著者
木下 政人
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.449-454, 2015-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
15

近年,CRISPR/Cas9やTALENなどを用いたゲノム編集技術が急速に進展し,非モデル生物においてもゲノムの改変が容易になった.同様に各生物におけるゲノム情報もますます充実してきている.このような背景の下,ゲノム編集技術は今後,水産業にも大きな影響を及ぼすと考えられる.本稿では,これまでの遺伝子導入技術とゲノム編集技術の違いを述べ,ゲノム編集技術の一つである遺伝子破壊技術を用いた養殖マダイでの育種の試みを紹介する.そして,ゲノム編集技術の水産生物への有効性と可能性,および,今後解決すべき課題について論じる.
著者
加地 留美
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.182-187, 2012-03-01 (Released:2013-03-01)
参考文献数
29
被引用文献数
2 1

乳酸菌の摂取が生体に与える様々な保健効果の中で,免疫調節作用に強い関心と期待が集まっている.乳酸菌が免疫系に及ぼす効果は,腸内フローラの制御を介した間接的な作用だけでなく,乳酸菌と免疫担当細胞との直接的な相互作用を介して発揮されることが明らかになってきた.ここでは,乳酸菌の免疫調節作用に関する最新の知見を,受容体による認識に引き続いて起こる細胞内シグナル伝達系の活性化に焦点を当てて概説する.
著者
村田 篤志
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.265-267, 2015

本研究は,日本農芸化学会2014年度大会(開催地:明治大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表された.日本を含め東アジア一帯に生息する捕食性テントウムシの一種であるナミテントウ(Harmonia axyridis)は,農作物に被害を与えるアブラムシの駆除を目的に日本から欧米に移入された.しかしナミテントウは,欧米在来の捕食性テントウムシ類を激減させるなど自然環境に大きな影響を与えたことから,生物多様性を脅かすおそれがあるとされ,侵略的外来種に指定されている.一方,日本ではほかの捕食性テントウムシと共存しており,生態系に悪影響を与えているという報告はない.発表者は,ナミテントウを含む日本在来の捕食性テントウムシ3種の捕食行動や餌となるアブラムシの種類を詳細に比較・解析することで,日本でナミテントウとほかの在来の捕食性テントウムシが共生できる原因を考察するなど,得られた結果は非常に興味深いものとなっている.
著者
松崎 政紀
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.406-413, 2012-06-01 (Released:2013-06-01)
参考文献数
39
被引用文献数
1

オプトジェネティックス(Optogenetics;光遺伝学)は,遺伝学的,光学的方法を組み合わせて生体組織の特異的細胞種における機能獲得,機能欠損を達成するものである(1).2005年にチャネルロドプシン-2の青色光照射による神経細胞活動の高速制御が発表されて以来(2),神経科学の分野で爆発的な進展と応用が始まっている.発現量の安定性など改良すべき点もまだあるが,神経科学も分子生物学における遺伝子ノックアウト法,強制発現法のような明快な因果関係を捉えることが可能なツールを手に入れ,新しい局面に入ったことは間違いない.ここでは,その歴史も含め,現在の進展状況とこれまでの応用例について概説する.

6 0 0 0 OA 菌につく菌

著者
橋岡 良夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.731-739, 1974-11-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
19

6 0 0 0 OA 放線菌

著者
池田 治生 大村 智
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.694-700, 2002-10-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
16