2 0 0 0 一般設計学

著者
吉川弘之
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.17-23, 1987
被引用文献数
4
著者
西本 一志 間瀬 健二 中津 良平
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.58-70, 1999-01-01
被引用文献数
11

We have been developing a creativity support system called "AIDE, " which is equipped with various agents to stimulate creative group conversations. In this paper, we describe an autonomous information retrieval agent called "Conversationalist, " which is one of the agents of AIDE and is responsible for stimulating human divergent thinking. This agent analyzes the relationships among utterances and the structure of the topic in a conversation, and autonomously extracts various pieces of information relevant to the current conversation. Furthermore, we also show subjective experiments of AIDE applied to brainstorming sessions. From the results of the experiments, we confirmed that the agent is effective in stimulating human divergent thinking and in extracting more ideas from subjects, than in brainstorming sessions without the agent. Based on the results, we discuss what kind of information retrieval method is effective and when extracted pieces of information should be provided. Consequently, the following results are suggested : 1) when a conversation is active, the frequency of information provision by the agent should be rather low, and the relationship between the topic of the conversation and the pieces of information should not be so far, and 2) when a conversation is not active, i.e., is stagnate, or asynchronously executed, the frequency of information provision by the agent should be rather high, and the pieces of information should include some hidden relations with the topic of the conversation.
著者
小川 泰弘
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, 2001-11-01

本論文は, 膠着語の特徴に着目した派生文法を利用することによる日本語形態素解析処理および, 日本語-ウイグル語機械翻訳について論じたものであり, 6章よりなる.第1章の「まえがき」に続き, 第2章の「日本語文法概説」では, 日本語文法について, 動詞の活用の扱い方を中心に簡単に紹介する.特に従来の学校文法の問題点を指摘するとともに, Bloch, 寺村の文法および清瀬の派生文法について比較しながら説明する.第3章の「派生文法に基づく形態素解析」では, 本研究で開発した日本語形態素解析システムMAJOについて述べる.MAJOは, 派生文法の特徴を活かすことで, 従来よりも文法規則が単純な解析を実現している.また, EDRコーパスを用いた形態素解析実験を通じて, MAJOの性能を評価している.第4章の「派生文法に基づく日本語動詞句のウイグル語への翻訳」では, 日本語-ウイグル語機械翻訳における動詞句の逐語翻訳について, まず日本語一ウイグル語機械翻訳における派生文法の有用性について述べ, さらに単純な逐語訳では不自然な訳になる場合への対処法を示す.第5章の「形態素解析支援可視化と機械翻訳における訳語選択への応用」では, 本研究で開発した形態素解析の結果を可視化するシステムを示すとともに, それが日本語-ウイグル語機械翻訳における訳語選択にも応用可能であることを示す.量後に第6章で本論文のまとめと, 残された課題, 将来への展望について述べる.
著者
新森 昭宏
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, 2006-01-01

特許の内容を記述する特許明細書で最も重要な箇所は, 特許請求項である.特許請求項は, 1文で発明内容を記述するという制約と, 独特の記述形式により, 専門家以外の人にとっては極めて読みにくいものになっている.本論文では, 特許請求項の可読性向上のための言語処理手法を提案している.特許文書は広大かつ多様な分野における新技術を扱っており, 部分言語の処理で多用される語彙的制約の利用が困難である.特許文書の言語処理は法律文の言語処理に近いとも考えられるが, 法律文は少数の専門家が作成するのに対して, 特許文書はより多くの専門家(弁理士や知的財産専門家)が作成するものであり, その性格が異なる.まず, 修辞構造理論(RST)の考え方を応用して, 手がかり句を用いた特許請求項の構造解析手法を提案している.記述スタイル分析に基づいて六つの関係を定義し, 定型的な表現を手がかり句として用い構造解析を行う手法を提案している.次に, 構造解析の結果を用いて, 特許請求項と「発明の詳細な説明」中の文を対応付けする手法を提案している.対応付けにより, 1)特許請求項の作用(機能)と効果を明確化する, 2)特許請求項の重要箇所を明確化する, 3)特許請求項中の表現の言換えを取得する, ことが可能になる.国立情報学研究所による「NTCIR3特許データコレクション」を用いて, 提案手法の評価を行い, その有効性を確認している.
著者
上田 修功 中野 良平
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.689-697, 1997-09-01
被引用文献数
9
著者
西村 一彦 松本 一教
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.701-709, 1991-09-01
被引用文献数
1

In this paper, we describe techniques to improve efficiency of problem solving systems. Abstraction has been expected to be one of the most applicable method for that purpose. ABSTRIPS is a typical problem solver which introduces the idea of abstraction into STRIPS. It solves a problem hierarchically by considering relative importance of operator's preconditions. That is, firstly ABSTRIPS solves the problem in the most abstract space, and then it successively embodies the answer. We have to assign critical values to all preconditions before abstract problem solving. These values are used to define abstraction hierarchy. Some heuristics are proposed to assign them. However we can not expect fully automatic assigning, that is, user assistance is required. We propose new method to assign the critical values automatically. This method consists of following four stages: (1) generating operator taxonomic hierarchies from a set of primitive operators. In this case, two operators which share one or more literals on their add lists are allocated in the same hierarchy. (2) assigning provisional critical values to operator's preconditions according to their locations in the hierarchy. (3) analyzing difficulty of achieving each precondition, and (4) determining final critical values by considering both provisional values and difficulty. We have been implemented ABSTRIPS-like problem solver to show the effectiveness of our method. Final part of this paper, we investigate the exprimental results and identify some problems to be solved in the future works.
著者
松村 真宏
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, 2004-01-01

本論文は,意思決定にとって重要な事象や状況の発見を扱うチャンス発見をテーマとしてテキストマイニング,コミュニティマイニングについて論じており,3部構成からなる.第I部は「チャンス発見のためのテキストマイニング」と題して,議事録などのテキストデータを対象として,活性伝播,議論構造の可視化によって重要な事象を発見する手法について述べている.参加者の意識を変えるキラリと光るキーワードや発言に焦点を当てている点が新しい.第II部は「オンラインコミュニティにおける影響伝播」と題し,オンラインコミュニティの参加者や投稿内容の影響度を測る影響の普及モデル(IDM)を提案している.対話型コミュニケーションにおいてよく伝播する語ほど影響度が高いとみなして,コミュニケーションに参加している人の興味・関心の焦点を捉えている点が新しく,オンラインコミュニティから影響力のあるオピニオンリーダの発見や,オピニオンリーダのプロファイリングヘの応用も示されている.第III部は「オンラインコミュニティのダイナミズム」と題し,WWWのリンク構造解析と2ちゃんねるの共分散構造分析による解析を行っている.リンク構造の時系列変化が世の中の大きな変動の予兆を示すことや,何の法則性も存在しない混沌としたコミュニティに見える2ちゃんねるにも,その盛り上がりを支配する法則が存在していたことが示されている.
著者
古川 忠延 亀田 尭宙
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.841-843, 2008-11-01

今回の学生フォーラムでは,東京工業大学精密工学研究所の奥村学准教授にインタビューを行った.言語処理の分野で活躍する氏は,blogWatcherやPRESRIなど,研究成果を積極的にシステムとして公開している.そうした氏の研究室の運営理念や,今後のWeb研究に対するお考えなど,さまざまなお話を伺うことができた.