著者
戸川 尚樹 大和田 尚孝 星野 友彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.582, pp.44-85, 2003-09-08
被引用文献数
3

「経営とITのかい離」、「個別最適の横行」、「システムの柔軟性の欠如」——。日本の情報化を阻む諸問題を解決する手段として、一部の企業・組織の注目を集めている手法がある。 その名も「エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)」。EAは果たして企業情報システムの救世主になり得るのか、それとも単なる流行語の一つに過ぎないのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.570, pp.62-66, 2003-03-24

「情報システムは経営を支援するための道具。必要以上の機能を盛り込んでも、本業の妨げになるだけだ」。外食大手のサイゼリヤは、こうした方針に基づいて情報化を進めている。本部や店舗に導入しているシステムは一見シンプルだが、小さな工夫を地道に積み重ねることで業務の効率化を実現している。このところ外食各社の業績がさえない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.723, pp.56-60, 2009-02-15

総合商社6位の豊田通商は2103年までに250億円超のIT投資を計画している。7期連続で増収を続けてきた企業の成長に必要なシステムを、一気に整備するためだ。連結グループ会社のシステムも準備し、短期間で競合他社に追い付こうとしている。同時に、システム部員を倍増するなど体制も一新。旧トーメンとの合併から3年がたった今、新生豊田通商の成長をITで後押しする。
著者
小池 聡
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.515, pp.70-72, 2001-02-12

日本におけるネット・ベンチャーのメッカとして,一時は社会現象にまでなった東京・渋谷のビットバレー。この立て役者の一人が小池聡氏だ。その小池氏が1997年に米国で創業し,日本に持ち込んだ企業がネットイヤーグループである。同社はサントリーやファーストリテイリングのWebサイト構築で一躍有名になったが,その実態は意外に知られていない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.755, pp.40-43, 2010-04-28

「日銀短観、4期連続で改善」「中小企業売上DIが3カ月連続で改善」。景気の先行きは不透明だが、4月に入ってから明るいニュースが増えてきた。凍結していた開発投資を再開し、反転攻勢に向けて動き出したユーザー企業の事例ニュースも増えている。情報化投資にかかわる本誌調査からも、「最悪期」は脱した感が出てきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.652, pp.100-104, 2006-05-15

製品の開発期間をいかに短縮するかは、多くの企業に共通の課題だ。文書管理システムを構築し、その課題の解消に乗り出したのが富山化学工業。この3月、新薬の臨床開発部門で新文書管理システムを稼働させた。臨床開発部門などの現場主導で、約1年半をかけて要件項目をまとめ上げた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.717, pp.108-112, 2008-11-15

米アマゾン・ドット・コムは今や、「ITベンダー」である。多くのユーザーがすでに、サーバーやストレージなどのハードウエア、OSやデータベースなどのソフトウエアを、米IBMや米マイクロソフトといった既存のITベンダーから購入するのではなく、アマゾンからサービスとして調達し始めている。 1990年代にインターネット書店として産声を上げた米アマゾン・ドット・コム。
著者
鈴木孝知
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.607, pp.110-113, 2004-08-23
被引用文献数
3

業務遂行に伴って発生する膨大なデータの扱いが、ユーザー企業の悩みの種になっている。情報漏洩を防止したり事件発生時の説明責任を果たすには、データを長期間きちんと保管する必要があるからだ。そこで注目を集めているのが、「情報ライフサイクル管理(ILM)」と呼ぶ概念。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.697, pp.48-53, 2008-02-15

三菱UFJフィナンシャル・グループのIT子会社、UFJISの千貫素成ITプロデュース部長(写真1)は、この2年間をこう振り返る。「C/SベースのNotesを、機能面だけでなく表現力の面でもWebシステムでいかに代替するか。その調査に費やしてきた」。同社は現在、約1万本にも及ぶNotesアプリケーションのWeb化を進めている。単にクライアントをWebブラウザに変えるだけではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.741, pp.70-72, 2009-10-14

アリコジャパンがクレジットカード番号を含む顧客情報1万8184人分を流出させた。その結果とみられるカードの不正使用は10月1日までに4498件に達した。不正使用が発覚して以来、約2カ月の調査を経て流出経路を解明できたものの、情報を持ち出した犯人を特定できていない。
著者
広岡 延隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.557, pp.160-166, 2002-09-23

