著者
神場 知成 古関 義幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.354-359, 1999-04-25
被引用文献数
7

各人の興味などに合わせて情報を加工して提供するパーソナライゼーション技術について, 事例をもとに解説する. この技術は, World Wide Web (WWW)の発展により玉石混合の大量情報にアクセスできるようになった中で, 個人が情報の山に埋もれることなく役立つ情報を簡単に手に入れるための手段として最近注目を集めている. 本稿では, パーソナライゼーションを行うために必要な, ユーザ情報の取得, ユーザ興味の推定, 情報の加工と提示などの要素技術のほか, プライバシー保護のための活動, パーソナライゼーションとマーケティングとの関係についても述べる.
著者
神場 知成 久松 欣一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.171-172, 1993-03-01
被引用文献数
1

コンピュータパワーの増大に伴い、そのパワーの多くをユーザインタフェースで利用することが可能になっている。例えばAlan C. Kayは、将来のCPUパワーの90%はユーザインタフェースに使われると予測している。現在広く利用されているグラフィカルユーザインタフェース(GUI)は今後、マルチメディアの圧縮、蓄積、認識技識などの急速な発展を背景として、ビデオ、音などを利用したマルチメディアユーザインターフェースへと移行していくであろう。このような潮流の一つにダイナミックアイコンがある。これは、従来静止した1つのピットマップデータで表現していたアイコンを、複数のピットマップデータを時系列的に入れ換えるアニメーションにすることにより、よりわかりやすいユーザインタフェースを実現しようとするものである。今回、このアイディアを発展させ、作成したいアイコンの内容を表すシーンをビデオに撮り、その映像からキャプチャリングした複数のピットマップデータを利用してダイナミックアイコンを作成することを試みた。本稿では、その試作、評価結果について報告する。なお、混乱を避けるため本稿では、1つのピットマップから成る従来型のアイコンを静止アイコン、アニメーションを利用したダイナミックアイコンをアニメーションアイコン、実写のビデオ映像をもとにしたダイナミックアイコンを実写アイコンと呼ぶ。
著者
神場 知成
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第44回, no.データ処理, pp.343-344, 1992-02-24

筆者らは,グラフィカルユーザインタフェース(GUI)よりもさらに直感的に理解しやすいユーザインタフェースをめざし,マルメチディアを利用したインタフェースであるリアリティユーザインタフェース(RUI)の開発を行っている.本稿では,RUIにおける入力手段としての音声(スピーチ)の利用,および出力手段としての音(サウンド)フィードバックの利用について述べる.
著者
北脇 佐知子 藤野 博喜 神場 知成 久松 欣一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.359-360, 1993-09-27

前述の論文では、アイコンの「わかりにくさ」をなくすために「モノクロ版」「カラー版」「実写版」の3タイプのダイナミックアイコンを試作した。本稿は、評価した結果に関して報告する。
著者
神場 知成 宮井 均
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1308-1309, 1988-09-12

情報処理機器のマンマシンインタフェースにとって,画面のデザインはますます重要な問題となりつつある。この原因は,以下に示すように要約することができる。(1)画面対話システムの増加 各種アプリケーションソフトウェア,ワープロ,ニューメディア機器など多くのシステムに加えて,最近では,従来画面表示をしていなかった機器(電話,ポケットベル,AV機器など)も表示装置を備え,文字やデータを表示するようになっている.(2)画面に表示される情報が,数字,文字など単純なものだけでなく,図表,イメージなどを含むものへと複雑化している。本稿では,画面デザインの設計/評価を支援するための方法を提案する。
著者
久松 欣一 北脇 佐知子 藤野 博喜 神場 知成
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.355-356, 1993-09-27

パーソナルコンピュータで動作するOSの高度化にともない、マルチタスク,標準化されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)といった機能を利用したアプリケーションが容易に作成できるようになってきている。例えば、ダイナミックアイコンはシングルタスクでも実現できるが、高度なOSで作成する方が簡単である。このダイナミックアイコンとは、複数のビットマップデータを時系列的に入れ換えることでアニメーション表示を行い、よりわかりやすいユーザインターフェースを提供するアイコンである。今回、ダイナミックアイコンに対してマルチタスクの機能を利用して作成することを試みた。本稿では、その作成したダイナミックアイコンの動作原理、評価結果について報告する。
著者
神場 知成 Frelechoux Laurent
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.1-8, 1997-01-16
被引用文献数
1

概要:WWW上のユーザプロファイル管理エージェントについて述べる。ユーザがWWW上で情報を効率的に得るためにさまざまなサイト上のサービスがパーソナライゼーシヲン機能(それどれのユーザごとにカスタマイズした情報を提供すること)を提供している。しかし、パーソナライゼーションを提供するために必要なユーザプロファイル(ユーザ情報)をどこに蓄積するかは難しい問題である。今までは「ユーザプロファイルをサーバ上に蓄積する方法」と「クライアント上に蓄積する方法」の2つがあったが、それぞれ利点と欠点を持っている。ユーザプロファイルをサーバ側に蓄積すると、蓄積されたプロファイルはそのサービスだけで利用可能なものとなり、他のサービスが共有できない。また、クライアント側に蓄積するとサーバ側では複数のユーザプロファイルをまとめて管理していわゆる協調フィルタリングなどのサービスをすることができない。ここで提案するのは、サーバクライアント間のやりとりを仲介するユーザプロファイル管理エージェントを用いて上記の問題を解決することである。ユーザプロファイルはそのエージェント上に蓄積され、サーバが必要とする時には自動的にサーバに送付さ江る。プロファイルの更エージェント上で行われる。筆者等はユーザプロファイル管理エージェントを拡張プロキシサーバとして実装し、複数のサーバ間でのユーザプロファイル共有、複数のユーザ間でのユーザプロファイル共有(グループプロファイルの作成)などを実現した。