著者
高橋 正行 森本 康彦 植野 真臣 横山 節雄 宮寺 庸造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.47, pp.19-24, 2005-05-07
被引用文献数
1

本研究では, e-Learningを用いて複数の学習者が一斉に同期的に授業を受けながらも個に応じることのできる授業を実現させることを目的とする.本研究が目指す授業の実現には, 授業中の学習者のさまざまな状態に応じて教師が適切な行動をとる必要がある.しかし学習者の行動と状況に対応した適切な教師の行動のバリエーションは多く存在しており, このことがe-Learningシステムの開発を困難にしている.そこで, 本論文では, 学習者の行動と状態を基にした学習状態遷移図と, それを形式的に記述する手法を提案する.本手法で記述した遷移図は, 学習者の行動, 状態, 教師(システム)の動作が明示的に記述できるため, e-Learningシステムの設計・開発の遂行を容易にすると考えられる.
著者
石井 敏章 常盤 大樹 内田 尚和 高木 朗 小西 達裕 八名 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.509, pp.19-24, 2002-12-06

学生対象のネットワーク実験において,教育効果を高めるためには学生の質問にきめ細かく対応するティーチングスタッフの存在が重要となる.計算機プログラミングや回路設計など定型的な技術の習得を目指す学習においては学習に困難をきたす箇所がほぼ決まっており定型的な質問が数多くなされることとなる.本稿では,TCP/IPネットワーキングにおける基礎事項からRIPルーティングプロトコルまでを学習する学生実験を例にとり,自然言語でなされる質問に対して,その意味を解釈し定型的な質問に対して自動的に自然言語で対応するシステムを提案する.提案システムの実現により,教師は高度な質問の対応に集中することが可能となり教育効果を高めることが期待される.