著者
小野 知二 村越 倫明
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.15-21, 2011-01-01

ラクトフェリンは乳由来の多機能性タンパク質である.最近,ラクトフェリン腸溶錠を用いたヒト臨床試験によって,内臓脂肪が有意に減少することが示された.ここでは,この新知見を中心に,従来から報告されているラクトフェリンと脂質代謝との関係について,細胞レベル,動物レベル,ヒトレベルに層別して概説するとともに,ラクトフェリン腸溶錠の内臓脂肪低減メカニズムについて考察を加える.
著者
金澤 章
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.241-248, 2014-04-01 (Released:2015-04-01)
参考文献数
57

植物においては,核酸の塩基配列特異的に起きるRNA分解,ならびにDNAのメチル化やヒストン修飾の変化を伴うエピジェネティックな変化を誘導することが可能である.本稿では,これらの反応経路が明らかになった経緯を概説するとともに,後者の例として,ウイルスベクターを用いてRNA-directed DNA methylationを誘導し,外来遺伝子をもたずに特定の内在性遺伝子の発現が抑制された植物を作出した研究を紹介する.また,遺伝子特異的,あるいは非特異的にエピジェネティックな変化を誘導する方法,ならびにCRISPR/Cas系などによるゲノム編集を含む,新規な植物育種技術の有効性と特徴を論じる.
著者
東原 和成
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.564-569, 2007-08-01 (Released:2009-05-25)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2
著者
伊藤 拓水 安藤 秀樹 半田 宏
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.819-824, 2011

およそ半世紀前に鎮静剤として開発されたサリドマイドは,1960年代始めに催奇性が発覚し,一度,市場からの撤退を余儀なくされた.しかし,ハンセン病や血液癌の一種である多発性骨髄腫といった難病に対して著しい効果を有することから再び脚光を浴び,現在は厳しい統制を受けながらも,その処方が認可されている.このようにサリドマイドは,半世紀以上の歴史を有するきわめてよく知られた薬剤であるが,その催奇性メカニズムは長い間不明であった.最近になり,磁性ナノ微粒子(半田ビーズ)を用いたアフィニティ精製により,サリドマイド催奇性における主要な標的因子であるセレブロン(cereblon,CRBN)が単離・同定され,その分子機構が解明された.

2 0 0 0 OA 醗酵一宇会

著者
石崎 文彬
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.503-505, 2010-07-01 (Released:2011-09-07)
参考文献数
1
著者
竹居 セラ
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.509-512, 2011-07-01 (Released:2012-07-01)

本研究は,平成22(2010)年度日本農芸化学会大会(開催地 東京)での「ジュニア農芸化学会」において“優秀ポスター賞”に選ばれた.花に生息する野生の酵母・花酵母を分類し,その分布と花の種類との関係を調べ,さらには酵母の生態から花粉の媒体である昆虫の生態を観察しようとするユニークな発想と,実験に用いられている遺伝学的解析手法の完成度の高さから多くの研究者の注目を集めた.