著者
北條 芳隆 後藤 明 関口 和寛 細井 浩志 瀬川 拓郎 吉田 二美 辻田 淳一郎 高田 裕行 石村 智 田中 禎昭
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

考古学に天文学的手法を導入する研究領域を考古天文考と呼ぶが、この手法を日本列島の考古資料・文献史料の分析と解釈に適用すれば、従来の認知論的考察や景観史的把握には飛躍的な進展が期待される。この目的を達成するために、本研究では考古学・文献史学・天文学の各専門分野を横断させた研究体制を構築する。その上で天体現象と関わる歴史的諸事象に対する統合的分析法の構築を目指す。琉球列島を含む日本列島各地に遺された遺跡や各地の民俗例、海洋航海民の天体運行利用法の実態を解明する。こうした検討作業を基礎に、本研究は天体運行や天文現象に対する人類の認知特性とその日本列島的な特性を追求するものである。
著者
森 麟 杉本 隆男 田代 郁夫 田中 禎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.454, pp.113-122, 1992

矢板壁の引き抜きに伴う地表面沈下の発生機構を確かめ, 最大沈下量と沈下範囲の推定法を提案する目的で, 軟らかい粘性土地盤を想定した模型実験を行った. 矢板壁の長さ, 厚さ, 設置位置, 枚数を変えて引き抜き試験を行い, ゼロ伸びひずみ曲線によるすべり面の検討から, 空隙の閉塞機構を検討した. そして, 問題の多い沖積粘性土地盤での小規模掘削の場合, 地表面の最大沈下量と沈下範囲は, 空隙の閉塞率, 初期空隙厚さ, 安定数から推定できることを示した.
著者
田中 禎
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.175, 2019 (Released:2019-12-27)

アドラー心理学は、臨床現場における「人間が健康的に生きていくこと」「他者を援助し、協力的に暮らしていくこと」などをテーマに、理論的に「全体論」「目的論」「仮想論」「社会統合論」「個人の主体性」などの基本前提から構築されている臨床心理学である。機械論的な人間解釈や動物実験の延長で人間を理解しようとする動きとは一線を画し、人間を人間として、機械でも動物でもない人間として、固有の精神を持った人間としてみようとする立場をとる。その理論は、仮説検証的な自然科学的理論ではなく、仮想のシステムに過ぎない。いわゆる真理の追究ではなく、ある一つの解釈の仕方に過ぎない。 人間が健康的に生きていくこと、特に人間が精神的に健康で生きるためには、他者との関係が良好でなければならず、他者との関係が良好であるためには、他者の関心に関心をもち、それにもとづいて他者に貢献しようと決心していなければならない。そのような他者への関心と貢献の感覚を「共同体感覚」と呼び、アドラー心理学の思想の根幹をなす。また、この思想があるため、アドラー心理学は科学そのものではない。 アドラー心理学の技法としては、「目標の一致」「解釈と推量」「課題の分離」「代替案の提示」「勇気づけ」「ライフスタイル診断」などがある。しかし、多くのアドラー派の治療者は、心理治療の技法は流派を超えた共有財産だと考えており、折衷的で、古典アドラー心理学に忠実にライフスタイル診断を行うこともあれば、アドラー心理学の理論と思想の文脈において、認知行動療法やナラティブ・セラピーやミルトン・エリクソンの系統のさまざまな治療を採用することも珍しくない。さらに近年、日本では、サイコドラマに古武術的技法を取り入れたボディ・ワークなども報告されている。 本シンポジウムでは、このようなアドラー心理学の文脈においてあらためて「自然治癒力」及び「その可能性について」考察してみたい。
著者
田中 禎彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.594, pp.207-214, 2005-08-30 (Released:2017-02-11)

In 1910, Japan annexed Korea. As a cultural policy, the Government-General of Korea accomplished the investigation activities of "Cultural Properties" including historical buildings in Korean peninsula. Preservation rule of relics and objects is established in 1916, and law for the protection of treasures, historic sites, places of scenic beauty and natural monuments is established in 1933. And they started the repair of the historic buildings from 1913. This paper considers: 1) investigation and preservation systems, 2) administrative systems 3) repair activities.
著者
田中 禎一 谷口 浩平 高橋 良明 高橋 辰郎
出版者
独立行政法人国立高等専門学校機構 熊本高等専門学校
雑誌
熊本高等専門学校 研究紀要 = RESEARCH REPORTS OF KUMAMOTO NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY (ISSN:18846734)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.7-14, 2011-12-20

Japanese traditional bow, so called ‘Wakyu’, has been made from a bamboo. On the other hand, a bow which is made from new material as a glass fiber or a carbon fiber has been developed from 1970’s. These new material bow are easy to handle and are durable. However the vibration of a new material bow is different from that of a traditional bamboo bow at shooting an arrow. Therefore it is expected to develop a new material bow which has similar to bamboo bow in vibration characteristics.The purposes of this study are to measure the vibration characteristics of bows by using accelerometer and to make clear the effect of material and structure to the vibration characteristics. For these purposes, an experimental setup to investigate some of vibration characteristics of bow was constructed.In this paper, it is explained that the developed experimental setup and the basically vibration characteristics of a new material bow at shooting an arrow.