- 著者
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川勝 博
北林 雅洋
礒田 誠
高橋 尚志
西原 浩
高木 由美子
佐々木 信行
金子 之史
末廣 喜代一
松村 雅文
森 征洋
大浦 みゆき
稗田 美嘉
高橋 智香
藤原 佳代子
- 出版者
- 香川大学
- 雑誌
- 香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, pp.101-114, 2007
国際的に科学教育を学ぶ意味が変化している。現実の社会に起こっている科学技術の諸問題を吟味し判断できる力が,科学リテラシーである。これがすべての人々が身につけるべき課題として教育されているかが問われている。勿論この力は,一定の科学知識を前提する。また生徒の抱く不思議などの具体的事例を教えてこそ,科学的思考力・判断力も養成できる。よってこの課題の達成には,独自の具体的教材を,知識を教えつつ,科学するの授業案をつくる教員の,高い分析力・判断力を必要とする。この教員養成教育を,香川大学教育学部の理科教育講座では,先行研究として,蓄積しつつある。「理科授業研究1」の学生主体の理科教育実験ゼミ「理科授業研究II」の科学する単元案づくりのゼミなどである。ここでは,その実践の意味や背景を,よい科学リテラシーを持つ生徒を,教育現場から実践的につくりあげる永続的過程の一端として,ここに報告する。