著者
竹内 万彦 今西 宜義 間島 雄一
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.40-43, 2005
被引用文献数
2

耳鼻咽喉科外来で一般的に使用されている薬液内蔵式ネブライザーユニット内の細菌感染の状況を把握するために, 11施設において細菌検査を行った。ネブライザー球内とそれに連結するチューブの洗浄液および噴霧エアーから培養し, 菌数の測定と菌同定試験を行った。その結果, ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌が比較的多く検出され, <I>Corynebacterium sp, P. aeruginosa, S. Paucimobilis</I>などの細菌が検出された。ネブライザーユニットの器具洗浄法の改善により, 細菌数を著明に減少することができた。
著者
尾尻 博也
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.44-45, 2013-02-15 (Released:2014-02-15)
参考文献数
2
著者
兵頭 政光
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.282-288, 2009 (Released:2010-10-15)
参考文献数
19
被引用文献数
1

嚥下障害は高齢化社会の到来とともに医療的にも社会的にも大きな問題となってきた。高齢者では生理的にも嚥下機能が低下し, 誤嚥性肺炎の危険性が増大する。そこで, 嚥下機能の加齢変化様式について, 基礎的および臨床的観点から述べた。咽頭期嚥下において重要な機能を担う筋のうち, 食塊駆動筋である甲状咽頭筋の機能は低下するのに対し, 食道入口部括約筋である輪状咽頭筋は機能的に変化がないことが明らかになった。健常高齢者を対象とした嚥下内視鏡検査, 嚥下造影検査, 嚥下圧検査による多角的検討でも, 高齢者では嚥下反射の惹起性の低下, 食塊の咽頭通過時間の延長, 食道入口部括約機構の機能障害などの所見が認められた。これらの障害はカプサイシン投与により改善し, 加齢による嚥下障害に対する予防あるいは治療法としての可能性が示唆された。

1 0 0 0 OA 木村病の1例

著者
谷光 徳晃 久行 敦士 永澤 昌
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.373-380, 2002-10-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
24

軟部好酸球肉芽腫症, いわゆる木村病は, 全身の軟部組織, 特に顔面部に無痛性腫瘤を形成し, 末梢血好酸球及び, IgEの増加をみる原因不明の比較的稀な疾患である。今回我々は, この木村病の1例を経験したので, その診断, 治療について若干の文献的考察を加えて報告する。症例は52歳男性で, 主訴は約10年前からの右頬部, オトガイ下部の腫脹であった。緩慢な臨床経過, 末梢血好酸球及び血中IgEの著明上昇などの検査所見から木村病と診断し, ステロイドの内服及び手術を行った。本疾患はその存在を念頭におけば, 上記のような特徴的な臨床所見より診断は可能であると思われた。治療は最初にステロイド内服投与を行い, 腫瘤を退縮させた後, 抗アレルギー剤または, 非ステロイド性消炎鎮痛剤による維持療法を行う方法が第一選択であるが, 効果, その後の経過により, 手術, 放射線などの他の治療を適宜組み合わせていく必要があると思われた。
著者
西村 将人 折田 浩 津田 守 高橋 哲
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.663-670, 1994-12-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
11

木村病 (軟部好酸球性肉芽腫症) の2症例を経験したので報告した。症例1は17歳の男性で, 右顎下部に数個の境界不明瞭の腫瘤として摘出され, 病理組織診にて巨大濾胞や好酸球・形質細胞・リンパ球の多数の浸潤が見られ, 木村病と診断された。32ヶ月後に再発し, その直後には対側にも同様の小腫瘤が出現した。このため, 右側に対し再手術を施行したが, 顔面神経に近い部分は摘出できなかった。この後oxatomide内服にて経過観察しているが, 残存及び対側腫瘤は増大を見ていない。症例2は39歳の男性で, 右耳後部の掻痒感を主訴とし, 腫瘤触知より約3.5年が経過していた。摘出術を施行したところ同様の病理組織所見が見られ木村病と診断された。この症例もoxatornide投与にて術後3ヶ月時点で再発を見ていない。しかしこの疾患の再発時期は治療後長期後であることが多いので, 更に経過観察が必要である。
著者
木村 恭之 土定 建夫 塚谷 才明 作本 真 三輪 高喜 古川 仭
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.709-716, 1993-12-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
15

中枢性嗅覚障害で病変の局在がはっきりしている脳腫瘍10例を対象に臨床的検討を行った。自覚的に「正常」と答えた7例中, 実際に検査上正常だった症例はなかった。認知嗅力損失で左右差のあった症例が8例あり, 単鼻孔嗅検査は不可欠と考えられた。検知/認知の差が2.0以上あった解離現象を示した症例が5例あった。解離現象は第3次嗅覚中枢の障害の他に嗅覚の伝達情報量が不足した場合でも起こりうると考えられた。静脈性嗅覚検査では潜伏時間は正常で持続時間が短縮していることが特徴的であったが, この現象は病変の局在を反映するものではなかった。病変と同側性あるいは両側性に嗅覚障害が発症した例が多かったが, 必ずしも当てはまらない症例もみられた。これは頭蓋内は圧迫が他の部分に影響しやすく, 周囲には浮腫性病変も合併しやすいことと関連があると考えられた。
著者
真鍋 幸二
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.813-816, 1988-10-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
10

It has often been reported that epistaxis from the posterior part of the nasal cavity is attributable to the sphenopalatine artery in most cases. However, the descending artery may also be one of its causes. In particular, it is postulated that the major palatine artery which is running within the major palatine foramen is the responsible vessel. In cranial preparations of 21 cadavers the course and histology of major palatine artery were studied.The major palatine artery bends anteriorly in a sharp angle at 5 to 10 mm above the site where it passes through the palatine bone. At this site the artery is nearest to the mucosa. Like the maxillary artery, the major palatine artery is a muscular type artery. However, the outer membrane becomes thinner at the peripheral side. At that peripheral area there may by bone defect. Therefore, it is estimated that the blood vessel may break relatively easily due to exogenous factors.