著者
加來 千紘 長谷見 雄二 安井 昇 保川 みずほ 上川 大輔 亀山 直央 小野 徹郎 腰原 幹雄 長尾 博文
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.79, no.701, pp.1065-1072, 2014-07-30 (Released:2014-09-30)
参考文献数
18
被引用文献数
2 10

Young's modulus and bending strength of 3 species of wood commonly used for engineered wood and Zelkova, hardwood normally used for traditional large building, heated up to 250℃ are measured at the elevated temperature and after cooling to the room temperature as an engineering basis for the structural fire safety design and the reusability diagnosis of large-scale timber buildings. The results show the both properties, either at elevated temperature or after cooling, are highly dependent on exposed temperature for 150-200℃ or higher, and correlation between the Young's modulus and the bending strength tends to become weaker with rise of exposed temperature. The bending strength at elevated temperature is found to converge while it is notably scattered at normal temperature.
著者
山田 和男 神庭 重信 大西 公夫 水島 広子 長尾 博司 梅山 千香代 寺師 睦宗 浅井 昌弘
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.603-607, 1997-01-20
被引用文献数
1 1

発病または急性増悪により入院し, 4〜12週間のハロペリドールを中心とした抗精神病薬の治療により活動期症状が改善し, 精神症状が安定した後に抗精神病薬の投与量が最低2週間以上固定された精神分裂病圏の患者10名に対し, 黄連解毒湯を4週間追加投与した。黄連解毒湯の追加投与直前, 投与終了時, 投与終了4週後にそれぞれBrief Psychiatric Rating Scale (BPRS)を用いて症状評価を行なった結果, BPRS総得点は, 黄連解毒湯の追加投与直前と比較して投与終了時, 投与終了4週後ともに有意に減少した。症状別では, 「罪業感」, 「抑うつ気分」, 「疑惑(被害妄想)」, 「興奮」に有意な改善がみられた。さらに, 血中ハロペリドール濃度には変化がみられなかったことより, 精神症状の改善がハロペリドールの血中濃度の変化によるものではないということが示唆された。また, 副作用はみられなかった。
著者
長尾 博暢
出版者
鳥取大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

日本の大学インターンシップの「多様性」を理論的に整理するため、正課のインターンシップにかかわる大学組織に焦点を当てた研究を行った。その結果、インターンシップにかかわる教員組織および厚生補導組織の実態と関係性の解明が要諦であると同時に、両者のさらに外縁にある学外アクターと教育課程との関係性こそが、教員組織と厚生補導組織の関係性を規定しており、多様なインターンシップの理論的整理の新たな基軸となるという知見に至った。
著者
長尾 博
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集. 人間関係学科編 (ISSN:13482580)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.33-45, 2005-03-31

本研究は、青年期の自我発達上の危機状態に対する無意識水準のエディプス (エレクトラ)・コンプレックスの影響を明らかにするものである。114名の高校生男女に青年期の自我発達上の危機状態尺度 (長尾、1989) を実施した。この結果の平均値にもとづいて、平均値より高い男子1名、女子1名と平均値より低い男子1名、女子1名に対して、フリードマンの物語記述テスト (Friedman、1952) とソンディ・テストを実施した。4ケースの主な点は、以下のとおりであった。(1) ソンディ・テストの結果から、青年期の自我発達上の危機状態に対して無意識水準のエディプス (エレクトラ)・コンプレックスは影響していないことが認められた。(2) また、物語記述テストの結果から、青年期の自我発達上の危機状態に対して前意識水準の幼児期における親子関係の葛藤が影響していることが認められた。(3) 3種類のテスト結果から、精神分析学派がいうように意識水準、前意識水準、無意識水準の心の層構造が存在することが示唆された。
著者
長尾 博
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集. 音楽学部・共通教養・一般教育編 (ISSN:13426923)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.49-57, 1995-03

本研究の結果は、以下のとおりに要約される。(1) 危機状態尺度の信頼性について、再検査法からこの尺度の安定性が、折半法からこの尺度の内的一貫性が、また項目分析の結果から「親からの独立と依存のアンビバレンス」下位項目尺度を除く下位項目尺度の識別性が明らかにされた。(2) 社会的望ましさ尺度の結果から、高校生の場合の危機状態尺度に対する社会的規範の反映が、また虚構尺度の結果から、中学男子の場合の危機状態尺度に対する歪められた回答傾向がとらえられた。(3) 危機状態尺度総得点の得点分布は、正規性はないものの、A水準得点(問題内省水準得点)とB水準得点(問題自覚水準得点)とでそれぞれ正規性の得点分布が示された。(4) 危機状態についての自己評価と他者評価の比較に関して、A水準尺度のほうがB水準尺度よりも自己評価と他者評価の一致度が高く、生徒の状態を評価する教師側の要因が評価に大きく影響していることや「精神衰弱」下位項目尺度以外の各下位項目尺度は自己評価と他者評価の一致度が低いことが明らかにされた。