著者
那須川 哲哉
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.326-331, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)

個々のテキストに目を通しただけでは得られない有用な知見を大量のテキストデータから獲得するためのテキストアナリティクスの技術について,概要と仕組みと動向を紹介した上で,その要素技術である自然言語処理における深層学習の影響について考察する。さらに,特許情報分析に対するこれらの技術の影響と方向性を考察する。
著者
パテントドキュメンテーション委員会
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.315, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)

本誌では,昨年「特許情報と人工知能(AI)」(Vol.67 No7)という特集を発行し,システム開発者やユーザの視点から,特許情報と人工知能の関係について,それぞれ論じていただきましたが,その後の1年間で,各社より人工知能を使用した新サービス(システム)が発表されたことも追い風となって,特許情報の分析に人工知能を利用するユーザが増加しているようです。また,以前は漠然としていた「人工知能をどのように利用するのか?」ということについても,情報担当者(サーチャー・アナリスト)の要求に適合する文献を抽出するため,あるいは技術者や開発者が不要な(ノイズ)情報をフィルタリングするために導入する,など,利用者の層や利用目的も明確になってきた状況です。一方で,人工知能を搭載したツールやサービスを利用することによって,業務が改善される可能性があることは理解していても,自社の特許情報活動へ応用する場面がイメージできない,あるいは,現在行っている特許情報の管理方法との結果の差や費用対効果が分かりにくいということもあり,導入することを迷っている方も多いと思います。そこで,今号では前回に引き続き「特許情報と人工知能(AI)-Ⅱ」というテーマで,人工知能という技術を特許情報に利用することについて,前回とは別の観点から考察する特集を企画しました。はじめに,野崎篤志氏の総論人工知能と特許情報業務の関わりやツールを使用する際の心得などを,パテントアナリストの視点から論じていただきました。つづく,那須川哲哉氏にはテキストアナリティクスの概要や動向,特許情報分析にテキストアナリティクスを用いることについて論じていただき,野守耕爾氏には複数の人工知能技術を組み合わせた特許情報分析から導く技術戦略の検討を,具体的な事例で論じていただきました。富永泰規氏と久々宇篤志氏には特許文献への分類付与における付与根拠箇所推定に関して,特許庁の最新の取り組み状況を,坂元徹氏には市販ツールを使用した分析の手順と結果の考察を,田畑文也氏には海外の特許情報と人工知能という観点から,中国の政策や特許出願などについて,それぞれ解説をいただきました。今回の特集も,「人工知能」というツールを理解し,特許情報へ人工知能を適用することの可能性を考えるきっかけとなっていただければ幸いです。(パテントドキュメンテーション委員会)

1 0 0 0 OA 編集後記

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.314-314, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

1 0 0 0 OA 協会だより

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.312-313, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

1 0 0 0 OA 行事予定表

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.311-311, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)
著者
瀬戸 真由美 正原 和幸 鈴木 亮典 渕上 和幸 望月 聖子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.291-294, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

企業の企画担当者が,経営層に対して新規事業を提案するにあたり,他社の新規事業参入事例をベンチマーク分析することを想定した。「他社の新規事業参入」として,N社の核酸医薬事業参入を取り上げ,該事例の自社分析(N社分析),環境分析および技術分析から,新規事業提案のための分析手法の一形態について提案する。
著者
平賀 研也
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.276-280, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

県立長野図書館は,2015年から5カ年間の事業改革の視点として情報・空間・人の改革を掲げ,知識情報社会における情報基盤というポジショニングを模索している。本稿では,長野県の提案型ネーミングライツ制度を用いた株式会社内田洋行との戦略的提携により目指す「共知・共創の場としての図書館」の取組みを紹介する。
著者
手嶋 毅
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.266-271, 2006-06-01 (Released:2017-05-19)
参考文献数
6

博物館・美術館は,美術工芸品をはじめ歴史資料などきわめて広い分野にわたり貴重な文化財を保存修復展示している。われわれは,これらのコレクションがさまざまなメディアで広く紹介されることによって,はじめて博物館・美術館へ出かけて本物を観る楽しみへと誘われる。このように所蔵作品の情報公開は,博物館・美術館にとって極めて基本的な活動の一つと位置付けられるようになってきた。近年のデジタルアーカイブ化とインターネットのブロードバンド化の動向により,博物館・美術館の所蔵作品デジタル画像を従来の限られた専門分野のみに提供するのではなく,広く商業的なさまざまな用途へとその利用範囲を広げる先行的な事例が始まってきている。この画像ライセンス事業の事例を報告するとともに権利処理について概観する。

1 0 0 0 OA 編集後記

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.266-266, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)

1 0 0 0 OA 協会だより

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.264-265, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)

1 0 0 0 OA 行事予定表

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.263-263, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)
著者
内田 直樹 加我 由佳里 土田 哲平 室谷 好美
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.252-257, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)

技術のコモディティ化が起きている分野においては高機能化とは別の付加価値で勝負する戦略を探る必要があり,自社の事業の知財ステージがどの段階にあるかを評価した上で知財戦略を立てることが肝要である。本研究では,付加価値としての「感性価値」に着目し,グッドデザイン賞の受賞歴に基づき特定した家電製品に関する特許情報・顧客レビュー情報の分析を通じて,「感性価値」が高い製品が市場に与える影響についての考察を行う。また,よい“デザイン”がなされているか否かを判断する「デザインのコモディティ度」を考慮した事業戦略・知財戦略の1つの考え方について検討する。