著者
中村 美奈子 芝野 耕司 佐多 達枝 門 行人
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、日本を代表する創作バレエ作家(振付家)の一人である佐多達枝の作品と関連資料(舞踊譜等)について、再演を目的としたドキュメンテーションおよびアーカイブ化を行い、そのアーカイブ化の過程を論文として、イリノイ大学(米国)のサイト上に公開されている電子ジャーナル「身体運動の人類学的研究」(JASHM)に投稿し、日本の創作バレエ史における佐多氏の功績を海外に発表した。
著者
佐野 洋 藤村 知子 林 俊成 芝野 耕司
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.119-125, 2004

社会基盤として情報環境が整備され,情報ネットワークを活用した教育(e-Learning)環境が近年,急速に充実してきた。e-Learningは,教育に新しい可能性を開くものでもある。本稿では,東京外国語大学・留学生日本語教育センターと同大・情報処理センターが共同事業で開発を進めている初級学習者向け日本語e-Learning教材の開発について述べる。本学・留学生日本語教育センターは,日本語教育需要の拡大に伴う日本語学習ニーズの多様化に応じるため日本語教育プログラムの高度化を進めている。その中でe-Learning導入が発想され,本学・情報処理センターとの共同で日本語e-Learning環境の開発が行われている。新しい教育形態として加わるe-Learning用の教材開発では,現状課題の分析とe-Learning化の要件定義を行った上で,既存の日本語教科書・教材内容を整理し,電子化を実施した。既存教材のe-Learning化だけでなく,インタフェース・デザインを含むシナリオ作成を伴う自習教材の統合的な追加と,海外からの利用に対応する多言語化が本教材の特徴である。
著者
笠原 茂樹 斉藤 章弘 清水 英樹 山田 有希恵 芝野 耕司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.375-376, 1993-03-01

最もポピュラーなコンピュータミュージックといえば、シーケンサであろう。しかし、シーケンサーは、音楽を組み立てて、それを再生させるという機能をもつにすぎない。すなわち、シーケンサは、一種のデジタルレコーダである。実際に、ある曲を入力し、演奏させた場合、その曲を聞くものの立場から見ると、レコードやCDを聞くことと変わりはない。また、シンセサイザには、多くの場合、マイクロプロセッサが組み込まれているが、従来の楽器を根本的に変えるものではない。一つの楽曲の演奏ができるまでを考えると、練習によって、まずその楽曲を憶え、演奏技術とその適用方法を研く、三つの要素に分解することができる。コンピュータは、この三つの要素のそれぞれに対して、新しい可能性を研き、人の表現力を大きく高める新しい「楽器」としての可能性を秘めている。この可能性を上記の演奏ができるまでの過程と、次のように対応させることができる。すなわち、楽曲を覚えることは楽曲をデータとして入力することに対応し、演奏技術の適用はこのデータの加工に対応する。この過程をコンピュータ化することによって、事前に格納したデータにさまざまな加工を行うことによる新しい形態での演奏が可能になるのではないか。そして、この「楽器」を用いれば、オーケストラを実際に指揮し、フルバンドジャズを実際に演奏することすら可能であろう。こうした視点に立って、この研究では、ジャズとハウスミュージックでの即興演奏を分析し、これらの音楽分野で用いられているアドリブの手法を一種のフィルタとして、実現すること及びその制御をリアルタイムに行うことによる演奏の可能性を検討するために、MIDlインプロバイザーを試作した。
著者
大日方 聡 渡辺 一弘 高野 裕美 中挟 知延子 芝野 耕司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.199-200, 1993-03-01

誰もが簡単な操作方法で、使いやすく、検索し易い図書館システムはどのようにしたら出来るのであろうか?現在のほとんどの図書館データベースは、使いやすくなってきているが、それでも、図書カードの機能拡張版でしかない。情報検索の本質は、事務用データベースと違い検索要求が曖昧なところにある。利用者の満足は、この曖昧なものの検索の結果、当てはまるものがあってはじめて得られるものである。今までの図書館ではこうした暖昧な要求に、開架式の書架を増やすことで答えてきた。この点に注目し、全開架型図書館を目指したのがこのシステムである。図書館の形態からいままで実現が困難であったこの全開架型図書館をマルチメディア技術の利用によって図書館内の環境を仮想空間で表現し、仮想図書館内を探訪することによって検索を可能とした。このシステムを活用することによって、図書館内のすべての蔵書を最大限活用するため、開架、閉架の区別なく検索をおこなうことができる。バーチャルライブラリの特徴として検索の際に対象とできる項目の多さを挙げることが出来る。図書館の本を探す場合に人々はどのように本を探すのであろうか。書籍の名前が分かっていない限り、項目別の棚にきちんと並んだ本の中から段々と絞りこんで一冊を選ぶのであるが、このシステムには、目から得られる,情報を考慮に入れ、利用者がまわりの図書からの関連情報をも得ることが出来るからである。あわせて、クライアントサーバ型データベースを導入することも検討する。
著者
染谷 賢輝 芝野 耕司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.459-460, 1993-03-01

コンピュータグラフィックス(CG)アニメーションは、最近のTVや映画等で盛んに用いられているが、一般に人達にはまだまだ遠い存在である。もっとより多くの人が簡単に使用できて、できる限り制限の少ない、リアリスティックなアニメーションシステムは作成できないだろうか。現在のCGアニメーションは、作り手が描いた絵(グラフィック)を何枚もコマ撮りしていくものや、予め撮影された動画像(ムービー)をデジタル入力したものが代表的な手法である。しかし、グラフィックの場合は、作り手の絵心の有無によって随分と違ったものとなるし、リアリスティックな動きを表現するのに特殊な技法を用いる事や、短編のアニメーションであっても、必要な絵の枚数は膨大な量である。また、ムービーの場合も、大規模なセットやアクター等が必要であり、多くの人が簡単に用いることはできない。だからといって、アニメーションはある特定の人達でないと作成できないものなのであろうか。その間題を解決することが今回のテーマである。そのために写真のようなムービーでいないものでもイメージとしてスキャニングを行い、そのイメージをスケルトンモデルに貼り付けて大まかな動きの表現を実現し、また、こと細かい動きの表現に関しては、モーフィングを使う事により実現する、簡単で、リアリスティックで、柔軟なアニメーションシステムを提案する。