著者
YAO XiaoXia CHEN Ling:著 澤田 裕子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.528-534, 2004 (Released:2004-11-01)
参考文献数
4

CALISは中国で資源共有の中心的存在である。本記事ではCALISが果たした役割,構築した運営サービスシステム,開発した資源,そして提供したサービスについて論じる。
著者
齋藤 絵理 小野寺 夏生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.174-174, 2001 (Released:2001-06-01)
参考文献数
23
被引用文献数
3 3

Web上において,高品質な学術情報資源を提供するサービスがQuality Controlled Subject Gateway (QCSG) である。ここでは,自然科学を主題分野とする国内外のQCSG(25機関)を対象とし,開発機関や内容記述に用いられるメタデータエレメントの特徴,QCSG間の標準化動向を調査した。開発機関は大学図書館や個人による単独のものが主であり,特徴のあるエレメントとしてはDublin Core,IAFA templateでは定義されていない“Level”が目立った。内容記述の標準化は理想的な目標とされているが,各機関の認識の相違などにより達成には至っていない。
著者
千原 秀昭
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.29-32, 2004 (Released:2004-04-01)
被引用文献数
1

STNは1984年,アメリカのCASとドイツのFIZを結んでサービスを開始した。今年20年の節目にあたり,その誕生の経緯,黎明期のサービスと現在のSTN International を比較しながら,発展のあとをたどった。
著者
佐藤(佐久間) りか
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.307-320, 2008 (Released:2008-08-01)
参考文献数
4

英国Oxford大学で作られている「健康と病いの体験」のデータベースDIPExは,1,500人を超す患者のインタビューを収録したデータベースである。その一部はインターネットを介して一般に公開されており,患者や家族,医療提供者がビデオ映像を通じて,さまざまな“病いの語り”に触れることができるようになっている。「患者体験」に注目が集まる昨今,国内でも闘病記や闘病ブログのデータベースがネット上に誕生しているが,それらのサイトとDIPExはどのような点で異なるのだろうか。DIPExを支える理念と英国における実践,日本でも始まった「がん患者の語り」データベース作成プロジェクトの進捗状況について報告する。
著者
根岸 正光 西澤 正己 孫 媛 山下 泰弘
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.575-592, 2000 (Released:2001-04-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

米国ISI製作の引用統計データベース“National Citation Report (NCR) for Japan”を用いて,わが国の大学,大学共同利用機関における論文数とこれらに対する引用数の状況を調査・分析した。1981年から1997年6月までの日本の著者による論文は853,323件,うち大学関係者によるものは58,472件であった。国立大学は論文数,引用数とも70%以上のシェアを持ち,論文当たりの引用数でも比較的高い値を実現している。このほか,個別の大学・機関別の統計,高引用度の論文の統計等を示して,分析を加え,こうしたビブリオメトリックス的調査研究の課題と重要性を論じる。
著者
古川 勝彦 阿世知 昌弘 八木 信幸 小林 幸治
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.398-407, 2008 (Released:2008-09-01)
参考文献数
4

研究開発に関わる情報は企業にとって経営の根幹ともなる機密情報である。大学にとって,産学連携は重要な取り組みであるが,これまで大学ではこうした研究情報の管理体制が脆弱(ぜいじゃく)であり,それが産学連携の推進を妨げる要因ともなっていた。本論文では,記録情報管理システムを取り入れることによって研究情報の管理体制を強化した九州大学知的財産本部の産学連携に関する情報管理の現況を報告した。目録管理と所在管理が適切に行われるような仕組みを作ることが重要であり,文書種類別に機密度を設定するなど,実践しやすさを心がけている。その実践の上で,産学連携をさらに発展させるために必要となる要件を整理し,今後情報管理に求められる課題について展望した。
著者
松浦 智佳子 小河 邦雄
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.408-417, 2008 (Released:2008-09-01)
参考文献数
5

Web of Scienceは,引用文献の検索や分析ができるデータベースとして有名であるが,2004年にその競合製品であるScopusが発表された。それぞれ特徴を持った機能を有しているが,実際にどのような違いがあるのかを評価した情報は少ない。今回,2社で共同評価を行い,両データベースの基本的な機能の比較,検索システムの特性などについて考察した。前編では,ライフサイエンス系のキーワードで実際に検索を行い,その結果を分析する。