著者
工藤 邦彦
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.55, pp.137-149, 2014-02

図書館パスファインダー情報資源情報探索司書および司書教諭養成本稿では、司書・司書教諭課程と司書講習で試みた図書館パスファインダーの作成演習を考察した。受講者は作成過程で図書館が所蔵する多様な情報資源の存在を認識し、主題に則した情報探索手順を理解したことが分かった。有能な新規司書・司書教諭養成のために、ビブリオグラフィック・インストラクションを意識した図書館パスファインダーの作成指導が必要である。
著者
佐藤 敬子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.56, pp.151-160, 2015-02

「男女共同参画基本法」が公布・施行されて15年が経過した。その中で定義されている「男女共同参画社会」とは「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意志によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、ともに責任を担うべき社会」(第2条)としている。各自治団体においても「男女共同参画基本計画」を策定してその基本理念のもと様々な取り組みがなされているところである。そのような中、大分県日田市では平成23年から「男女共同参画女性育成事業」として「ひた女性人材育成倶楽部"キアラ"」を立ち上げ、地域や社会で活躍する女性リーダーの育成を始めた。本研究は第4期生の育成に関わり、コーチングの手法をもとに女性のエンパワーメントのための研修の記録をまとめたものである。
著者
松田 美香
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.56, pp.11-22, 2015-02

大分と首都圏の高年層・若年層(同性同士)のペア計4組の談話調査を行い、依頼の談話において依頼者の働きかけを比較した結果、大分談話のほうが、より積極性が見られることがわかった。大分方言談話には非依頼者の都合に介入する例が多く見られ、特に高年層ペアには「アンタ」「オマエ」のフィラー的使用が顕著に観察された。これらは実質的な二人称代名詞でもあり、対人関係に関わる機能を見出すことができる。
著者
白峰 旬
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.65-77, 2012-02

慶長5年9月15日の関ヶ原の戦いに至る政治的・軍事的動向を把握するうえで、同年6月~9月における徳川家康の軍事行動について検討することは重要であり、必要不可欠な考察であると言えよう。本稿では、当該期に家康が発給した多くの書状を中心にその内容分析をおこない、昨年(2011年)3月に刊行された『愛知県史』資料編13、織豊3の所収史料など新出史料の分析もおこない、新知見を得ることを目指すものである。
著者
瀬戸口 昌也
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.109-119, 2012-02

本論文は、ディルタイの「体験」概念の特徴である「体験の実在性」と「体験の有意味性」の関係について考察したものである。ディルタイにとって体験とは、心的状態の「知覚化」と、事物や人物、出来事の「内面化」という2つの相反する方向を持つ態度として現れる。両者の相互関係を通して体験は形態化されるが、形態化の際の素材の抵抗経験により、体験の実在性が意識されるとともに、意味カテゴリーが生じることを明らかにした。
著者
山野 敬士
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.45, pp.13-24, 2003-12

The aim of this paper is to explore how we can interpret the subjects employed in Tennessee Williams's Kingdom of Earth (1968). First, we will observe the racial representation of Chicken (the only black character in williams's plays) and examine the paradoxical situation in which his function as a black makes the will to reverse the social hierarchy possible but the representation of his sexuality makes the reversal ambiguous. Second, we will suppose that the play has an aspect of meta-psychology, analyzing the three characters by comparing them with the psychological theory. Last, we will consider the image of "Freak Show" that the author put in the play and inverstigate how the subjects we have discussed in the other sections will affect the relationship between the audience and the play as a Freak Show.
著者
三重野 佳子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.27-37, 2012-02

S.P.キャスティールは、20世紀のユダヤ系作家の作品では、ユダヤ人たちのアメリカに根付きたいという願望が、自然への憧れに表れていると分析した。本論では、現代ユダヤ系作家マイケル・シェイボンの『ワンダー・ボーイズ』で自然がどのように捉えられているかを考察した。主人公は新たな自己を求めて西部へと旅をするが、自然は「理想郷」ではなく「元理想郷」として、ユダヤ人のアイデンティティの曖昧性と相俟って描かれているように思われる。
著者
王 金林 賀川 光夫
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.30, pp.p41-52, 1989-01
著者
佐藤 瑠威
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.35, pp.p42-51, 1994-01
著者
冨吉 素子
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.52, pp.43-54, 2011-02

