著者
野中 朋美 藤井 信忠 小早川 由紀 水山 元
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.97-98, 2015

本研究は,製造フロアのエネルギピークマネジメントを目的に,各設備の仕事単位の電力消費パターンをエネルギブロックとして捉え,各設備のエネルギ消費傾向の違いと,仕事開始タイミングの組合せを考慮し,結果としてスケジュールを得る環境配慮型スケジューリングを提案する.仕事のエネルギ消費パターンを表すエネルギブロックの形状の違いによる影響を考慮した計算機実験を行いエネルギピーク量と生産性の関係を考察する.
著者
貝原 俊也 藤井 信忠 小林 広治
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.295, 2011 (Released:2012-03-09)

非線形計画問題のマルチエージェント形最適化手法の一つに市場指向プログラミングがある.しかし現実問題への適用を考えた際,決定変数に整数値を含む問題が多数存在し,従来の市場指向プログラミングの適用は困難であった.そこで本研究では,市場指向プログラミングにて整数値が扱えるように拡張することで混合整数計画問題へ適用を可能とする手法を提案し,その有効性を検証する.
著者
八尾 佳宏 貝原 俊也 藤井 信忠 堀 栄一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.77, no.784, pp.4718-4729, 2011 (Released:2011-12-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

In this study, scheduling method using a combination of auction-type real-time scheduling and simulation is proposed in order to automate the scheduling in dynamically changing manufacturing environment. The control mechanism which is essential for executing real-time scheduling and simulation simultaneously is developed and implemented. The auction algorithm for the real-time scheduling which improves the delay of delivery date and amount of setup time at the same time is proposed. Also the method of simulation during the real-time scheduling which can predict the changing situation of the shop and automatically take countermeasures by adjusting the scheduling precondition is proposed and its effectiveness is confirmed by computational experiments. With these methods, prototype system is developed and tested under the condition of actual machining line. As a result, it is clarified that the proposed system has the ability to respond flexibly to dynamically changing manufacturing situation.
著者
野中 朋美 新村 猛 藤井 信忠
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.1F3OS2a04, 2020 (Released:2020-06-19)

本稿では,レストランサービスにおける配膳ロボット導入による従業員満足と生産計画に関する基礎的分析を行う.和食レストランに導入された配膳ロボットを事例として,配膳スタッフ,調理場スタッフ,接客スタッフのオペレーションおよび個々の従業員が暗黙的に頭の中で計画,更新する生産計画に着目する.この配膳ロボットは,調理場で出来上がった料理を接客フロアに運ぶものであり,作業者が行き先を指定し,店舗内を巡回しながら料理を運搬する.また,下げ膳の食器類を洗い場まで運ぶ役割も担う.ロボット導入前後における生産性と従業員満足を,配膳,調理場,接客の職種別に分析することにより,人と機械の仕事の切り分けや協調,工程設計の変化に対して,従業員がどのように適応しているのか,また,ロボット導入に伴い自身の仕事やオペレーション改善をどのように捉え対応しているのかを考察する.2019年12月から2020年1月にかけて,ある導入店舗を対象に実施した従業員アンケートおよびインタビューの結果をもとに分析を行う.
著者
藤井 信忠 高井 剛 貝原 俊也 菅原 貴弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.2G5OS25b6, 2015

<p>SNSの普及により,SNS上での情報伝播の速さに起因して誹謗中傷などが急激に拡散し,いわゆる炎上発生が散見される.企業活動においてもそれらは無視できず,ネガティブ情報の流布が企業イメージを毀損することにも繋がりかねない.本研究では,過去の炎上事例を分析するとともに,エージェントベースシミュレーションによりネガティブ情報拡散防止方策について検討する.</p>
著者
八尾 佳宏 貝原 俊也 藤井 信忠
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.772, pp.3198-3205, 2010-12-25

Under the volatile economic situation in recent years, manufacturers need to have a high level of flexibility to manage a wide variety of products in varying quantities within a short delivery lead time. But in dynamically changing manufacturing environment, it is quite difficult to optimize interdivisional scheduling which reduces total manufacturing cost of all divisions such as raw material procurement, machining, assembling and shipping following fluctuations in demand. To solve this problem, we propose a new interdivisional scheduling method which decomposes the whole problem into process-dependent problems using inter-process lead time and cooperates between processes by applying Lagrangian decomposition coordination method. Additionally we designed the method which can adjust inter-process lead time automatically in order to respond to the changing demand of each item. Then we examine the effectiveness of this method by numerical experiments.
著者
渡邉 るりこ 藤井 信忠 國領 大介 貝原 俊也 大西 由訓 安部 洋一 山東 良子
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第59回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.370-374, 2016 (Released:2017-02-01)

企業の専門性によらず対応できるコンサルティングサービスを実現することを目的とし,コンサルティング企業に蓄積されたテキストデータをテキストマイニングすることにより,データに出現する語句とクライアント企業の経営状況との対応関係を発見し,予測を行う.計算機実験を行い,提案手法の有効性を確認する.
著者
倉岡 寛 藤井 信忠 上田 完次
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.62-69, 2007-01-26
被引用文献数
2

生態系や社会システムなどの現実のシステムにおいて,いかにして協調行動が創発するかということは,大きな関心事である.また,近年,複雑ネットワーク研究によって,多数の構成要素からなるインターネットやタンパク質の化学反応などのネットワークは,スケールフリー性やスモールワールド性の性質を有し,そのような性質がネットワークの機能に深く関わっているということがわかっている.複雑ネットワークにおいていかにして協調行動が創発するのかということは大きな関心事である.その際,ネットワークの構造自体が構成主体の意思決定の結果として進化するということと,ネットワーク上でのダイナミクスは不可分な関係にあると考えられるため,これらは同時に扱う必要があると考えられる.また,実世界では構成主体間で情報は局在性を有しているため,情報の局在性を陽に考慮する必要がある.本研究では,ゲーム理論における空間囚人のジレンマに対し,情報の局在性を導入してモデル化し,エージェントの相互作用の結果創発する協調行動について,計算機実験による検証をおこなった.その結果,情報の局在性が頑健な協調行動を形成する上で有効である,ということが示された.