著者
片山 滋友
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.536, pp.11-16, 2003-12-12
参考文献数
10

図表とその内容を説明した230字程度の文章を左右に配置してCRTディスプレイ上に2分間提示し、その内容をどの程度記憶しているか特性を測定した。その結果、20歳前後の右利きの男子学生において、図表を左に横書き文章を右に配置したとき、その逆の配置に対して有意差が認められ、平均13%ほど記憶成績が良くなることが明らかになった,しかし、被験者が女性の場合や左利きの男性では、左右配置に有意差が認められなかった。また、左右配置の因子と文章の左右揃え、配置間隔、視距離の各因子に対してそれぞれ交互作用が認められた。これらの実験結果より左右差発生の原因として人間の視線動作の習慣性と認知機能のラテラリティの二つが考えられることを指摘した。
著者
磯本 征雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.237, pp.37-42, 2011-10-08
参考文献数
2

近年のe-Learning技術には,様々な異なるタイプの学習者にも個々の事情に合わせて、同時並列に個別学習支援する能力がある.筆者は,このe-Learningの強力な能力を活用してマルチメディア学習教材を用いて多角的教授戦略を実践できる個別学習支援モデルを設計し,その個別学習支援の事例研究として物理学・数学・情報科学にまたがる複合領域のe-Learning用学習教材"宇宙旅行シミュレーション"を開発した.しかし,このe-Learning学習教材は複雑で高度な内容であるため,学習者には知識習得の学習過程において系統的な学習支援による誘導が必要であった.こうした複雑な概念の系統的な学習過程に対する学習支援方法を改善し,個別学習におけるこの宇宙旅行シミュレーションの困難の克服を試みた.本稿では,知識の構造的理解を促すe-Learningの仕組みについて研究結果を議論する.
著者
伊津美 孝子 真嶋 由貴恵 前川 泰子 嶌田 聡 田中 典子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.39, pp.37-39, 2011-05-07
参考文献数
3
被引用文献数
1

本研究の目的は,新人看講師を対象にeラーニングを活用後の看護技術修得状況を実技試験の結果から検証することである.方法は,新人看護師30名に,試験方法を説明し,その1ヶ月後「自己自由学習活動に関する自記式質問紙調査」を行った.その結果eラーニングを活用した看護技術の修得状況は,活用しなかった技術と比較すると高い修得結果を示した.eラーニングの活用は,看護技術修得に効果的な影響を及ぼす可能性があることが示唆され,今回のeラーニングシステムが特徴的な機能の効果があったと考えられる.
著者
岩崎 智弘 立岩 佑一郎 安田 孝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.453, pp.175-180, 2011-02-25
参考文献数
11
被引用文献数
1

ネットワークセキュリティの問題が深刻化している中で,セキュリティ人材育成の重要性が高まっている.セキュリティ知識を持った人材を育成するために,様々なセキュリティ学習が行われている.しかし,攻撃を体験するための演習においては,学習者が攻撃方法まで学んでしまうという倫理的問題,安定的に演習を行うための演習環境を構築することが困難であるという問題が指摘されている.本研究においては,我々が開発を行ってきたネットワーク管理者育成支援システム「Linux Network Simulator (LiNeS)」において,遠隔演習環境の実現と攻撃を自動的に行う演習用クラッカー機能の開発を行い,防衛方法のみを安定的に学べる演習環境を実現した.Recently, computer networks including the internet are one of the most important infrastructures of society. Therefore network security problems must be taken seriously. To improve knowledge of security, there are various forms of security education. Exercises for network security have an advantage in experiencing attacks. However, there is an ethical problem that students learn not only the method of defense against cracking but also the method of attacking. In this research, to compensate for these problems, we developed an exercising environment for defense against cracking. By building a high-performance machine running a virtual machine network and a remotely accessible environment, we created an environment that learners can exercise for network security easily. We used a support system for network administrator education, Linux Network Simulator (LiNeS), as a basic technology for virtual machine network. In addition, we developed a function for generating automatic cracking. To realize such exercising environment, learners can exercise only for the method of defense against cracking in practice.
著者
倉山 めぐみ 平嶋 宗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.163, pp.25-30, 2009-07-24
被引用文献数
2

