著者
関根 正
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立県民健康科学大学紀要 (ISSN:18810691)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.29-41, 2010-03

目的:精神障害者にとっての長期入院経験の意味づけを明らかにし,当事者とっての「スティグマ」とその「スティグマ」付与の過程を検討する.方法:長期入院経験を持つ当事者にインタビュー調査を行い,質的帰納的に分析した.結果:対象者は7名.年齢は40代前半から60代後半,最長入院期間は2年から22年であった.地域生活期間は4年から17年であった.精神科病院への入院経験について,『入院したことで10年以上の時間を無駄にしたと思っています.余計におかしな病気になったって思っています.』等と語られた.結論:当事者にとっての入院経験は,長期入院生活を送る上で自己の安定性・肯定性を確保するために必要な【精神科の患者】へと自己アイデンティティを再編成した経験と意味づけされていた.「スティグマ」は自分自身を【精神科の患者】と存在規定したことであり,精神科病院での入院生活が「スティグマ」付与の過程であると示唆された.

11 0 0 0 OA 装束図解 : 他一

著者
関根正直 著
出版者
林平書店
巻号頁・発行日
1932
著者
中原 健一 島田 史也 宮崎 邦洋 関根 正之 大澤 昇平 大島 眞 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

株式市場における売買審査業務をより効率的かつ合理的に行うために,定量的に見せ玉を検知する手法を提案する.本手法においては,教師ラベルを使用せずに相場操縦行為中に見られる不自然な取引履歴を発見するため,密度比推定による異常検知手法を用いた.東京証券取引所の上場銘柄の中より無作為に選択され,専門家チームによってラベル付けされた118 件の半日単位の一銘柄取引履歴による検証結果によると,見せ玉が疑われる事例の80%は,モデルが予測した異常度順にソートした事例の上位50%に含まれ,実務で使用されている単純な規則によるスクリーニングの結果と比較して更なる精緻化が達成できていることが示された.
著者
小林 悟子 関根 正
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.113-118, 2006

【目的】援助される者と援助する者がとらえるよい援助関係について比較検討し、精神科看護におけるよい援助関係について考察すること。【方法】援助する者である精神科看護師を対象に「どういうときによい援助関係が築けたと感じるか」という視点の調査結果を基に、援助される者である2名の元患者へインタビューを行った。【結果】援助する者の調査結果と援助される者の結果の比較検討から、よい援助関係の捉え方には、共通項とずれが存在している事と看護師の構えを強く感じていることが明らかになった。【考察】ずれの存在という点と援助される者が援助する者に対して構えがあると指摘している2点から、精神科看護におけるよい援助関係のあり方について考察を行った。ずれの存在を認め、その手段としてゆとりある柔軟な態度が必要と考えられた。看護師の構えを緩める方法として、援助する者が決めつけない自然な関わりをし、当事者に会うことが重要であると考えられた。

5 0 0 0 OA 公事根源新釈

著者
関根正直 校
出版者
六合館
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1903
著者
関根 正
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立県民健康科学大学紀要 (ISSN:18810691)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.41-53, 2011-03

目的:出身地域以外で生活を送る精神障害者の地域生活過程を明らかにし,生活のしづらさの要因と地域生活支援の方向性についての示唆を得る.方法:インタビュー調査を行い,質的帰納的に分析した.結果:対象者は7名.年齢は30代後半から70代前半,地域生活期間は6年から17年.地域生活過程は,社会的孤立期,社会的自立期,社会的実存期に区分でき,【自己喪失感の実感】【不自由さへの馴化】【仲間との出会い】【社会環境への慣れ】【生活の確立】【人への慣れ】【自分自身の実感】【生きがいの発見】という地域生活のあり方が抽出できた.結論:地域生活過程は,地域生活に必要な自己アイデンティティを再構成する過程であった.生活のしづらさの要因は地域生活で直面した自己の危機的状況であり,地域生活を送る上で必要な社会的・対人的な体験の支援,地域生活モデルの提示,失敗できる安心感の提供,自己表現・他者評価の場の提供が地域生活支援の方向性として示唆された.

4 0 0 0 OA 装束甲冑図解

著者
関根正直 著
出版者
六合館
巻号頁・発行日
vol.下, 1900
著者
関根 正美
出版者
Japan Society for the Philosophy of Sport and Physical Education
雑誌
体育・スポーツ哲学研究 (ISSN:09155104)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.99-111, 2008
被引用文献数
1

In this study the author considers whether a 'serious' physical movement, unaccompanied by cheerful looks, can be regarded as play for man. On this point, Kitada has reported that forms of 'play which exudes pleasure in the effort to grow up'. The purpose of this paper is to clarify three points concerning play and human movement: 1. We inspect the phenomenon of human activities by which work and constant effort can become an experience of play. 2. What kind of experience is play, compared to other experiences in life? 3. Why a stoic (serious) act and an attitude can be play? This paper does not consider the general phenomenon of play, but only the phenomenon of human activities. The author uses the theory of Huizinga and Takahashi. To classify human movement and sport, we adopt Sato's forms of movement. Consideration of these results support Kitada's argument that 'play is considered as an activity that involves the least effort and brings as much pleasure as possible'. On the basis of this view, we conclude as follows: 1. According to a subject's experience of play, a man has to suffer and to make efforts by way of action to enjoy play. This can be seen as an aesthetic experience, as in the boat that Nakai drew. 2. We suggest that the existence of 'the refinement of work (techne)', and 'a quick motion' as an aspect of a concrete physical movement, lead to experience. 3. We conclude that an apparently stoic human movement, which appears as the above 'a quick motion' and 'refinement of work' may be play.

2 0 0 0 OA 近体文編

著者
関根正直 著
出版者
大日本図書
巻号頁・発行日
1905

2 0 0 0 OA 歴代文学

著者
関根正直 編
出版者
哲学書院
巻号頁・発行日
vol.続編, 1895