著者
定島 尚子 現代行動科学会誌編集委員会
出版者
現代行動科学会
雑誌
現代行動科学会誌 (ISSN:13418599)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-5, 1995-09-01

お盆やお彼岸に先祖の墓参りをする人がクリスマスを祝い、その一週間後には神社に初詣でに行く…。私たち日本人の生活では、神道の要素、仏教の要素、キリスト教の要素が混在している。私達にとって宗教とは、神とは、どのような存在なのだろう。かつてイザヤ・ベンダサンは、「日本人は日本教徒等という自覚は全くもっていないし、日本教等という宗教が存在するとも思っていない。…(中略)…しかし日本教という宗教は厳として存在する。これは世界で最も強固な宗教である。というのは、その信徒自身すら自覚せぬまでに完全に浸透しきっているからである」(1)という指摘をしている。とすれば、“日本教”の教義、即ち、日本人の信仰形態の基底となる意識とはなんだろう。日本人の神観念の特徴の一つに“神人合一観”があると言われるが、私はこの言葉に深い興味を覚えた。つまり日本人にとって神霊は、極めて身近な存在と観念されているが故に殊更に意識することが無いのではないか、と考えたのである。こうした観念こそが、私達自身にさえ自覚し得ない程に深く浸透している宗教の基になっているように思える。そこで本研究ではこうした観点から日本人の神観念について考察していくことにする。

2 0 0 0 荘川村史

著者
荘川村史編集委員会編集
出版者
荘川村史編集室
巻号頁・発行日
1975

2 0 0 0 民藝

著者
『民藝』編集委員会 編
出版者
日本民藝協会
巻号頁・発行日
1955
著者
オージェリ ジョン 大学図書館研究編集委員会
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.119, pp.2135, 2021-11-30 (Released:2022-06-24)

コロナ禍がキャンパスの対面活動の大半を実質停止させたとき,それはまた,教育・学習の実践活動において,対面/遠隔の次元を超え,将来的な議論へと集中する,先例なきパラダイムシフトを引き起こした。2020年の春以降行われた対応で劇的に増加した実践活動の中には,教育活動の新規性に関する教員の考え方が大幅に進化したことを反映したものもあった。特にその性質上,オンラインで実施される非同期型学習活動は,ポストコロナ時代のシナリオにおいて,コロナ前の形態への単純な回復だけにとどまらず,対面型への移行を考慮するのに十分重要な妥当性を示した。そのような移行において,日本国内に普及したラーニング・コモンズは,平時おこなわれるインフォーマルな活動から,さらに緊密な教授陣の関与を示唆するノンフォーマルモデルへと移行する機会を見いだすことができる。それにより,ラーニング・コモンズは,新たなレベルでの学術戦略の統合を達成し,それらが支援するように設計されたアクティブラーニングに関して,コロナ前に直面していた限界を超えることができる。教育及び学習の実践の中長期的見通しを示すものとして,本論文はこうしたラーニング・コモンズのコロナ前の状況を振り返り,ラーニング・コモンズを巻き込むことができる新しい非同期型対面活動への移行の性質及び条件について検討する。