本研究では,算数の文章問題を対象として,提供された単文を学習者が組み合わせることで問題を作成するといった単文統合型の作問学習支援システムの設計・開発とその実践運用について報告する.本システムでは,学習者が組み立てた問題に対するシステムによる診断・フィードバックを実現しており,本研究ではこれをエージェントアセスメントと呼んでいる.本システムでは,和や差で解決できる逆思考問題までの範囲を取り扱っており,そのために必要となった単文統合における作問タスクのモデル化とこのモデルに基づいて課題設定について本稿で報告する.実践利用では小学校4年生の算数の授業において3ヶ月間,8時限にわたって利用していただいた.この実践利用を通して得られた利用ログ,プレ・ポストテスト,アンケートに基づいて,学習者の犯す誤りおよび本システムを用いた学習効果の効果について調べたので,これについても報告する.
著者
井口 智之 杉浦 茂樹 松澤 茂 宮寺 庸造 中村 勝一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.632, pp.75-80, 2006-02-25

情報検索は,一度の検索で目的を達成することができるタイプ(専門用語の意味を調べるような検索)と,同じテーマについて継続的に検索を必要のあるタイプ(ある研究トピックについて,その動向を継続的に調査するような検索)に大別することができる.既存の検索エンジンは,前者に対しては有効な場合が多いが,情報検索の継続性を考慮していないため後者に対しては必ずしも有効ではない.そこで本研究では,情報検索の継続性を考慮した情報収集支援システムの提案を行う.具体的には,継続的検索,既知ドキュメントの更新状況追跡,自動アーカイビングの自動化を実現し,検索要求管理や検索結果・アーカイブ管理までを統括的に考慮した支援システムを開発する.アンケート調査の結果から,継続的な情報収集に関する問題点,支援ニーズ,開発した支援システムの特徴について考察する.
著者
光原 弘幸 眞鍋 圭人 獅々堀 正幹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.441, pp.69-74, 2015-01-24

本研究では,インタラクティブなデジタルサイネージとして,Interactive Niche-Learning (INL)システムを開発してきた.INLシステムは,Kinectセンサを導入することにより,視聴者をクイズ教材に合成表示するとともに,視聴者の立ち位置でクイズに解答することを可能にしている.INLシステムを防災学習に適用する中で,Kinectセンサの特長を活かしたインタラクティブ化が課題として挙げられた.そこで,(1)視聴者がクイズに集中して解答できるようにするために,クイズ正解視聴者を視覚的効果で称賛するとともに,(2)動作や行動を伴う防災学習を実現するために,ジェスチャ認識によりクイズの正誤判定をする機能を実装した.防災教育施設での試用実験において簡易的なアンケート調査を実施し,視覚的効果の有効性を検証した.
著者
森田 孝夫 藤本 眞一 城島 哲子 吉川 正英 石指 宏通 赤井 靖宏 青山 美智代 白嶋 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.268, pp.17-22, 2009-10-30

チーム基盤型学習(TBL)は個人学習、グループ学習、全体セッションの三つの過程からなるインタラクティブな授業方法である。「LENONシステム」((株)寺田電機製作所)はレスポンスアナライザーの一種で、クラスメンバーの意見を「face to face」で瞬時に把握できるため双方向対話型授業に有用であり、TBLにおいては全体セッションを効果的に運営するために用いられていた。今回、TBLの「グループ学習」で用いる「PCスクラッチカード」を新たに開発し「LENON」に追加したため、「LENON」はTBLのすべてのプロセスを支援できるツールとなった。「LENON」によるTBLの支援の概要について報告する。
著者
長谷川 忍 鈴木 亮一 相原 昭博 豊田 順一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.41, pp.33-40, 2001-05-04

ハイパー空間における探究学習は, 学習者が主体的かつ構成的に探究することができるため, 高い学習効果が期待できる. その反面, 探究可能な経路が複数存在するため, どの経路を探究すればよいかについてあらかじめ見通すことができず, しばしば探究学習に行き詰まる. このような問題を解決するために本研究では, 学習者自身が「どのような経路(バス)で探究を進めるか」についてプラニングすることによって, 探究に先立ってバスの見通しをつかむことを可能にする適応的パスプレビューを提案する. 本支援手法の特徴は, プラニング時の文脈を反映したページの概要情報を比較・参照しながらプラニングする環境を提供する点にある.
著者
西森 博紀 岡本 竜 柏原 昭博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.453, pp.253-258, 2011-02-25
被引用文献数
1

