著者
丹 康弘 タン ジュークイ 石川 聖二
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.75-81, 2015 (Released:2015-10-15)
参考文献数
17

This paper proposes a high-precision real-time correction sounding system using Micro Electro Mechanical Systems (MEMS) inertial measurement units, which can correct the effective depth from the sea surface to the seabed in real-time. The advantages of the proposed system are as follows: (1) The system outperforms a single-beam sounder available on the market in that the range of depth errors caused by the swing of a research vessel is about 2%: (2) Since the proposed system is small compared to the existing attitude and heading reference system, it can be employed for unmanned surface vehicle, remotely operated underwater vehicle, autonomous underwater vehicle, and so on. Experimental results show that an attitude, heading and depth measured by the developed system are within the acceptable range, and the system can give a stabilized attitude, heading and depth information for a long time.
著者
石川 聖二 竹田 照人 加藤 清史 後藤 昌昭 野口 信宏 香月 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.10, pp.2655-2662, 1997-10-25
参考文献数
12
被引用文献数
7

本論文は, 対称に近い非対称形(潜在的対称形)の解析法と, 人の頭蓋骨の非対称性解析への本法の応用について述べている. 形の対称性は物体の著しい形状的特徴であり,それをコンピュータで認識する意義は大きい. しかし, 完全な対称形を解析する手法は数多く提案されているが, 潜在的対称形の解析法はほとんど研究されていない. 本論文では, 面対称に注目し, 鏡映対称像を利用して, 潜在的面対称形に潜在的対称面を設定する手法を提案する. 次に本手法を用いて, 人体頭部のCTデータから復元される頭蓋骨上に潜在的対称面を設定し, その面の左右の非対称部位の抽出を行い, 非対称の程度の数量化を試みる. このような頭蓋骨の形状解析法は, 口腔外科のように頭蓋顔面領域の疾患を治療する領域で有益な手段を与える. 提案法を合成データおよび頭蓋骨データに適用し, 良好な結果を得た.
著者
緒方 健人 ウィリアム クリスマス ジョセフ キットラー ジュークイ タン 石川 聖二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1166-1175, 2007-03-15
被引用文献数
2

本論文では,Efros ら(2003) のモーションディスクリプタおよびKe ら(2005) のイベント検出器の組合せに基づく動作検出手法を提案する.両手法の直接の組合せは,AdaBoost の学習アルゴリズムとKe らの弱識別器の特性によって動作検出器の学習の計算時間が増大するという問題がある.よって,本研究ではこの問題を解決するため弱識別器の次元を拡張した改良型組合せ手法を提案する.また,さらなる高速化のため,学習にLook Up Table を導入する.実験では,実際の放送に用いられたテニスの映像に提案手法を適用し各種ストロークの検出を試みた.性能を評価するため,Efrosらの手法,Ke らの手法および直接の組合せ手法も適用し結果を比較した.実験結果より,提案する組合せ手法は認識率および計算時間の両面で元となった手法の良い特性をあわせ持つこと,また改良型組合せ手法は直接の組合せによる検出器とほぼ同じ性能でありながら,LUT との併用により学習に要する計算時間を大幅に削減できることが確認できた.A new, combined human activity detection method is proposed. Our method is based on Efros, et al.'s (2003) motion descriptors and Ke, et al.'s (2005) event detectors. Since both methods use optical flow, it is easy to combine them. However, the computational cost of the training increases considerably because of the increased number of weak classifiers. We reduce this computational cost by extending Ke, et al.'s weak classifiers to incorporate multi-dimensional features. We also introduce a Look Up Table for further high-speed computation. The proposed method is applied to off-air tennis video data, and its performance is evaluated by comparison with the original two methods. Experimental results show that the performance of the proposed method is a good compromise in terms of detection rate and computation time of testing and training.
著者
森江 隆 石川 聖二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.94, no.6, pp.459-463, 2011-06-01
被引用文献数
2

車載用及びロボット視覚用の知的画像認識で必要となるHOG,SIFTなどの基本アルゴリズムを紹介するとともに,筆者らが開発した画像認識手法を紹介する.現在の画像処理はより並列的・階層的になり,脳での視覚処理モデルに近づいているともいえるが,人の高い知覚機能に近づくには更なるブレークスルーが必要である.そのために,脳型画像処理技術とそれを実現する集積回路及びナノ構造の利用を含めた脳型デバイス開発の必要性を述べる.
著者
田房 友典 石川 聖二 河口 英二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.1856-1859, 1998-12-20
被引用文献数
1

ビデオカメラに向かって歩く人物の衣服を画像認識する方法を提案する.直立正面向きの姿勢に近い人物像をビデオ画像から抽出し, 弛緩法を中心とする画像処理によって, 上下衣服の種類を判別する.実画像による実験結果を示す.監視システムへの応用が期待される.
著者
アハドアテイクルラハマン 緒方 健人 タンジュークイ 金亨蔓 石川 聖二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.96, pp.55-60, 2007-09-26

本論文は,人動作認識法を提案する.提案法は,従来のモーションヒストリーイメージ法に対し,動作を複数方向に分割して複数のモーションヒストリーイメージを生成することにより動作認識を行う.このため,本法の特徴として,従来法では難しかった複雑な動作の認識が可能である.提案法をラジオ体操の認識に適用した.実験では複数の被験者にラジオ体操を行ってもらい,そのビデオデータから体操の種類を認識した.提案法によれば,演技者の巧拙にかかわらずよい認識率が得られた.提案法をさらに機能強化して知能ロボットに実装すれば,人の生活上のさまざまな動作・活動の認識が可能になり,荷物を持つ,転びそうになったら手を貸すなど,知能ロボットによる人の行動・活動支援も将来可能になる.Motion separation and recognition within a video sequence is one of the most challenging problems. This paper describes a new method of separating simple human motion by employing four-directional motion history images, called DMHI. It also covers human motion recognition utilizing DMHI technique. Four partial motion history images are created by exploiting the concept of Efros et.al.'s motion descriptors. The optical flow is separated into four components based on the four directions, namely, up, down, left and right. Based on this separation, four motion history images are developed and the corresponding brightness-levels are simultaneously integrated to decide the motion separation based on the four direction. The implementation results show that this new approach can separate motion promptly and properly.