著者
服部 寄生 鈴木 雅之 荒川 俊介 阿部 一尋 山岸 義廣
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.442, pp.37-45, 1992-12-25
被引用文献数
8

We studied multifamily housing type with common inner court among recently developed residential Blocks (1976〜1990) in Urban Districts of Western Countries, mainly Germany. Research materials were picked up and arranged in the articles about residential blocks published mostly in architectural periodicals of Europe. Valid samples are 18 cases locating in Germany, France and so on. Main points are as follows ; 1) Main function of the housing is to give the comfortable living environment in urban districts. 2) The common court is designed to be private as well as public space. The court as private garden is safe for children's play and noiseless for family life. 3) The housing block is mostly mixed developed with urban facilities.
著者
峯松 信明 櫻庭 京子 西村 多寿子 喬 宇 朝川 智 鈴木 雅之 齋藤 大輔
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.1, pp.12-26, 2011-01-01

近年の計算機性能の飛躍的な向上により,大規模語彙を対象とした音声認識は実用段階を迎えている.音声合成においても話者性や発話スタイルを制御できる合成方式など,種々の応用場面を念頭においた技術開発が行われている.その一方で,音声工学研究の目的を「人間に匹敵するような」音声言語情報処理能力の計算機実装と考えた場合,人間と機械との間には,今なお,大きな溝があることも指摘されている.本研究ではまず,現在の音声認識・音声合成相当の情報処理を行う人間が現に存在した場合,その人間の挙動は,音声言語の獲得に困難を示す重度自閉症者の挙動と類似するであろうことを指摘する.その上で,(定型発達を遂げた)人間らしい音声情報処理の実現に向けて,現在の音声技術に欠けている基礎技術は何であるのかを幅広い視点から考え,欠損技術の一つとして「音声に含まれる言語的情報を,非言語的情報から音響的に分離して抽出する技術」を主張する.と同時に,その実現に向けて一つの技術的提案を行い,いくつかの実験結果を述べる.
著者
鈴木 雅之 玉手 慎也 荒川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.461, pp.101-105, 2009-02-26
被引用文献数
1

近年,ヒトの感性を考慮した工学的システムの研究が注目されている.しかし,現在の感性工学における感性評価は,アンケートなどの個人による主観的評価に基づくものが主であり,これでは評価が曖昧なものとなってしまう.そこで,人間の生体信号などを用い,客観的な評価を行うことが要求される.本稿では,感性に関する客観的評価指標として脳波を用い,文章の黙読時における精神的負荷の評価を行った.解析はα波及びβ波の含有率と主成分分析に基づくものである.この結果,文を構成する文字の大きさと表示媒体により,黙読時の覚醒や精神的負荷には差異が生じることが明らかとなった.
著者
草光 俊雄 大石 和欣 笠原 順路 鈴木 雅之 鈴木 美津子 石幡 直樹 アルヴィ宮本 なほ子
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、イギリス帝国主義(パクス・ブリタニカ)の基盤が築かれた時代において、旅行記や見聞記、探検記を地域ごとに 7 名の研究者で手分けをしながら調査し、それぞれの地域の民族、風物、風俗の描写の背後で、イギリス人としての自意識がどのように働いているかを実証した。帝国の拡張はいわば膨張であり、海外探検は科学・文明の拡張であり、旅行記や探検記にはイギリスの覇権拡張という隠された意図と自負が潜むと同時に、異質の民族・文明との接触を通じて不安定に揺れ動いている意識が浮かび上がっている。「イギリス的なもの」(Britishness)についての意識が変容し、国民の帰属意識が再編され、多様化し、ぐらついていく実体を言説上において捕捉できた。研究遂行の課程では、海外研究者の招聘や国際シンポジウム、国際学会の開催・共催、さらに学会発表や論文のかたちで成果を問うことができた。