著者
鳩野 逸生 伴 好弘 伊達 浩典 北内 一行
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.4, pp.1-6, 2018-09-20

神戸大学では,2018 年 1 月にキャンパスネットワークネットワークの全面更新を実施した.本稿では,キャンパスネットワーク (Kobe University Hyper Academic Network : KHAN 2017) の構成について概説するとともに,新しく導入した教育研究用プライベートネットワークと全学無線 LAN システムとの統合について述べる.
著者
鳩野 逸生
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.504-526, 2018-04-15

神戸大学では,2009年10月のネットワーク更新(KHAN2009)において全学無線LANシステムを導入した.本稿では,神戸大学全学無線LANシステムの構成を述べるとともに,次期のネットワーク更新に向けて,導入から2016年度までの利用状況を解析した結果を報告する.さらに,アクセスポイントの設置位置,接続時刻,および認証情報を組み合わせて,LC(Learning Commons)の利用状況を調査した事例についても述べる.
著者
伊藤 求 鳩野 逸生 稲垣 成哲
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.113-116, 2004-03-05
被引用文献数
1

本研究では,学習者が簡単に取り扱える定点観測教材ビデオクリップ作成システムの自動化を実現した.Webカメラを観察対象に向け設置するだけで,時間軸を縮めたmpeglビデオクリップを作成し,かつ,それらをパソコンのWebブラウザで閲覧できるようにする.さらに,インターネット経由で公開することもできる.導入コストが低く,かつ安定性のあるOSを用いているので,季節変化などの長期間の観察に対しても利用できる.本システムを導入することにより,学習者自らが興味を持つ観察対象をビデオクリップとして観察することができる.その結果,彼らの意志で主体的に取り組んだビデオクリップ教材を作成および公開することができる.
著者
松下 光範 馬野 元秀 鳩野逸生 田村 坦之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.988-997, 1996-06-15

Reteアルゴリズムをはじめとする従来のプロダクション・システムの高速化手法では ルールの条件部をデータフローネットワークに展開し 作業記憶要素をトークンとして流している.これらの高速化手法は有効であるが 作業記憶の更新が頻繁に起こるような場合には そのネットワーク中の定数をテストするノードにおいてまだ無駄な処理を行っている.そこでこの無駄な処理を解消するために マッチング候補の概念を用いたデータフローネットワークによる高速推論アルゴリズムを提案する.このネットワークでは Reteネットワークでは定数をテストするノードとして同一に扱われているノードをパターン間テストノードとパターン内テストノードに分類して それらの間にマッチング候補メモリノードを持つことで 無駄な処理を行うことを従来手法に比べて少なくすることができる. また マッチする作業記憶要素と条件パターンの組を少ない比較回数で特定するために ID3決定木作成アルゴリズムの考え方を用いたパターン間テストノード作成アルゴリズムを提案する.Some fast pattern matching algorithms have been proposed to improve the reasoning speed of production systems. In almost all of these methods, rule conditions are represented in a data-flow network and elements in a working memory flow through this network as tokens. These algorithms are effective, however, excessive constant testing still cannot be avoided for instances when the working memory must be frequently updated. This paper proposes a fast pattern matching algorithm for a production system. It uses an improved reasoning network employing matched candidates to circumvent such constant testing which is inherent in conventional networks. Using an example conventional network, the Rete network, we classify constant-test nodes into inter-pattern test nodes and intra-pattern test nodes. Then we introduce memory nodes for matching candidates between these test node classes. This is done in order to find unnecessary matching patterns more quickly. The ID3 algorithm is used to make an efficient inter-pattern test network which is capable of finding patterns in the rule conditions for the working memory element. This algorithm is implemented in Austin Kyoto Common Lisp (AKCL) and is applied to several rule bases with good results.
著者
鳩野 逸生 伴 好弘 佐々木 博史
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2009-IOT-7, no.1, pp.1-5, 2009-10-02

神戸大学では,2009 年に,神戸大学キャンパスネットワークシステムの更新を行った.本ネットワークは,部局間接続に 10GbE を採用するとともに,VRF を用いて複数の論理ネットワークに分けた構成となっている.本稿では,旧ネットワークシステムにおけるネットワーク運用の問題点について考察するとともに,問題点を踏まえたネットワークの設計方針について述べる.さらに実際に拘置したネットワークの物理構成および論理構成について概説する.
著者
井寄 幸平 鳩野 逸生 小田 宗兵衛 上田 完次
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.468-475, 2003-09-15

This paper describes how people establish or fail to establish long-run cooperation in the Prisoner's Dilemma Network (PDN), where subjects are allowed to nominate a subject with whom they want to play the Prisoner's Dilemma (PD) game at the beginning of each round. We have done a series of experiments with undergraduates and computer simulations of the PDN games. In the experiments most subjects either continued to play the PD game cooperatively with the same partner or never played the PD game cooperatively in the long run, and those who were more cooperative earned more. Since the simulations reproduced the results of the experiments, we can guess the subjects' strategies, which were not as apparent and controllable as the programs of agents.