著者
尾身 茂
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.439-445, 2009 (Released:2014-06-13)
参考文献数
4
被引用文献数
3
著者
宮道 亮輔 石川 鎮清 尾身 茂
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.321-328, 2013-06-15 (Released:2013-10-16)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

【目的】震災派遣医師のストレスマネジメントにおけるSignificant Event Analysis(SEA)の有効性を検討する。【対象と方法】自治医科大学同窓会東日本大震災支援プロジェクトにより被災地(東北地方)に派遣された医師67名である。SEA施行群(SEA群)と非施行群(対照群)に無作為に割り付け,SEA群には震災派遣から帰還4週間後に質問紙にてSEA調査を行った。【主要なアウトカム評価】改訂出来事インパクト尺度(IES-R),K6質問票を用いて,帰還4週間後(SEA調査前)と8週間後の改善度を調査した。【結果】IES-Rの改善度は,SEA群: 1.27±5.08[平均±標準偏差],対照群: 2.43±4.05であり,p=0.30と有意な差を認めなかった。K6質問票の改善度は,SEA群: 1.83±2.68,対照群: 0.76±3.01であり,p=0.13と有意な差を認めなかった。【結語】ボランティアで被災地支援に行った医師にSEAを行うことは,ストレスの軽減につながらない。
著者
尾身 茂
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.588-589, 2004-08-01

前号では,専門家会議で30億円のワクチン購入費用のための資金提供の要請に対して1円たりとも約束が得られなかったと書いて終わったが,今回はその資金調達の奮闘記である. 専門家会議の直後から,私は,ワクチン購入の金策のため,開発援助機関(世界銀行,アジア開発銀行等),援助国,ユニセフなどの公的機関を巡り歩いた.いわば“営業マン”としての生活が始まった.しかし恐らく,30億円という「金額」と,アジアでのポリオ「根絶」が,相手には荒唐無稽に映ったようで,こちらがポリオ根絶の可能性をいかに力説してみても,「大変良い話ですが,いずれまたお話をしましょう」と門前払いも同然だった.

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著者
尾身 茂
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.439-440, 2020-02-28 (Released:2020-03-05)
著者
尾身 茂
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.338-341, 2008-05-15

平成20年2月29日に開催された「与党(自民党・公明党)鳥由来新型インフルエンザ対策に関するプロジェクトチーム」に招かれて講演をする機会を頂いた.このため,今回は「健康と文明」のテーマを中断し,この内容について述べよう. まず,パンデミックの危険性に対するWHOの状況分析について述べた.