出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.50, pp.52-56, 2005-07

2005年3月、味の素は、メタノール資化性菌の全ゲノムの解析結果を発表した。天然ガスから安価に作られるメタノールを炭素源*1として、飼料用アミノ酸であるリジンを高効率に生産する微生物を開発するためだ。 世界トップのアミノ酸メーカー、味の素と天然ガス──。
著者
影木 准子 久保田 文
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.39, pp.76-83, 2004-08

BIO2004*1は、DNAシーケンシング技術の開発者であるリーロイ・フッド氏の"大胆な"予測で開幕した。「10年後には、針で指を一刺しするだけで1万種類のデータを瞬時に計測し、健康状態を毎日チェックできるような携帯型端末ができる」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.20, pp.46-48, 2003-01

政府は11月26日、バイオテクノロジー戦略会議(座長・岸本忠三大阪大学学長)の第4回目会合を首相官邸で開き、「バイオテクノロジー戦略大綱」の大筋を決定した。12月6日の第5回目会合で小泉純一郎首相に提出される。 大綱は、バイオを21世紀の日本の基幹産業として位置付け、その育成のために予算配分や規制緩和、人材育成制度などを総合的に改革することを明記したもの。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.38, pp.31-33, 2004-07

心筋梗塞に関連する新しい遺伝子を発見したのは理化学研究所の遺伝子多型研究センター心筋梗塞関連遺伝子研究チームの田中敏博チームリーダーら。田中氏は、「ガレクチン2」が心筋梗塞の発症頻度を左右することを確認し、ネイチャー誌(2004年5月4日号72ページ)に発表した。
著者
吉田 たかよし
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.38, pp.87-89, 2004-07

発生過程における卵子や精子の生殖細胞、受精後の胚の発生などを人為的に操作することにより、有用な動物の生産をめざす。その基盤として、発生の各段階における遺伝子発現のメカニズムの研究も進める。単為発生マウス誕生の成果はネイチャー誌2004年4月22日号に掲載された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.1, pp.134-135, 2001-06

すさまじい勢いで進むゲノム解析の最前線に身を置く大学教授と、それを間近で取材する科学記者が共著で現場報告する。医薬・医療、環境、食糧、化学まで、ゲノム研究の応用範囲は広く、分野のあり方を一変させる力さえ持つ。21世紀の産業基盤になることは確実だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.55, pp.58-61, 2005-12

生産量は増大しても、出荷価格の低落で利益を確保しにくくなっているキノコ栽培事業。しかし健康機能を追求して効果を検証すれば、機能性・健康食品として付加価値の高い事業になる。キノコ医薬品で実績のある企業は既に事業化。キノコ栽培に長けたタカラバイオも本格参入した。健康増進法や薬事法の規制を乗り越え、いかに健康機能情報を発信できるかが成功の鍵になる。
著者
藤野 政彦 橋本 宗明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.27, pp.148-153, 2003-08
被引用文献数
1

武田薬品工業の最高経営幹部であり、製薬業界のオピニオンリーダーでもある藤野政彦会長が、今年6月の株主総会で退任した。45年にわたって創薬研究の現場を見てきた藤野氏に、創薬研究への思いを語ってもらった。 (聞き手は本誌副編集長、橋本宗明) 90年代以降、創薬研究の技術はドラスチックに変化してきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.46, pp.14-16, 2005-03

万有製薬が医家向け医薬品として承認申請中のフィナステリドは育毛剤としては初の内服薬。欧米など60カ国以上で売られ、外国での商品名「プロペシア(PROPECIA)」は、男性型脱毛*1に期待度大の育毛剤の通り名として日本でもかなり認知が進んでいる。
著者
金 武祚 小崎 丈太郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.39, pp.66-69, 2004-08

金 カテキンやGABAも売り上げを伸ばしていますから鶏卵抗体だけというわけではありません。しかし、飛躍的な伸びの原因というとやはり鶏卵抗体でしょうね。 動物に抗原を注射すると血液中に抗原特異的な抗体が生産されるが、雌のニワトリに抗原を注射すると、産んだ卵の白身や黄身に抗原特異的な抗体が生産される。
著者
森下 竜一
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.18, pp.52-55, 2002-11

