著者
辻田 純三 伊藤 清臣 黛 誠 田中 信雄 堀 清記 小石 秀夫
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.2-11, 1980 (Released:2011-10-21)
参考文献数
19
被引用文献数
1

パプアニューギニア高地人の成人男子18名,日本人成人男子20名の身体計測およびパプアニューギニア現地での戸外および家屋内の環境温度の測定を行なって次の結果を得た。1)パプアニューギニア人の身長および体重の平均値は夫々,158.4cm,61.3kgで日本人の夫々の平均値,171.6cm,68.2kgより有意に小さかった。しかし,パプアニューギニア人のRohrer's indexおよびBrugsch's indexの平均値は逆に日本人の平均値より大きかった。2)パプアニューギニア人の胸囲,腹囲,上腕囲,大腿囲,下腿囲の平均値は,日本人の平均値よりやや小さいかその差はわずかであった。パプアニューギニア人の前腕囲の平均値は日本人の平均値より大きかった。パプアニューギニア人の上肢長の平均値は日本人の平均値よりわずかに小さかったが,手の長さ,下肢長,足の長さはパプアニューギニア人の方が日本人より長く,パプアニューギニア人の四肢長と身長との比は日本人の値より有意差をもって大きかった。3)パプアニューギニア人の皮下脂肪厚は日本人のそれより有意に薄かった。又,皮下脂肪厚より算出された体脂肪含有率は日本人のそれより有意に少なかった。4)パプアニューギニア人の足の形は,日本人と比べて足長に比し足巾が長く,足底面積が広く,親指と小指が長軸に対して扇形に開いており,山道の歩行に適応して変化していた。5)パプアニューギニア人のBushhouseは日本製木造家屋,スチール製建物に比べて日中の室内温が低く,環境温度の観点よりみると秀れた家である。6)パプアニューギニア人の身体的特徴は,彼等が日常生活において毎日山歩きの激運動を行なっていること,摂取カロリー量が少ないこと,および熱帯高山気候の影響によって形成されたものと思われる。
著者
相原 洋人 田中 信雄
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference 2007 (ISSN:24242993)
巻号頁・発行日
pp._340-1_-_340-6_, 2007-09-25 (Released:2017-06-19)

There have been a number of reports on active noise control (ANC). However, conventional ANC using a voice coil loudspeaker promises attenuation only at targeted local points. Then ANC using a parametric array loudspeaker as a control source is discussed. A parametric array loudspeaker exploits nonlinear interactions of finite amplitude ultrasounds in the air. Characteristics of a parametric array loudspeaker have already been reported by a number of researchers. However, there are few investigations of simulation or experimental result of ANC using a parametric array loudspeaker. This paper addresses control effect of feed forward ANC using a parametric speaker as a control source. The control effect is more than 20dB by ANC using a parametric array loudspeaker as a control source at 1000Hz. Distribution maps of sound pressure of ANC using a conventional speaker and a parametric speaker as a control source are shown by numerical analyses and experiments.
著者
田中 信雄 辻田 純三 堀清 記 千賀 康利 大槻 寅之助 山崎 武
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.114-123, 1977-09-01
被引用文献数
2

男子大学生 (18〜20才) の運動選手 (水泳競技, ハンドボール, サッカー, ラグビー, 陸上競技 (長距離, 短距離, 跳躍, 投擲), 柔道 (軽量級, 中量級, 重量級), 体操競技, 計168名および一般学生178名について, 身体計測を行って次のような結果を得た。一般学生の身長と体重の平均値は夫々170.2cmおよび59.7kgであった。体操, 長距離選手以外の運動種目の選手の身長, 体重の平均値は一般学生より大きかった。胸囲については全ての種目の運動選手の平均値は一般学生の値より大きかった。一般学生の上腕囲, 大腿囲の平均値は夫々26.9cmおよび50.6cmであった。バスケットボール, 長距離, 跳躍以外の運動種目では選手の上腕囲の平均値は一般学生より大きく, 長距離, 跳躍, 体操以外の運動種目では選手の大腿囲の平均値は一般学生より大きかった。柔道の重量級以外の運動選手の皮下脂肪厚は一般学生より薄く, 平均皮下脂肪厚, 体表面積, 体重を使って体脂肪含有率を求める予知式を用いて推算された体脂肪合有率は全ての種目に亘って運動選手の方が少なかった。縦軸に体重と体脂肪含有量を, 横軸に身長をとっていずれも一般学生の値を基準にとって, 運動種目別の平均値を標準測度で表して運動選手の体構成と体型を比較した。原点からの距離 (R) は一般学生との絶対値の差を, 一般学生の測定値から得られた標準直線からの偏りの程度 (r) は体型の差違を示す。Rを縦軸, rを横軸としてとり, その中に等身長線を入れると運動競技種目別の体型の差がよく削り, 又, 運動鍛練が身体的特徴に与える影響を評価するのに便利である。上腕囲と大腿囲を縦軸に, 胸囲を横軸にとって一般学生の測定値を基準にして運動種目別の平均値を標準測度で表すと運動種目別の体型の差を判定することができる。
著者
相原 洋人 田中 信雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2007, pp."340-1"-"340-6", 2007-09-25

There have been a number of reports on active noise control (ANC). However, conventional ANC using a voice coil loudspeaker promises attenuation only at targeted local points. Then ANC using a parametric array loudspeaker as a control source is discussed. A parametric array loudspeaker exploits nonlinear interactions of finite amplitude ultrasounds in the air. Characteristics of a parametric array loudspeaker have already been reported by a number of researchers. However, there are few investigations of simulation or experimental result of ANC using a parametric array loudspeaker. This paper addresses control effect of feed forward ANC using a parametric speaker as a control source. The control effect is more than 20dB by ANC using a parametric array loudspeaker as a control source at 1000Hz. Distribution maps of sound pressure of ANC using a conventional speaker and a parametric speaker as a control source are shown by numerical analyses and experiments.
著者
田中 信雄 辻田 純三 堀 清記 千賀 康利 大槻 寅之助
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.47-55, 1979-03-01

1)男子大学生の1年生一般学生126名,3年生の一般学生178名および運動選手114名について身体計測を行って,次のような結果を得た。2)3年生の一般学生は1年生の一般学生と比較すると身長はわずかに高く,体重,胸囲,腹囲,上腕囲,大腿囲の平均値もわずかに大きく,皮下脂肪および体脂肪含有量は著しく増加していた。3)3年生の運動選手は一般学生と比較して,身長,体重,胸囲,腹囲,上腕囲,大腿囲の平均値ははるかに大きく,比胸囲およびローレル指数も有意に大きかった。皮下脂肪および体脂肪含有量については同学年一般学生より著しく少なく,1年生の一般学生とほとんど変わっていない。運動選手の身体的特徴は運動鍛練によって加令による体脂肪の増加傾向が抑えられ,秀れた呼吸循環機能をもつに至ったことに対する身体的な変化をよく現わしている。4)身長および体重の統計より身長(Hcm)に対する体重(Wkg)の過不足を評価するために,身長より予知される標準体重直線をそのグループの個人の測定値が不明であっても,身長の平均値(H^^-),体重の平均値(W^^-),およびそれらの標準偏差σH,σWから W=3W^^-/H^^-H-2W^^- 又は W=(σW)/(σH)H-(σW)/(σH)・H^^-+W^^- を用いる方がBrocaの標準体重を基準とするより秀れていることを示した。5)縦軸に体重と体脂肪含有量,横軸に身長の3年生の一般学生を基準とした標準測度で表わした図で運動選手と一般学生の体構成と体型を比較した。