著者
足立 正夫 野口 竜也 小村 紘平 西田 良平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.97-103, 2009 (Released:2011-04-30)
参考文献数
13
被引用文献数
2

本研究の対象とする島根県東部の平野部では,過去の被害地震において震源から離れているにもかかわらず,被害が生じた地域であることが報告されている.その原因として地盤震動特性,地盤速度構造が少なからず影響したものと考えられる.そこで出雲平野および松江平野において微動アレイ観測および重力異常データに基づき推定された地盤構造について検討を行った.微動データによるS波速度構造と重力データによる2次元解析結果と比較すると,S波速度2000~2500m/s層までの深度と近い値を示すことが分かった.この結果を踏まえて3次元解析を行い,面的に基盤構造を把握することができた.
著者
野口 竜也 西原 正典 西田 良平
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
地震工学論文集 (ISSN:1884846X)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.206-213, 2007 (Released:2010-11-22)
参考文献数
8

鳥取県内の50観測点で得られた 1464地震 (延べ 4833個) の計測震度データの分析を行った. 各観測点において, 距離減衰式による推定震度と観測による震度の差の平均を求め, 地盤増幅による増幅効果の指標とした. この指標と地盤特性を比較し関係を調べた. 地盤の深さ 30mまでの平均 S波速度 (AVS30) とは良い相関がみられ, AVSが小さいほど揺れやすい地点である関係がみられた. より深い地盤構造を反映している重力異常との比較では, 特に相関がみられなかった. また, 従来から境港市の近接 2地点で震度差が生じる地点においては, AVS30がほぼ同じあるにも関わらず, 今回の分析による増幅効果の指標においても同様な差異がみられた.
著者
西田 良平 中尾 節郎 石賀 崇 西上 欽也
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報. B = Disaster Prevention Research Institute Annuals. B (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.B-1, pp.1-9, 1998-04-01

鳥取県東部は1943年9月10日に鳥取地震が発生し、1083名の人が亡くなる大きな被害を出している。この時、地震断層として吉岡・鹿野断層が出現した。1969年から、鳥取観測所での微小地震観測が開始されると、断層に伴う地震活動が観測され、鳥取地震を発生させた地殻応力が現在も作用していることが判っている。最近、地震活動が活発化し、それらの地震活動で左横ずれ断層の整列化が見られた。しかし、鳥取県東部地域は低地震活動が続き、隣接している兵庫県北西部では、右横ずれ断層である湯村断層周辺で、1995年兵庫県南部地震前後で地震活動、地殻応力の変化が観測され、西南日本の広い範囲で地殻応力の変化があったことが判った。
著者
西田 良平 松山 和也 西山 浩志 野口 竜也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
地震工学研究発表会講演論文集 (ISSN:18848435)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.141-144, 2001 (Released:2010-06-04)
参考文献数
11

山陰地方において、日本海沿岸に沿って第四紀火山 (大山・三瓶山) が分布し、地震活動帯も活動域と空白域が交互に形成されている。主な活動域としては鳥取地震 (1943, M7.2) が発生した鳥取県東部中部、鳥取-島根県境付近、三瓶山・広島県北部付近、島根県中部西部の活動域があり、また空白域として大山付近、島根県東部が見られる。この形状は地震活動が地殻上部の構造によって規制されていることが推定される。特に、2000年鳥取県西部地震の震源域は島根県東部地域の地震活動の空白域と、大山火山付近の空白域に挟まれた地域で、地震活動が活発な地域である。すなわち、山陰海岸に沿った第四紀に活動していた2つの火山の間であり、地震活動域と空白域の存在が、地下構造と溶融体、地震活動と溶融体を研究する上で重要な地域である。
著者
西田 良平 中尾 節郎 石賀 崇 西上 欽也
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報 (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
no.41, pp.1-9, 1998-04

鳥取県東部は1943年9月10日に鳥取地震が発生し、1083名の人が亡くなる大きな被害を出している。この時、地震断層として吉岡・鹿野断層が出現した。1969年から、鳥取観測所での微小地震観測が開始されると、断層に伴う地震活動が観測され、鳥取地震を発生させた地殻応力が現在も作用していることが判っている。最近、地震活動が活発化し、それらの地震活動で左横ずれ断層の整列化が見られた。しかし、鳥取県東部地域は低地震活動が続き、隣接している兵庫県北西部では、右横ずれ断層である湯村断層周辺で、1995年兵庫県南部地震前後で地震活動、地殻応力の変化が観測され、西南日本の広い範囲で地殻応力の変化があったことが判った。
著者
野口 竜也 西田 良平 足立 正夫 荒井 猛
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
地震工学研究発表会講演論文集
巻号頁・発行日
no.26, pp.329-332, 2001

2000年10月6日の鳥取県西部地震によって, 弓ヶ浜半島の南東部の夜見町付近では, 一部で液状化による地盤被害が見られた. この付近の集落では一部住宅にも被害があったが, この住宅の隣近所では全く被害がみられず, これらの原因を探るために, この付近一帯において南北方向に3成分の微動観測およびアレイ観測を実施し, 被害を受けた住宅についても微動観測を行った. その結果は次のとおりである.1) H/Vのピーク周期は, 0.4-1.3秒で北に行くほど周期が長くなる傾向が見られた.2) 地盤の堆積層の層厚は約90mであった.3) 住宅の固有周期は約0.3秒であった. 今回の観測による解析結果からは, 微動による地盤特性と被害との明白な関係は見られなかった.よって, 今後より詳細な検討が必要である.