著者
竹中 敏文
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学教育 (ISSN:24326542)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.388-390, 1985-10-20 (Released:2017-09-15)

「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」というように我々の脳の中はどんな時でも電気信号がかけめぐっている。この信号はスパイク状の活動電位とシナプス電位の二つに大別できる。さらに神経細胞自体静かにしている時でも-50から-100mVという静止電位をもっている。これらが複雑に組み合わさって脳の働きが形成される。我々が夢をみたりするのはこれら信号の組み合わせである。ここでは個々のこれら信号について述べる。