著者
泉山 塁威 西田 司 石田 祐也 宋 俊煥 矢野 拓洋 濱 紗友莉 小原 拓磨
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.284-289, 2020-09-07 (Released:2022-06-08)
被引用文献数
1

本稿では,「コロナ道路占用許可」の調査による速報的考察を行うことで,路上客席の現状把握から可能性と課題を抽出することを目的とする.分析は,「コロナ道路占用許可」の枠組みの整理,30自治体の実践事例の整理,主体の分析,空間の分析を行っている.なお,「コロナ道路占用許可」に伴う路上客席は空間面・マネジメント面などウォーカブルや歩行者利便増進道路などの歩行者中心のストリートに向けた現状把握にもなることから,路上客席の先に歩行者中心のストリートへの政策への接続についても問題意識を持っている.
著者
西田 ひろ子 西田 司 玉置 泰明 富沢 寿勇 根橋 玲子 SMITH Wendy A. SMITH Wendy SMITH Wendy. 石川 准
出版者
静岡県立大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

1.フィリピンおよびマレーシア進出日系企業における対人コミュニケーション摩擦についての質問票調査において、フィリピンでは、18社524名(フィリピン人従業員448名、日本人従業員76名)、マレーシアでは、26社637名(マレーシア人従業員484名、日本人従業員153名)の協力を得た。2.現地従業員の日本人に対する、また日本人の現地従業員に対する「コミュニケーション上の困難度」についてのインタビュー調査を実施。フィリピンでは14社、日本人20名、フィリピン人42名、マレーシアでは15社、日本人22名、マレーシア人48名の協力を得た。3.上記(1)の本調査協力企業のうちフィリピンでは15社において、またマレーシアでは17社において労務管理の実態調査(質問票及びインタビュー)に対して協力を得た。4.マレーシア人と日本人の勤労倫理、労働観念比較調査を実施。マレーシア進出日系企業1社を事例研究対象として選び調査を実施した。5.マレーシア進出日系企業における参与観察。日本人とマレーシア人の間に生じているコミュニケーション上の問題点を文化人類学的視点から調査した。6.マレーシア人及びフィリピン人の退社後の交友関係についての質問票調査を実施した。7.フィリピン及びマレーシア進出日系企業における、日本人上司と現地従業員部下の間の対人湖謬ンケーション摩擦調査を実施した。特に日本人上司のリーダーシップが現地従業員に受け入れられているかどうかを調査した。
著者
西田 司
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

1.コミュニケーション行動の予測に関する異文化間コミュニケーションの分析フレームワークを作成した。その分析フレームワークには第2章で詳述したように、四次元で構成した。(1)相手への態度や出会いの場の不安と不確実感の制御といったことがコミュニケーションが効果的になるかどうかに大きな影響を与える。(2)コミュニケーションの目的によっては、コミュニケーションをしようとする動機が強く影響する。(3)意思の表出能力と相互作用の能力はコミュニケーション行動が効果的であるか、ひいては、(4)コミュニケーション行動の結果、つまり、評価と満足に影響する。2.アジア人にはアメリカ人とは異なるコミュニケーションのルールがあることを知っていても、これまでの研究においてはアメリカで用いられている調査方法で研究がなされてきた。個人情報の開示に関する研究とコミュニケーション行動と内集団の研究を検証し、調査に取り入れるべき観点や方法を第3章で提案した。それは人の交流を複数の観点から捉えるもので、調査も集団の観点から行うことを意味する。3.調査法の転換に関する議論をもとに、二つの調査を行った。一つは、中国と日本において仕事や授業の終わった後の、内集団と交流活動の実態について学生を中心に調査票による調査を実施した。たとえば時間的コミットメントの実態、中国と日本の共通する面が確認された。また、交流時間は少ないが交流の重要性は高いという点が中国サンプルに明らかになった。もう一つは、アメリカ、中国、日本における人間関係のルールについて調査した。関係のみを明示しルールを集めた。この目的は、三つの文化における実際的な状況に関する情報を得るためであった。
著者
塩田 俊朗 西田 司一
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.251-257_4, 1966-10-25

補乳類精巣内の神経分布,特にその終末については,人において,いくつかのやや詳細な研究があるほか,その記載ははなはだ少ない.とくに反趨動物においては,その研究は全く見られない.本研究では,精巣縦隔の形態,血管膜に特色のある牛の精巣内での神経分布,およびその終末をBicIschowsky鍍銀法の変法を用いて検索し,次の結果を得た.1)白膜には,精巣動脈神経叢に由来する有髄および無髄線維からなる神経束が走る.これから有髄線維の小神経束が分岐し,白膜表層において知覚神経終末を形成する.一方,血管膜へは,上記の神経束から,有髄および無髄線維を含む枝が分かれて,主として血管にともなう神経束となり,一部は,さらに結合組織中に分布する.血管膜結合組織中には,知覚神経線維および知覚神経終末小体が見られた2)精巣縦隔には,白膜と同様,精巣動脈神経叢-由来の神経束が,動脈周辺の結合組織中に見られた.その分枝は,血管の周囲で神経叢を作る.この神経線維が血管に分布する.またこの神経叢からは,有髄および無髄線維からなる小神経束が分かれて,知覚神経終末,および自律神経終末となって結合組織?中におわる.精巣縦隔中を走る神経束のなかに,微.細な神経線維にかこまれた間細胞群が見られた.3)精巣中隔の結合組織中に,知覚神経終末が見られた.4)神経線維は,血管にともなって,血管膜,あ.るいは精巣縦隔,次いで精巣中隔をへて,精巣実質に分布丁る.微細な自律神経終末線維が,精細管基底膜にそって走るのが見られたが,精細管中にはいらないように思われた.また,間細胞群に対する自律神経終末線維の分布も確認された.