著者
小谷 俊雄 堀田 哲也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.10, pp.2512-2517, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
18

難治性の膠原病の診療においては,ステロイドに加え各種免疫抑制薬を併用した強力な免疫抑制療法が行われる.しかし,強力な免疫抑制による日和見感染症などの副作用の問題があり,安全かつ有効性の高い治療法が望まれる.γグロブリン大量静注療法(high dose intravenous immunoglobulin:IVIG)は,貪食能の抑制,補体系の抑制,自己抗体の制御,炎症性サイトカインの抑制などの薬理作用を有することから,近年様々な膠原病に試みられ,その有効性が報告されている.
著者
谷 俊雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.764-765, 1995-12-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
3
被引用文献数
1

[工夫した点]高校の化学では, 化学反応にエネルギー, プロトン, 電子という抽象的概念が導入される。中学を卒業して間もない生徒にとっては大きなギャップである。本授業では, 様々な現象の観察から電子のやりとりを観測させ, 実証した後, 酸化還元の定義を構築させた。
著者
粕谷 俊雄
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.279-290, 2014 (Released:2015-01-30)
参考文献数
26
著者
横手 幸太郎 山之内 博 水谷 俊雄 嶋田 裕之
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.35-40, 1992-01-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
18
被引用文献数
3 4

今回我々は, 最近18年間の東京都老人医療センターにおける連続剖検例のうち, 脳の病理学的所見からウェルニッケ脳症と診断された5症例を対象に, その臨床像の特徴を検討した. すなわち, 病理所見上1) 肉眼的に両側乳頭体の点状出血または褐色を帯びた萎縮がみられる. 2) 組織学的に, 乳頭体, 第3脳室周囲, 中脳中心灰白質に出血, 毛細血管の増生, マクロファージの動員がみられるが, これに比して, 神経細胞の脱落は比較的軽度である. 等の特徴を持つものをウェルニッケ脳症とした.年齢は63歳から74歳 (平均年齢67±4歳), 5例とも女性であった. 基礎疾患は神経疾患, 代謝性疾患, 悪性腫瘍, 消化器系疾患と多岐にわたっていた. 生前にウェルニッケ脳症と診断されたものは5症例中1例のみであった. 臨床症状としては, 意識障害が5症例中4例で確認され, うち2例は,「昏睡状態」を呈していた. また, 眼球運動障害と, 不安定歩行・運動失調がそれぞれ5例中2例にみられた. いわゆる3主徴 (ataxia, confusion, ophthalmoplegia) を揃えていたのは5例中2例であった. 臨床検査所見では, 白血球増多, 貧血が5例中3例, 低蛋白血症が5例中4例にみられた. 生前に血中 thiamine 値の測定された2症例では, いずれも正常値を示していた. 生前, アルコール常用者だったものは1例のみであり, 他はいずれも低栄養に関連して発症していた. 5例中4例までは, 発症時, ビタミンの不足した補液を受けていた.比較的容易に低栄養状態に陥り易い老年者において原因不明の意識障害を見た場合, 鑑別診断の1つにウェルニッケ脳症を加えて対処すべきであり, たとえ典型的な症状がなくとも直ちに thiamine の経静脈的投与を開始すべきである.
著者
風間 了 熊谷 俊雄
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.70, no.590, pp.63-69, 2005
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

This paper presents an easy-to-use two-dimensional calculation method for a cylindrical-shape cantilever earth retaining structure, as affected by the three external factors, they are: the lateral pressures, mean wall temperatures, and differential temperatures. In this method, the results are obtained by superposing the individual solutions due to the three external factors, as above. Correction for their mutual interaction is then introduced in terms of the subgrade reaction of soil. The authors compare behaviors of the said retaining structure calculated (a) by the two-dimensional calculation method, and (b) by the conventional three-dimensional FEM analysis. Their satisfactory agreement proves usefulness of the present two-dimensional calculation method.