プレゼンテーション・リハーサルは,発表終了後,レビュアからの指摘をもとに質の高い議論を行い,発表内容の改善に役立つ有効な知見を得ることが重要である.しかし,議論フェーズでは,議論を行う上での準備や進行,結果の記録に関する問題などにより,議論内容の理解や議論結果の記録に不備が生じている.その結果,リハーサル終了後の改善作業が不十分に終わる場合が多い.そこで,本研究では発表全体の構成を示すプレゼンテーション構造を軸とし,議論フェーズにおける問題を解決するための支援方法を検討する.本報告では,支援環境の機能,構成の提案とプロトタイプシステムの開発について述べる.
著者
齋藤 優貴 袴塚 亜衣 久野 貴司 鈴木 崇 熊澤 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.387, pp.13-18, 2010-01-16
被引用文献数
5

帝京大学宇都宮キャンパスでは,携帯電話を使った出席登録システム(Moblle-MARS)により,出席登録や小テストを実施している.しかし,「URLページにアクセス」 → 「学籍番号と個人認証パスワードの入力」 → 「講義名と講義パスワードの入力」 → 「出席登録の選択」といった手順で出席登録を行っているため,入力項目が多く手間がかかるという欠点を有する.本報告ではQRコードと携帯電話が持っている端末IDを利用することにより,入力項目を極力少なくしたシステムについて新しく提案し,システム構成,システム概要,認証方法,登録手順,システム開発結果、実証実験について述べる.
著者
中野 靖夫 前田 恵三 和泉 嘉則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.433, pp.21-28, 1998-11-20
参考文献数
6
被引用文献数
1

これまで、キーボードの操作履歴の分析により、プログラム作成過程を解明してきたが処理過程における学習者の状況認知や意思決定が不明であった。そこで、非反応測定法によりBASICプログラム作成中のキー入力デ-タを収集するとともに、発話思考法によって発話データを収集し、両者の情報を統合してプログラミングにおける状況認知と処理過程を明らかにすることを試みた。本研究は中学生2名の状況認知と処理過程について報告する。
著者
梅山 宏基 浦島 智 安宅 彰隆 畑田 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.327, pp.13-18, 2007-11-10
被引用文献数
2

学生のノートPCを用いた授業支援システムを開発している.授業における教師と学生間の双方向のコミュニケーションを支援するために,教師と学生のノートPC間をネットワーク上にあるサーバを介して情報交換を行うシステムを提案する.本システムでは,Ajax (Asynchronous JavaScript+XML)を用いてバックグラウンドでの通信を実現しているため,アプリケーションのインストールを必要とせず,簡単に使用が可能である.このような仕組みを利用して,在席確認やリアルタイムアンケート,不明単語共有,ページの強制表示などを行えるWeb型の授業支援システムを試作した.本稿では,システムの構成とその評価について述べる.実験により,ノートPCとネットワークによる,対面授業における新しいコミュニケーションチャネルの有用性が確かめられた.
著者
大竹 孝昌 徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.697, pp.19-24, 2003-02-28
被引用文献数
3

本論文では,カオスニューラルネットワーク(CNN)を用いた自動作曲システムを構築する第1段階として,メロディのコーディング方法についての検討を行った.CNNには,幾つかのパターンを記憶パターンとしてホップフィールド型ニューラルネットワークに埋め込み,記憶パターンと異なるパターンを初期値として与えると,様々なパターンを次々と想起するという特徴がある.また,想起過程において,複数の記憶パターンの特徴を併せ持つパターンや,記憶パターンと印象が近い新たなパターンなど,数々の興味深いパターンを想起するという興味深いふるまいを示す.本研究では,このようなCNNの特徴を利用した自動作曲システムの構築を試みる.本論文では,システム構築の第1段階として,メロディのコーディング方法についての検討を行っている.CNNに記憶させるパターンは,パターンを構成するニューロンの発火・非発火状態のバランスを考慮する必要がある.そこで,幾つかのコーディング方法を提案し,それらの方法を用いてメロディの作成実験を行った.また,作曲されたメロディの試聴比較評価を行い,コーディング方法の有効性について検証した.
著者
村上 龍一 花田 良子 村中 徳明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.377, pp.91-96, 2014-01-04

