著者
加藤 信介
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.331-339, 2007-10-25 (Released:2010-10-22)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA 粒子流

著者
辻 裕
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.269-273, 1996-08-31 (Released:2011-03-07)
参考文献数
9
著者
飯田 嘉宏 高島 武雄
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.203-211, 1988-09-30 (Released:2011-03-07)
参考文献数
19

Vapor explosion phenomena and recent experimental studies on the microscopic mechanism of them are described.The vapor explosion accidents in metal and pulp industries are reviewed. The explosions occurred in the SL-1 reactor and the Chernobyl power reactor station are also said as the vapor explosion. The experimental results are summarized and the necessitive four stages for the occurrence of a large scale vapor explosion are shown. The spontaneous nucleation theory and the thermal detonation theory, which are the typical models of the vapor explosion, are explained.Vapor explosion experiments using single drops of molten LiNO3 submerged in ethyl alcohol are described. High-speed films of explosion configuration are compared with the induced pressure traces and the pressure is found to be the control factor of the phenomena. The propagation stage, which is important for a large scale vapor explosion, is photographed in plural drops experiments. A qualitative model of vapor explosion is presented.
著者
小林 忠造
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.423-439, 1994-12-31 (Released:2011-03-07)
参考文献数
23

Stability analysis of multi-layer film flow on an inclined plane is technologically very important in the making of products such as photosensitive materials which requires multilayers of thin films. In this work, stability analysis of one layer, two layer and generally multi-layer (n layer) flow on an inclined plane is made by solving a set of Orr-Sommerfeld equations as eigenvalue problem with respect to wave speed c and wave number a.Analysis is made, not under the assumption that wavelength is long, but that it can be any value. As for numerical method, Galerkin finite element is used. In the method, all the eigenvalues can be calculated, and the shape of eigen function which corresponds to an eigenvalue can also be calculated.As for instability modes, there are three modes, namely, surface mode, interface mode and shear mode. Surface mode is the one which is related with free surface and strongly affected by surface tension. Interface mode is the one which is related with liquid-liquid interface and is the most dominant mode when interfacial tension is very small or negligible. Shear mode is the one which is caused by shear stress when Reynolds number is large.As for surface related modes, further investigation shows that there are two types. Namely, one is a mode that propagates downward and has been studied in previous works elsewhere. The other is a mode which propagates upward if wave number a is large (namely, wavelength is short). These two modes change from shallow water wave to deep water wave and finally to capillary wave, as wave number a increases.
著者
中林 幸三郎 青井 忠正
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.48-55, 1989-03-30 (Released:2011-03-07)
参考文献数
15

本報は解析と数値解で求めた球周りの流れの形および球が受ける流体力の結果をRey-nolds 数(Re数)0.01~120の範囲で比較し,中間Reynolds数での解析結果を調べる.解析と数値解の基礎式にはそれぞれOseen方程式とNavier-Stokes方程式を使用する.低Reynolds数の範囲ではProudman-Pearsonの方法で求めた球周りの流線はOseen解よりも数値解からそれ,かならずしも彼らの結果がよい結果を与えているとは言えない.又Oseen解と数値解で求めた流れの形が一致するRe数の範囲はRe≦1.0であるが,中間Reynolds数での特性値の比較結果はこの範囲のRe数でもOseen方程式を用いた定性的な議論が可能であることを示す.しかし,定量的にはかなりの違いがあり,例えば,解析と数値解による球の渦度発生の臨界Reynolds数はRe=7.7と21になる.最後に,Navier-Stokes方程式の逐次近似をOseen解を用いて数値計算で行なった結果を示す.
著者
加藤 由紀 藤村 薫
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.238-248, 1999

下面を加熱, 上面を冷却した水平な矩形流路において, 定常せん断流を伴う熱伝導状態の安定性を考える.熱伝導状態が不安定化するときに形成される熱対流パターンを, 弱非線形安定性理論に基づいて解析した.定常流のレイノルズ数がある値をとるとき, 流れの方向に軸を持っモード (縦ロール) とその方向に周期的なモード (横モード) とが, 同じレイリー数で同時に発生する.このときの両モード間の非線形相互作用を記述する振幅方程式を導出し, 振幅方程式に含まれる係数の値を数値的に決定した.その結果, 縦ロールと横モードの両成分が重畳されたパターンは不安定であり, 熱伝導状態以外の観察可能なパターンは縦ロールまたは横モードのいずれかであることが予測できた.
著者
谷口 哲也 宮嵜 武 清水 鉄也 姫野 龍太郎
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.257-264, 2006-06-25 (Released:2010-10-22)
参考文献数
12
被引用文献数
1

高速度ビデオカメラを用いて, 人間とピッチングマシンによって投げられた硬式野球ボールと真球の撮影を行い, その抗力係数と揚力係数を求めた.進行方向に回転軸をもつ「ジャイロボール」を投球する為に, 市販のピッチングマシンを改造した.硬式野球ボールの場合, ストレートの抗力係数は測定されたレイノルズ数 (Re数) 領域 (1×105<Re<2×105) でほぼー定値であったが, ジャイロボールの抗力係数はRe数とともに減少傾向を示し, Re=1. 8×105の周辺で最小値をとることが分った. 真球の場合, ストレートとジャイロボールともに抗力係数が硬式野球ボールのものよりも大きく, ボールの縫い目が流れに影響することが確認された.
著者
丹波 護武 川田 重夫 丹生 慶四郎
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
ながれ (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.34-42, 1985

α粒子による燃料の自己加熱を考慮し, 核融合出力が最大となる標的パラメーターの最適値を, プロトン, リチウムの軽イオンビームそして鉛の重イオンビームの, 標的への入射に対し求めた.標的は, タンパー, プッシャー, DT燃料の3層よりなる冷凍中空球殻構造で3種類のタイプを選んだ.「タイプ1」標的は, タンパーに鉛, プッシャーにアルミニウムを用い, 「タイプ2」標的は, タンパーとプッシャーともにアルミニウム, 「タイプ3」標的には, タンパーにアルミニウム, プッシャーにリチウムを用いてある.入力エネルギーが一定の場合における標的構造パラメーター, 最適粒子エネルギー, 最大核融合出力等を求めた.粒子エネルギーが6MJのプロトン, リチウム, 鉛ビームの「タイプ1」標的への入射に対し核融合出力エネルギーを最大化するビーム粒子のエネルギーは, 各々3.5MeV, 30MeV, 2.75GeVであった.鉛ビームをエネルギードライバーとしたとき, 「タイプ3」標的からの出力エネルギーは, 「タイプ1」標的からの出力エネルギーに比べて少なかった.
著者
梅村 章 二日市 宅
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.6, pp.502-514, 1996-12-31 (Released:2011-03-07)

小型のクモ (蜘蛛) の中には上昇流に乗って空を飛ぶクモがいる.浮揚力は, 糸出突起部から噴出された一条の糸に働く風からの摩擦力である.糸に働く正味の摩擦力の上向き成分がクモの重量より大きくなれば飛び立っことができ, 一様風の中で糸は最終的に鉛直線になって定常飛行する.クモの糸は非常に細くしなやかであり, 糸の太さに基づいて算出した局所相対速度のレイノルズ数は小さな値を取る.このため, 糸は効率的に空気からの摩擦力を受けとめて, クモの大きな質量を支える張力の伝達媒体としての役割を果たす.本研究では, 飛行クモの糸の変形を支配する力学を考察定式化して, 一様風中でのクモの飛び立ちから定常飛行に至る過程の数値シミュレーションを行った, また, 液体を用いた模擬実験を行って, 数値計算と比較した.