著者
岡崎 一博 荒川 昭弘 安部 充
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.53, pp.290-292, 2002-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
5
被引用文献数
2

長期間放任されたリンゴ園を伐採した結果, 隣接するリンゴ園ではモモシンクイガによる甚大な被害が認められた.伐採の影響は少なくとも50mの範囲に及んだと推定された.放任園を伐採する際, 放任園に生息するモモシンクイガに対して徹底した耕種的防除が必要である.リンゴ用複合交信攪乱剤を利用した殺虫剤削減防除体系を実践するには, 周辺環境について十分な事前調査が必要である.
著者
荒川 昭
出版者
愛知学泉大学
雑誌
経営研究 (ISSN:09149392)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-66, 1999-09

さきごろから,新社会資本という言葉が使われ始めた。ケインズ理論は新しい形で生きている。新公共投資による新社会資本という形で生きている。ところで,チャーチルとヒトラーの経済政策を比較すると,チャーチルはボールドウィン内閣のとき大蔵大臣で,金本位制に英国を復帰させて,石炭労働者のストを招き,失敗した。ヒトラーは,総統になるや否や,アウトバーン(高速度道路)をドイツに縦横に張りめぐらし,ドイツ国民に安い値段で自動車を提供しようとフェルディナンド・ポルシェに依頼してフォルクスワーゲン(国民大衆車)を開発させ,ケインズ理論を先取りして大成功した。消費は,所得だけでなく,その個人と社会の置かれている文化-精神生活-によって決定される。慶応義塾大学の村田昭治教授によれば,マーケティングは「生活の質」で決定される。新公共投資における新社会資本とは,光ファイバーによる通信網,インターネット,移動体通信/モバイル・コンピューティング,新形パソコンその他といわれている。われわれは,マーク・ポラートのいう第2次情報産業(特にますます高度化し,広域化し,多機能化するLANとWANの設計・運用・保守)を含めて,後期のインフラストラクチュアを主体にした,新社会資本のありかたを模索し,そして新社会資本が国民に与える「生活の質」を究明し検討して,現在,悪の代表といわれるヒトラーにまけないように,鋭敏な感覚によって新社会資本の設備投資により,日本経済・世界経済を再生しなくてはならない。
著者
荒川 昭 Akira ARAKAWA
雑誌
経営研究 = The Gakusen management review
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-66, 1999-09

さきごろから,新社会資本という言葉が使われ始めた。ケインズ理論は新しい形で生きている。新公共投資による新社会資本という形で生きている。ところで,チャーチルとヒトラーの経済政策を比較すると,チャーチルはボールドウィン内閣のとき大蔵大臣で,金本位制に英国を復帰させて,石炭労働者のストを招き,失敗した。ヒトラーは,総統になるや否や,アウトバーン(高速度道路)をドイツに縦横に張りめぐらし,ドイツ国民に安い値段で自動車を提供しようとフェルディナンド・ポルシェに依頼してフォルクスワーゲン(国民大衆車)を開発させ,ケインズ理論を先取りして大成功した。消費は,所得だけでなく,その個人と社会の置かれている文化-精神生活-によって決定される。慶応義塾大学の村田昭治教授によれば,マーケティングは「生活の質」で決定される。新公共投資における新社会資本とは,光ファイバーによる通信網,インターネット,移動体通信/モバイル・コンピューティング,新形パソコンその他といわれている。われわれは,マーク・ポラートのいう第2次情報産業(特にますます高度化し,広域化し,多機能化するLANとWANの設計・運用・保守)を含めて,後期のインフラストラクチュアを主体にした,新社会資本のありかたを模索し,そして新社会資本が国民に与える「生活の質」を究明し検討して,現在,悪の代表といわれるヒトラーにまけないように,鋭敏な感覚によって新社会資本の設備投資により,日本経済・世界経済を再生しなくてはならない。
著者
荒川 昭弘 岡崎 一博
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.54, pp.185-188, 2003-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
3

福島県県北地方のモモでドウガネブイブイによる果実被害が多発傾向にあるので, その防除方法を検討した. 成虫の性フェロモントラップへの誘殺消長はモモ早生品種収穫期の7月中旬にピークとなり, 果実被害の発生時期と一致した. 周囲に発生源のない圃場とその周囲に生息する幼虫の防除を試みたが, 翌年の被害軽減にはつながらなかった. これに対し, 飛来する成虫に対する薬剤散布の効果は高く, 現状ではこの方法が効果的であると判断される.
著者
佐久間 秀明 佐藤 睦人 中村 淳 荒川 昭弘
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.60, pp.235-237, 2009 (Released:2017-05-25)
被引用文献数
1

イチゴ苗に寄生する微小害虫に対する物理的防除法として,ポット苗の真空処理法を案出し,ワタアブラムシに対する防除効果について検討した.真空デシケータに油回転真空ポンプを接続した真空処理装置を作成し,イチゴポット苗を1kPa の真空中に静置する時間を変えた処理を行った結果,12 時間以上の真空処理でワタアブラムシの防除が可能であった.また,真空処理により小葉が外縁部から褐変する障害が生じたが,12 時間処理では程度が軽微であった.
著者
金 度源 大窪 健之 荒川 昭治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.I_115-I_123, 2013 (Released:2014-12-15)
参考文献数
23

日本の近代化を支えた伝統的な利水技術として代表される用水,疏水,水道といった水利環境は,国の重要な近代化遺産として保全される一方,その機能が失われることも少なくない.本研究では,既存の歴史的な水利環境を再生することで,歴史の保全と防災水利の確保を目指す.ケーススタディとして,明治期に造られ現在は老朽化や漏水などが原因となり配水が止められている「本願寺水道」を対象とした.本願寺水道の再生に向けた技術的な検討を基に,各対象地区の消防システムの運用に必要とされる水量と比較することにより,消防水利としての活用可能性を明らかとした.このケーススタディの結果をもとに,歴史的な水利環境の再生と活用を検討するためのプロセスについて整理を行った.