著者
金井 清昌
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.407-412, 1981-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
6

人工衛星ランドサットは, リモートセンシングによって地球の資源探査や, 環境状況の調査などを目的として打上げられた.その宇宙から地球を観測した画像データは, 広範な研究機関で応用し活用されている.NHKは, 去る1月4日 (再放送1, 月10日) 総合テレビジョンにおいて, このランドサット衛星を骨子にした番組「地球接写」 (宇宙からみた新春) を放送した.
著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.129-135_1, 1981-02-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7

高品位テレビの信号をディジタル信号に変換する目的のA/Dコンバーターを開発した.方式は, 3段の直並列形で, 各部で発生する直流ドリフトを除去する安定化回路を持っている.試作器は, 入力周波数24.3MHzにおいて正常に動作する等, 総合的に見て, 高品位テレビ用A/Dコンバーターとして充分使用し得るものである.
著者
中嶋 正之 水谷 政美 高橋 裕樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1272-1279, 1995-10-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

In the field of visualization and CG (Computer Graphics), it is necessary to propose new methods to present objects precisely and to display images in real time. However, these methods need a great deal of computing time and memory. Recently, many methods, using a massive parallel computer, have been reported to satisfy these conditions. The purpose of our research is to develop practical visualization algorithms for massive parallel computers. In this paper, a parallel ray tracing algorithm is proposed, because the ray tracing algorithm has a great deal of parallelism and is able to take advantage of the high performance of massive parallel computers. The ray tracing algorithm has some parallel approaches, i.e. pixels parallel, objects parallel, rays parallel and so on. We propose a hybrid parallel ray tracing algorithm to include these parallel approaches and allowing experiments to compare processing time between each parallel approach. In conclusion, we point out problems with hybrid algorithms on massive parallel computers.
著者
大塚 吉道 二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.949-955, 1985

テレビ信号の高能率符号化方式に動き補正フレーム間符号化方式がある.この方式は, 画像に動きがあっても高い画質を保って高能率な符号化が可能であるが, フェードチェンジには効果がなく, 著しく符号化能率が低下し画質劣化が目立つようになる.そこで, 時間方向の2次予測 (フェード予測) を開発し, 動き補正フレーム間符号化装置に導入し画質改善を図った.一般に高次の予測を行うと, 1次予測に比較して符号化誤差が増える欠点がある.この対策として, 予測信号にノイズリダクションフィルタをかけているのも本方式の特徴である.実際のフェードチェンジ画像を用いて, フェード予測とフレーム予測の比較を行った実験では, フェード予測の有効性の高さを立証でき, 16Mb/sの符号化実験では, フレーム予測に比較して, この期間の画質を大幅に改善できた.
著者
二宮 佑一 大塚 吉道
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.956-962, 1985
被引用文献数
1 1

フレーム間符号化等ですでに開発されている動き補正技術を応用した動き補正型ノイズリデューサについて述べる.ノイズリデューサのフレームメモリーの出力信号に動き補正を加えることにより, 現入力信号とそれ以前の信号との間の位置ずれをなくすことができる.したがって, 動き補正型ノイズリデューサにおいては, 従来型のノイズリデューサで問題になっていた, 動きエッジ部の動きぼけあるいはノイズの残留等を防ぐことができ, 良好な画質を得ることができる.動き補正フレーム間符号化の実験装置を改修することにより, 実時間で動作する動き補正型ノイズリデューサの実験機を製作した.その結果, 動き補正をノイズリデューサに導入することの有効性が確かめられた.なお, 実用装置を製作する場合の従来方式のノイズリデューサに比べた回路規模の増大はわずかである.
著者
松下 孟史
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.462-468, 1983

ディジタルテレビ等, 民生機器のディジタル化を実現するには, ローコストのビデオ用AD/DAコンバーターが必須である. 新構想に基づいたローコストAD/DAコンバーターの開発について述べ, ADコンバーターモジュールに関しても言及する.
著者
中村 和彦 神野 一平 妹尾 孝憲
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.10, pp.1351-1357, 1993

スタジオ規格ディジタルビデオ信号のシリアル伝送のためのチップセットを開発した.4チップからなるシリアルインタフェース用チップセットは, アナログのFIRフィルタによる波形等化回路を内蔵し, 同軸ケーブルの伝送損失を自動的に補償可能である.また, コンポジットNTSC/PAL, コンポーネント525/625,および, ワイドコンポーネント525/625の各ディジタルビデオ信号の伝送に対応している.さらに, 並列型のスクランブル/デスクランブル回路の採用による低消費電力化, 24ビット音声4チャンネルの多重化分離回路の内蔵, 伝送エラー監視のためのEDH(Error Detection and Handling)パケットの対応等を実現した.本チップセットの使用により, トータルディジタルシステムの構築が容易となる.
著者
石田 順一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.134-141, 1985

テレビ放送局の局内設備や放送には, NTSCコンポジット信号方式が用いられているが, 最近になって衛星放送用としてTCI, MACなどと呼ばれるアナログコンポーネント信号方式が話題にのぼるようになった.また, 局内設備にこの方式を導入することも提案されている.ここではアナログコンポーネント方式が導入されるようななった経緯, その特徴などについて解説する.
著者
日高 一孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.1148-1154, 1985-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
23

FM放送周波数帯は波長が長いのでアンテナが大型化する.そのため, 特にアンテナの小型化が求められてきた.本文は, 小型アンテナの基本的問題点を述べ, 最近, 小型FMアンテナ用に研究開発された具体例および研究開発の動向等を紹介する.
著者
向殿 政男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.1218-1225, 1990-09-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
16

ファジィネスと呼ばれるある種のあいまいさの存在を始めから認めて, それを積極的に取り扱うための理論であるファジィ理論が, 最近, 注目を集めている.実際の場面で有効であることが実証されるようになったからである.本稿では, ファジィ理論の基礎についてわかりやすく解説する.さらに, 応用に関する最近の動向についても述べる.
著者
樋渡 涓二 入部 紳一郎 鈴木 寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.942-947, 1983-11-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

テレビジョンアイカメラを用いて日本語文章のディスプレイに対する人間の目の注視点の挙動について測定した.すなわち, 第一に日本語文章の形態などの違いに対する注視点の停留時間と移動距離の分布を求めた.文字の大きさ, 縦書き横書き, 読む速度, 漢字混じり文とひらがな文などに対する注視点の動きを測定し, その結果, 停留時間はすべて一定であり, 一方, 移動距離は文字単位で一定であるなどの結果を得た.第二はアイカメラにさらに視野制限装置を結合し, 実効的に視野を狭くしたときの注視点の挙動ならびに文章に対する認知率を求めた.視野を制限すると移動距離はおおよそ1文字毎となり, 認知率も低下する.以上から文章認知においても周辺視は重要であり, かつ眼球運動は文章の文脈や意味に強く支配されることがわかった.
著者
木村 六郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.巻頭1-巻頭2, 1989-09-20
著者
天野 橘太郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1072-1078, 1980-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
16

光ファイバー通信技術を海底通信方式に適用することにより, 高品質で経済的な海底中継方式が実現される可能性があり, 各国において研究開発が進められている.本文では, 光海底ケーブル方式と従来の海底同軸ケーブル方式の比較を行い, ついで現在開発中の光海底ケーブル, 中継器の概要と問題点を述べ, 諸外国における研究開発の動向に触れる.