出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.481, pp.160-165, 1999-10-25

日本マクドナルド(東京都新宿区)は1998年12月期決算で,5期連続増収増益を記録した。ハンバーガー市場における売上高シェアは60%と第2位以下を大きく引き離す。躍進をもたらした戦略は,「商品の低価格化」と「大量出店」である。藤田田でん社長が94年から打ち出した二大戦略を,全世界で利用する購買情報システムや,店舗開発のためのシステムが支えている。
著者
加古 宜士
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.637, pp.62-64, 2005-10-17

—「情報サービスの財務・会計を巡る研究会」では、会計の専門家として会長を務められましたが、IT取引に対する第一印象はどんなものでしたか。 正直に言ってショックでした。今時、実態に関与しない第3者を経由させるスルー取引や、売った商品をすぐに買い戻したりするクロス取引などが、当たり前に承認され、慣行になっていたからです。いずれも粉飾決算のための手法ですよ。
著者
日本情報システムユーザー協会IT匠フォーラム
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.637, pp.132-135, 2005-10-17

前号までのあらすじ システム企画部課長補佐の角川が社長の福井に直訴したのを機に、JUAS産業のレガシー・システム刷新プロジェクトは一大転機を迎えた。福井はシステム企画部長の金山や製造部門担当役員の浦山と諮って、プロジェクトの一時中止を決断。金山を責任者に据えて、再スタートを命じる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.648, pp.144-146, 2006-03-20

中堅GMS(総合小売業)のポスフールは、販売管理システムの刷新に失敗、一から開発し直すことになった。開発を請け負ったベンダーが赤字に耐えきれず、途中でプロジェクトから降板したことが原因だ。ベンダーは、仕様が膨らんで開発規模が予定の3倍程度になったため、赤字に耐えきれなかった。 ポスフールは、北海道に20店舗を展開する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.619, pp.51-53, 2005-02-07

「使えないのか」—。2004年10月23日、土曜日の午後5時56分、新潟県小千谷おぢや市を中心とした中越地方をマグニチュード6.8、最大震度7の地震が襲った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.455, pp.26-27, 1998-10-26

NTT移動通信網(NTTドコモ)は10月5日,関東3県と四国3県において通話料金の課金誤りが発生していた,と発表した。NTTドコモは6月1日から,「NTT発ドコモ着」の通話料金を値下げしたが,保守作業のミスで一部の交換機が旧料金のまま課金してしまった。急成長のあまり,交換機の保守作業が頻発していることが背景にある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.453, pp.150-152, 1998-09-28

指紋や筆跡,顔の形など,体の特徴を測定することで本人であることを特定する「生体識別」の技術を,ユーザー認証に利用する装置が相次いで登場している。パスワードでユーザーを認証するのと比べて,不正にログインされる可能性が低くなり,セキュリティを向上できる。生体識別にはさまざまな手法があるが,指紋認証装置は価格,手軽さ,大きさが評価されて導入が進みつつある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.598, pp.138-141, 2004-04-19

戸田建設は、SSL-VPNを使ってインターネット経由で業務サーバーにアクセスする仕組みを構築、今年1月から利用を開始した。本人を確実に認証するために指紋認証システムを採用したが、導入を決めたSSL-VPNゲートウエイは指紋認証に未対応。そこで、ワンタイム・パスワードを橋渡し役にして、少ない開発工数で連携させることに成功した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.585, pp.52-57, 2003-10-20

今からほぼ40年前、日本のコンピュータ史に残る情報システムが稼働した。オンライン・リアルタイム・システムの先駆けとされる東京オリンピックの競技記録システムである。この開発プロジェクトが、日本におけるチームによるシステム開発の源流だったことはあまり知られていない。チーム開発を成功に導くポイントがここにみられる。(文中敬称略) 64年10月10日、快晴。
著者
栗原 雅
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.559, pp.138-145, 2002-10-21

「ICタグをできるだけ早く本格的に活用して、売上高を向上させたい」。アパレル大手の米ギャップでプロジェクトマネジメント・ディレクタを務めるネコー・キャン氏はこう明言する。9月4日、英ケンブリッジで開催された「Smart Labels 2002 注1)」でのことだ。 キャン氏がICタグの利用で期待しているのは、販売機会の損失を排除できること。
著者
中村 建助 矢口 竜太郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.587, pp.50-71, 2003-11-17
被引用文献数
3

