著者
澤邉 知子 鈴木 純司 小野 定康
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1207-1214, 1994-10-20
被引用文献数
2

パイプライン演算器を中心とする従来のDSPは, 画像符号化への応用に対し, 積和演算が主体の変換符号化等の処理効率は高いが, シリアルなビット列に対する論理演算が主体のハフマン符号化等の処理効率は低いという問題があった.本論文では, こうした特性を有するエントロピー符号化の高速処理が可能で, しかも実現アルゴリズムをプログラムで記述することにより, 機能の柔軟性をも兼ね備えた新しいシステム構成法を提案している.最初にJPEG符号化を例に, 符号化処理に含まれるビット列処理の比率を明らかにし, ビット列処理と演算器との不整合性を指摘する.そして, 高位記述論理合成LSI-CADシステムとFPGA(Field Programmable Gate Array)による新しいアプローチを提案し, 実際にハフマン符号化部の設計を行った結果について述べ, DSP/汎用マイクロプロセッサとの処理速度の比較結果から, 高速性と機能の柔軟性の2つの目標が達成可能であることを実証している.
著者
相沢 征二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.11, pp.926-933, 1978-11-01

1カメラ, 1VTRを使用して, ロケーションを主体とした2時間ドラマを制作した.カメラはレンズ交換型のハンディーカメラ, VTRはポータブル型1インチヘリカルVTRを使用した.録画テープは総量約30時間分で, これを編集し, カット数778の1時間40分の放送用テープとした.1カメラ, 1VTRのドラマ制作は初めての試みであり, 数々の有益なデータを得ることができた.

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著者
井橋 孝夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.977-982, 1995-08-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
5
著者
窪田 悟 大倉 元宏
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.1245-1251, 1986-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
28
被引用文献数
1

CRTディスプレイの表示モード (陽画表示と陰画表示) について, 視作業のパフォーマンス, 視覚負担などの点から比較検討した.実験1では, さまざまなコントラスト条件を設定し, 両表示モードを比較した.結果は, コントラストが極端に低い場合は, 陽画表示の方が陰画表示よりも作業パフォーマンスが良い.しかし, 適正なコントラストが確保された条件では, 表示モードの違いによる作業パフォーマンスの有意な差は認められない.瞳孔径は, 発光部分の輝度およびコントラストが等しい条件で比較すると, 陽画表示の方が陰画表示よりも0.2~0.3mm小さい.両表示モードとも, 管面外光反射輝度が2~21cd/m2の範囲では, 適正コントラストはおおむね5 : 1~20 : 1の範囲にあると考えられる.実験2では, 表示モードと視覚負担の関係を検討したが, 適正なコントラストが確保された条件では, 表示モードの違いによる視覚負担の有意な差は認められなかった.
著者
雨宮 好文
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.831-836, 1991-07-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
13

電磁波は熱作用と非熱作用により生体に影響を与えるが, 熱作用を主な対象として電磁界強度を制限するための安全基準が各国で策定されている.現状では, これを越えるレベルの電磁波を放出しているデバイスもあり, 安全基準の運用に当たっては, さらにきめ細かい定め (電波を安心して使ってもらうためのマニュアル) を作っておく必要がある.
著者
横山 克哉
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.680-687, 1979-09-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
34
被引用文献数
1

金属磁性粉塗布型テープは, 20年以上前から高密度記録に適しているとの観点から研究されてきたが, 種々の問題からなかなか実用化されなかった.昨年秋にようやくオーディオ用コンパクトカセットテープとして実用のはこびとなった.本稿においては, オーディオ用にかぎらず金属磁性粉塗布型テープの技術的な位置づけを, 磁気記録の原理からの考察, その性能, 製法, 実用化に当っての問題点, などから行うとともに, 本テープに関連して, 磁気ヘッド用の高Bsなコア材であるセンダストの研究も盛んになっているので, その動向についても解説した.
著者
若林 利和 石村 正昭
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.201-203, 1983-03-20 (Released:2011-03-14)

SHF帯におけるトンネル内伝搬の伝送実験と, その技術を利用した緊急報道番組の概要
著者
窪田 悟
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.354-356, 1992-03-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
2

液晶ディスプレイの有効視野角 (文字の読取りに差し支えない角度範囲) を主観評価実験により求めた.その結果, 一義的に2 : 1もしくは3 : 1以上のコントラスト比が確保できる角度範囲を視野角とする従来の評価法とは異なる, より視覚系に即した評価法を提案した.すなわち, 法線方向のコントラスト比の平方根以上のコントラスト比が確保できる角度範囲を視野角とする評価法である.
著者
一ツ町 修三
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1009-1013, 1983-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
2
被引用文献数
2 2

回転シリンダーに映像用ヘッドと音声専用ヘッドを設け, 音声信号をFM信号に変換して記録する.映像信号と音声信号を重ねて記録するが, ヘッドのアジマス差を利用してそれぞれを分離再生することができるので, 映像は従来通りの機能を保ち, 音声は標準記録モード・長時間記録モード共に大幅な特性改善が可能である.AV時代に対応したVTRである.
著者
遠藤 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1046-1053, 1980

テレビ放送におけるゴースト対策の研究開発の動向について, ゴーストの測定および評価法の開発, 電波吸収壁やSHF放送の実用化など, 最近の動向を主に解説する.
著者
飯沼 一元 石黒 辰雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.819-826, 1981-10-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
39

ファクシミリ市場が急速に拡大し, 日常業務の中にファクシミリが深く浸透してくるにつれ, 機能面に対しても従来の白黒2値の他に, 中間調の再現が要求されるようになってきた. 本文では, ファクシミリの技術動向をふまえて, 中間調ファクシミリの原理, 中間調表示方式, 符号化方式壱中心に解説する.