「経営者側に立つコンサルタントを育成する」ためのITコーディネータ制度が始まってから1年半。資格取得者は増えているものの,問題点を指摘する声は強い。「はっきり言えば粗製乱造」,「制度に魅力がない。経営とITの橋渡し役を目指すなら,業種ごとのビジネスを研究するグループを立ち上げるといった新機軸を打ち出すべき」というような見方が出ている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.786, pp.88-90, 2011-07-07

NTTPCコミュニケーションズのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)が、サービス継続の危機に瀕している。5月8日にシステム障害が発生してから1カ月半を過ぎても、復旧のめどが立っていない。既存顧客を自社の別のIaaSに移行させ、急場をしのいでいる。
著者
西村 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.561, pp.74-76, 2002-11-18

「情報システムの開発で最も重要なのはテスト」、「開発現場の人間を熟知している」—。西村社長からは、社員1万8000人の大手生保トップとは思えないセリフが飛び出す。それもそのはず、西村社長は情報システム部門長として、2000年問題や個人保険システムの再構築、日本IBMへの全面アウトソーシングといった"難事業"を主導した経験の持ち主。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.708, pp.38-41, 2008-07-15

「ミサイル発射情報、当地域にミサイルが着弾する恐れがあります」。6月30日午後4時37分、福井県美浜町全域に緊急放送が響き渡った。 原子力発電所が狙われたのか─。屋外の防災無線58基からの「誤報」に、住民は一時騒然となった。 誤報は、津波や地震、ミサイル発射などの緊急情報を全国の市町村に送る消防庁の「全国瞬時警報システム(J-ALERT)」を通じて伝わった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.457, pp.247-249, 1998-11-23

インターネットを使ったシェアウエア販売サービス「シェアレジ」を運営するベクター(東京都練馬区)は,シェアレジで「SET(セキュア・エレクトロニック・トランザクション)決済」を可能にする新システムを98年8月に稼働させた。SETは第三者機関の認証により,インターネットで信頼性の高いクレジット・カード決済を実現するための仕様である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.638, pp.134-136, 2005-10-31

9月21日から24日にかけて、NTTコミュニケーションズが提供する企業向けデータ通信サービスが近畿圏でダウンした。原因は中継装置の故障。コンビニやガソリンスタンドでカード決済ができなくなったほか、警備会社の遠隔監視サービスやPHSの機能停止といった、大きな被害につながった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.463, pp.134-139, 1999-02-15

第1部で見たように,ユーザー企業がJavaに期待しているメリットは,クロス・プラットフォーム,プログラムの自動配布による運用負荷の軽減,開発生産性と保守性の向上の3点である。 これだけ多様なメリットが同時に求められるプログラミング言語は過去に例がない。しかし,過剰な期待の裏側には,必ず落とし穴が待っている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.463, pp.140-143, 1999-02-15

Javaをいち早く採用したユーザー企業は,実に注意深くJavaを使っている。ときとして神経質すぎるのではないかと思うくらい,いろいろなことに気を配っている。実はそうしないと,Javaのもっている良さが生かせないからだ。Javaには,そのようなシステム開発上の留意点がいくつかある。 ユーザー企業が気を使っている第一のポイントは,Javaで作ったシステムの性能である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.463, pp.128-133, 1999-02-15

この1年間に,Javaで開発した業務システムを本番稼働させる企業が相次いで登場した(表1)。いずれもプロトタイプではなく,実際の業務に利用しているシステムである。 これらのユーザー企業がJavaにかける期待は,大きく分けて三つある。まず,ほぼすべてのユーザー企業が共通に挙げているのが「クロス・プラットフォーム」だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.516, pp.44-51, 2001-02-26

IT(情報技術)企業,あるいはインターネット関連企業で,オフィスを新築したり改築する企業が増えている。それも,ただ単に内装やレイアウトに凝った,美しいだけのオフィスではない。経営トップの理念や,企業戦略を反映させた"主張するオフィス"が最新のトレンドだ。