著者
上田 実 源冶 尚久
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.90-97, 2013-02-01
参考文献数
65
被引用文献数
1 1

これまで生理活性天然物リガンドを「鍵」に例えると,その特異的結合タンパク質は「錠」の関係にあり,一つの天然物は1本の鍵であるとイメージされてきた.しかし近年のケミカルバイオロジー分野の研究の進展により,天然物リガンドは1本の鍵というよりも「鍵束(もしくはマスターキー)」であり,複数の「錠」に作用するということがわかってきた (multiligandability).このような背景のなかで,最近の天然物リガンドの標的タンパク質同定はどのようなアプローチを試みているか,また同定後の展開についても解説したい.
著者
千葉 百子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.370-380, 1995-06-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
7
被引用文献数
3

1 0 0 0 OA 生物コーナー

出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.724-725, 1992-11-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1
著者
大竹 久夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.28-34, 2010-01-01
参考文献数
11
被引用文献数
1

リン資源枯渇の危機が忍び寄っている.リン資源が枯渇すれば,食糧はもとよりバイオマスもバイオ燃料も生産できなくなる.わが国はリン鉱石をまったく産出せず,国内で消費するリンの全量を輸入に頼っている.しかし,リン鉱石の枯渇と産出国によるリン資源の囲い込みは,わが国が海外からリン資源を確保することを年々難しくしている.もし十分なリン資源が確保できなくなれば,農業はもとより電子部品製造,金属表面加工,化学や食品工業などの広範な産業分野にも,深刻な影響が及ぶことだろう.このような事態に対処するためには,国内の未利用リン資源からリンを回収し再利用するシステムを早急に確立する必要がある.
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.243-249, 1983-04-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
5 4
著者
西井 一郎
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.176-184, 2009-03-01 (Released:2011-06-27)
参考文献数
31

きれいな球状をした緑藻ボルボックスは,生物の教科書にもよく掲載されており,名前と形を連想できる方は多いかもしれない.現在,モデル生物としてゲノム配列の解析が行なわれているボルボックスの発見は,レーウェンフックまで遡る.ここでは,この種の研究の歴史と生活環を紹介し,そしてボルボックス胚の形態形成運動の分子機構について紹介する.
著者
濵﨑 桃香 末永 遥香 磯田 童奈
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.483-485, 2015-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
2
被引用文献数
1

本研究は,日本農芸化学会2014年度大会(開催地: 明治大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表された.界面活性剤を放出する油滴が,低いpH領域に向かって自ら進むという現象をドラッグデリバリーシステム(DDS)に応用することを目指した興味深い内容であり,本誌編集委員から高い評価を受けた