一昔前の「母」は、多くは「慈母」といわれ、親しまれ、尊敬される存在であった。現在もまた多くの母親はそうであり、なおいっそう親しい存在でもある。しかし、母親の過保護、過干渉により苦しんで日々を過ごしている青年男女も多い。臨床精神医学で報告されたこの事実を、家族調査報告のデータにより社会学的に検証できるかどうか、分析を行った。その結果「過干渉」の母親は、「規範性」の高い母親と関係するという傾向性を得た。
著者
工藤 邦彦
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.57, pp.73-85, 2016-02

奄美大島名瀬在住時に作家、郷土史家、教師、司書と多彩な側面をみせた文人図書館長・島尾敏雄が鹿児島県立図書館奄美分館と後継の県立奄美図書館に遺したコレクションの形成過程を検証した。「島尾敏雄コレクション」は、その形成過程から広域の地域・郷土資料群を意識した「琉球弧的資料群」と、島尾文学の源流である「文学館的資料群」とに大別できる。
著者
中山 昭則
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.169-180, 2012-02

本研究は、フランス南部ラングドック地方における近年の地域構造の特性を明らかにすることを目的とした。ラングドック地方は1960年代後半から大規模な観光開発が国家プロジェクトとして実施された。また、その中心都市モンペリエ市は1980年代以降大胆な都市再開発およびトラム導入が行われ市街地の構造は大きく変化した。このように、事例地域では地域構造は大きく変容していることが判明した。尚、本研究は2011年3月モンペリエにて研修の機会を得た際に行った現地視察をもとに進めた。
著者
石井 保廣
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.50, pp.95-105, 2009-02

別府大学創立100周年記念特集号
著者
白峰 旬
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.55, pp.35-47, 2014-02

〈はじめに~4.7月18日付明行坊・経聞坊宛稲葉通孝書状についての検討〉関ヶ原の戦い福島正則清須城稲葉通孝書状浅野幸長書状筆者は2012年3月に拙稿「フィクションとしての小山評定-家康神話創出の一事例-」(『別府大学大学院紀要』14号)を発表して、従来、"小山評定"は、慶長5年7月25日、徳川家康が上杉討伐のために東下した諸将を小山(下野国、現栃木県小山市)に招集して、上杉討伐の中止と諸将の西上を決定した軍議として通説化して扱われてきた点を批判し、一次史料の詳細な内容検討によりこれまで通説で肯定されてきた"小山評定"が歴史的事実ではなく、フィクションであることを論証した。この前掲拙稿の内容に対して、本多隆成氏は同年10月に同氏の論文「小山評定の再検討」(『織豊期研究』14号)を発表し、詳細な御批判を加えられた。よって、本稿では、本多氏によって前掲拙稿に加えられた批判点を検討して反論するとともに、前掲拙稿で検討できなかった諸点についても本稿では論及して考察した。
著者
河野 豊
出版者
別府大学
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.A17-A26, 2007-02-15

I carried out this survey in 6 points of Oita prefecture in Japan in Sep.2004. There are 3 main potential forms in Oita dialect-[-kiru], [-a (ra) reru], [-e (re) reru]-. As the result of this survey, I understood that [-kiru] and [-a (ra) reru] come from the northeast Oita and that [-e (re) reru] is a form that has been used for a long time. For the present elderly people, [-kiru] means" A has an ability to..." and [-a (ra) reru] means" Regardless of ability and feelings of A, ... is possible judging from the situation". The distinction between the two is clear for the elderly people. Junior high students and a part of the middle-aged people, however, seem not to make the distinction. The result of Hita city is the most stable. [-e (re) reru] meant" As for A, ... is possible or impossible according to his/her situation at the time" for several years 50 to 60 years ago. But [-e (re) reru] has changed its meaning to" A is glad to be able to .../ A cannot do ... and is disappointed". This form is becoming to be used for any of the meanings of potential expression. Under the influence of this phenomenon, the distinction between the two meanings is disappearing among junior high students.
著者
松田 美香
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.50, pp.139-148, 2009-02

別府大学創立100周年記念特集号研究ノート
著者
松田 美香
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.1-13, 2012-02

大分県中津市方言において使用されている文末詞デ(-)には、2種類の意味があるとされている。先行研究では、<疑問>のときは「軽く短く」、<告知>のときは「強く長く」発音されると報告されている。 50年間の音声資料を音声分析した結果、<疑問>のときは下降調の、<告知>のときは非下降調のイントネーションで実現されていることがわかった。 <疑問>文のイントネーションが下降調であるのは、鹿児島・熊本・長崎と同様である。