究した。上海戯劇協社『ヴェニスの商人』(1930)、上海業余実験劇団『ロミオとジュリエット』(1937)、国立劇専『ハムレット』(1942)について調査し、三公演それぞれを主題に全国学会で報告した。上海戯劇協社『ヴェニスの商人』公演、国立劇専『ハムレット』公演についてはすでに論文化した。上海業余実験劇団『ロミオとジュリエット』公演は瀬戸の体調不調などで論文の完成が遅れたが、近く公開できる見通しである。これ以外に中国シェイクスピア受容史黎明期の問題で論文執筆・公開し、関連内容で、中国の学会で報告した。
著者
瀬戸 宏太
出版者
常葉大学短期大学部
雑誌
常葉国文 (ISSN:03852962)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-14, 2000
被引用文献数
1
著者
瀬戸 宏 飯塚 容 田村 容子
出版者
摂南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

1.文明戯は辛亥革命前後に上海を中心に栄えた演劇である。1913年から15年にかけて上海の新聞『申報』に掲載された文明戯の劇評等100編を整理し、瀬戸宏の個人サイト上で公表した。2.文明戯の研究をおこなった。研究内容は、文明戯と映画の関係、文明戯と伝統演劇の関係、文明戯と中華人民共和国建国後の通俗話劇との関係、文明戯が描いた朝鮮の形象、文明戯の重要演目であるシェイクスピア作品の受容史などである。
著者
瀬戸 宏
出版者
摂南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

中国演劇のリアリズムと話劇は密接に結びついている。リアリズムを主な内容とする演劇は、日本では近代劇とも呼ばれる。このため、本研究では、まずリアリズムの演劇、話劇、近代劇の相互関係を研究した。『話劇と近代劇』(西洋比較演劇研究会会報二十三号)にその研究成果が詳述されている。続いて、中国演劇のリアリズム概念を作品に即して具体的に考察するため、中国におけるリアリズムの演劇の代表作とされる曹禺『雷雨』を分析してその近代性を明らかにし、中華人民共和国建国後の上演とテキスト出版において『雷雨』の近代性が変質せざるを得なかったことを具体的に分析した。この面での研究成果は、『曹禺「雷雨」の近代性』(『野草』63号)、『曹禺作品上演史からみた中華人民共和国50年-曹禺「雷雨」を中心に』(『現代中国』74号)で詳述した。また、演劇のリアリズムを中国だけでなく世界演劇全体の中で考察するため、『演劇学論集-日本演劇学会紀要』三十八号「演劇のリアリズム」特集編集責任者となり、共同討議「演劇のリアリズムとは何か」を主宰し冒頭発言と討議の結語を担当・執筆した。研究の過程で「曹禺作品上演史からみた中華人民共和国50年」(日本現代中国学会第四九回学術大会)、「試論《雷雨》的家庭性質」(曹禺誕生九十周年記念学術研討会)の題目で口頭発表をおこなった。さらに、中国演劇におけるリアリズム概念の成立過程をより厳密に考察するため、中国現代演劇運動が主に展開された上海・北京の五四運動時期新聞記事・上演広告を調査した。調査結果は、平成十三年度中に論文・資料研究として公表する予定である。全体として、研究課題についてかなり大きな成果をあげることができたと考えているが、残された問題も多く、今後も研究を継続していく。