森下 生き残ること自体が課題ですから、ニューヨークに行くのはよほどのことがない限り無理ですよ(笑)。まあ、まず東証に上がる方が先であることは確かですね。 それに、上がるといっても具体的な商品が出ないと上がりようもありません。基本的に医薬品が出るかどうかがすべてです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.11, pp.81-84, 2002-04

製薬再編の先陣を切った、サンドとチバガイギーの対等合併から5年。合併の混乱に伴う業績の踊り場を乗り越え、2001年は2桁成長を記録。組織改革や積極的なライセンス活動で大型新薬の開発を狙う。 2002年2月7日、スイス・バーゼル市でノバルティス社(Novartis:組織図参照)の2001年決算報告記者会見が行われた。
著者
吉田 たかよし
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.27, pp.94-97, 2003-08

1000気圧を超える高圧。場所によっては400℃にも達する高温。太陽光は全く届かず、どこまでも漆黒の闇が広がる。それが深海底の世界だ。そんな環境から新種の微生物を取り出し、産業に役立つ画期的な成分を見つけだす。あるいは、それを通して、地球で生命がどうやって誕生したのか、進化の謎に迫る。
著者
城崎 哲
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.23, pp.92-96, 2003-04

「最初は水に30分潜っていられるマウスを作ろうと思ったんだが」。東京都老人総合研究所分子老化学の白澤卓二室長は語る。いくらなんでもそうはならなかったが、白澤室長が作り上げたトランスジェニックマウスは普通のマウスよりも低酸素状態で活動できるようになった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.15, pp.63-65, 2002-08

まず、UNIXのコマンドを実行するウインドウを開くため、下の図Aのように、Macintosh HD→Applecations→Utilities→Terminalの順番でターミナルを起動する。このターミナルで、以後の操作を行う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.54, pp.72-74, 2005-11

前回紹介したように、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)4カ国が持つ研究力を日本の製薬企業が活用する魅力度を評価した*1結果、インドと中国が同点で首位となった。今回は、存在感が急速に高まるインドの研究開発の状況と魅力を紹介する。
著者
塩澤 寿夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.9, pp.115-117, 2002-02

2001年10月30日、今年度弁理士試験の最終結果(口述試験結果)が特許庁から発表になりました。前年より60人多い過去最高の315人が見事合格しました。先の見えない経済状況と知的財産分野への関心の高まりを反映して、受験者数も前年より約500人多い約5600人でした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.24, pp.64-67, 2003-05

2003年3月9日、10日の2日間、茨城県つくば市で、「International Symposium on Fusion of Nano and Bio Technologies(ナノ・バイオ融合テクノロジーに関する国際シンポジウム)」が開催された。「医療応用や細胞・組織工学への利用を目指したナノテクノロジーとバイオテクノロジーの"Fusion(融合)"」をテーマにした、このシンポジウムの主催は、独立行政法人の物質・材料…
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.33, pp.84-87, 2004-02

2003年12月19日、茨城県はコイヘルペスウイルス(KHV)の感染拡大を防止するため、霞ヶ浦と北浦で生き残ったマゴイを全量処分すると決定した。これまでKHVの感染が確認されたのは22都府県。被害は霞ヶ浦で大量死した1200tのマゴイがほとんどだが、少数ながらニシキゴイへの感染も10府県で見つかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.22, pp.72-76, 2003-03

使用した肺がん患者1万9000人。死亡した患者124人(2002年12月13日現在)。効果についての公式なデータは明らかではないが「使用者の2割から3割ぐらいに腫瘍縮小効果があるようだ」(国立がんセンター・西條長宏内科部長)。これが昨年来話題となってきた非小細胞肺がん治療薬「イレッサ」(一般名「ゲフィニチブ」)の最新プロフィルだ。