システム開発プロジェクトの成功率はわずか26.7%。本誌が大手から中堅・中小に至る1万2546社を対象に実施した調査で、衝撃的な事実が判明した。システム開発で守るべき3条件、すなわち「QCD(品質・コスト・納期)」をクリアできなかったプロジェクトが、全体のほぼ4分の3に達した。
著者
日本情報システムユーザー協会IT匠フォーラム
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.685, pp.164-167, 2007-08-20

前号までのあらすじ JUAS産業の社長に就いた浦山は、運用コストの半減を命じる。創業者の息子である福井CIOは、運用子会社を切り出し、ベンダー、中堅スーパー・マーケットを加えた3社の協同出資会社を設立するプロジェクトを進める。運用の共同化に現場が苦心している最中、ベンダーはERPのバージョンアップを迫ってくる。 この年の夏も、暑い日が続いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.769, pp.80-83, 2010-11-10

古本販売大手のブックオフコーポレーションは、書籍や音楽CD、DVD・ブルーレイ、ゲームソフトなど中古品全般の買取/販売業務を迅速に進めるための基幹系システムを再構築した。新システムは今年10月、予定通り稼働。店舗での中古品の査定時間を短縮するなどの効果を出しているという。新システム構築を成功に導くための工夫は何だったのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.473, pp.187-189, 1999-07-05

「事態発生以降,メールや電話,FAXなどで1500件を超える叱責や指摘,質問を受けた」—。女性向けのインターネット情報提供サービス「まちこ」(運営はNTTデータ)の事務局が,6月5日にWWWページに掲示した「お詫び」の文章の一部である(次ページの図1)。 まちこ事務局は6月2日,会員約6万人に対して電子メールで「贈り物に関するアンケート」を送付。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.759, pp.116-119, 2010-06-23

「Twitter」や「Facebook」など、ソーシャルメディアと呼ばれるサービスが、急速に普及している。企業にとっては、広報宣伝に使えるメリットがある一方、企業イメージを損なうリスクも増大してきた。従業員が投稿した内容が、機密漏洩や著作権侵害などにつながる可能性があるためだ。ソーシャルメディアの活用を"野放し"にしないための指針作りが急務だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.725, pp.96-100, 2009-03-04

この3月末、防衛省と文部科学省はオンライン申請システムを相次いで止める。すべての行政手続きのオンライン化を目指す「e-Japan」戦略に基づいて6年前から構築・運用してきたが利用が極端に少なかったからだ。防衛省では申請1件当たりの経費が900万円を超えていた。オンライン化を急ぐあまり、見切り発車したのが響いた。 申請1件につき922万9500円ー。
著者
市毛 由美子
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.642, pp.170-173, 2005-12-26

中央大学法学部卒。1989年弁護士登録、日本IBMの法務部、虎ノ門総合法律事務所を経て、やよい共同法律事務所のパートナーとなる。主に、IT系その他のベンチャー企業を対象とした契約・予防法務・紛争処理を手掛けている当社の情報システム部門に、中途採用でSEが入社することになりました。
著者
石原 邦夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.711, pp.56-59, 2008-09-01

「ITが進化を遂げた今こそ、ユーザー企業がITの活用によって企業価値の向上を目指す好機だ」。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の会長に2008年5月に就任した東京海上日動火災保険の石原邦夫取締役会長はこう強調する。システム部長を経験した立場から、「経営者はITを食わず嫌いせず、ITとシステム部員の重要性を認識せよ」と訴える。
著者
日本情報システムユーザー協会IT匠フォーラム
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.640, pp.142-145, 2005-11-28

前号までのあらすじ JUAS産業のレガシー・システム刷新プロジェクトは、テスト段階に入ってもトラブルが続いた。システム企画部課長補佐の角川は、担当のバッチ系サブシステムの性能が出ずに苦しむ。頼りにしていたチューニング担当者は過労で入院してしまい、結局、サーバーを増強する羽目に陥った。
著者
楠 正宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.579, pp.204-207, 2003-07-28

住基ネットは、市町村が管理している住民基本台帳注1)のデータをネットワークで結んで、全国のどの市町村からでも本人確認ができるようにするシステムのこと。基本4情報と呼ばれる「氏名、住所、性別、生年月日」の4種類のデータをデータベース化して管理している。正式名称は「住民基本台帳ネットワークシステム」という。