近年,日本における伝統文化の1つとして,アニメ,マンガ,イラストなどの芸術分野が世界的に注目されるようになってきた.その影響により,絵を描く人々,通称"絵師"を目指す若者が,ここ数年で急増してきている.しかし,描画スキルを独学で身に付けることは,際限のない時間と努力を必要とすることもあり,非常に難しい.また,描画教室や専門学校等に通う方法もあるが,この場合は時間と努力に加え,多額の資金が必要となる.そこで著者らは,以上のような悩みを解決するため,初心者を対象とし,人物キャラクターをモチーフとした独学型の描画支援システムを構築した.また,本システムにおける有効性を検証するため,実描画実験,及び本システムを評価するためのアンケート調査を行った.
著者
松本 豊司 瀬川 忍 末本 哲雄 竹本 寛秋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.453, pp.71-75, 2010-02-26

昨今、我々は情報関連の授業の実践を通じて、自主的な学習の組み立て、グループワークなどをうまくこなせない学生の増加を懸念しており、かつ、きちんと指導をすれば学生は伸びることも感じている。そこで、我々は平成19年度から開講している選択科目「1歩進んだPC活用講座」において、ブレンディッドeラーニングの色々な工夫を実践しており、その取り組みを通じて協調学習を含んだ授業の効果的な構成方法が見えてきた。授業の前半はICTのエキスパート教職員により複数のPCソフトウェア活用法を教え、後半は3, 4人のグループ単位で学習した技術を活用した課題を行う授業構成を考えた。グループ作業の過程でお互いが教えあい、競いあいながら成長することを狙った授業設計である。授業スタート当初はグループ課題は1度であったが、これを2度に増加することにより、はっきりと効果が増加することが確認できた。本論文では、平成19年度後期から平成21年度前期までの授業における協調学習の効果を高める取り組みとその効果について報告する。
著者
柏木 陸 小尻 智子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.513, pp.147-152, 2015-03-07

スポーツにおいて動作を成功させる良いフォームは一意に体格に応じて異なる。体格は個々人で異なるため、競技者は自らの体格を考慮してフォームを形成しなければならないが、自身の動作を客観的に分析するのは困難である。本研究では、サッカーのパスを題材として、競技者自身が体型に応じたフォームの形成を支援するシステムの構築を目的とする。動作が成功した時のフォームは競技者の体格に応じたフォームであり、失敗したときのフォームは体型に適していないと考えられる。そこで本システムは成功・失敗した動作のモーションキャプチャデータから、成功・失敗を識別する特徴を抽出し、競技者がフォームを形成する際に注意すべき特徴として指摘する。
著者
後藤 治男 岡 育生 渡辺 一志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.431, pp.111-115, 1996-12-14

アーチェリーは視覚を用いて的を狙うスボーツであるため,視覚障害者が参加することが困難である.著者のうち2名は,先に赤外線センサーを用いて的の方向を聴覚情報に変換する装置を開発している[1].本稿では,新たに磁気方位センサーを用いて的方向の視覚情報を音の高低の聴覚情報に変換する視覚障害者のためのアーチェリー補助システムの概要について述べる.アイマスクを着用した試射結果より,本システムの有効性を示すと共に、改良すべき箇所、ならびに問題点を明らかにする.
著者
金西 計英 戸川 聡 大久保 正信 佐藤 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.606, pp.9-16, 1998-03-14

多くの大学に既にキャンパスネットワークが導入されている.それにつれ学内のインターネットの利用も増大している。インターネット利用の普及によって新しい問題が表面化することになった.WWWの利用でブラウザ上の表示が遅い, つまり、インターネットが混んでいる, と言うことである.そこで, 我々は, マルチホームによるインターネット接続の手法を提案する.本稿では, 本学における, マルチホームの設計について述べる.
著者
岩本 正敏 水谷 好成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.309, pp.31-38, 2001-09-07
被引用文献数
9

小学生のプログラミング入門教育のために筆者らはロボット教材「梵天丸」を開発した。梵天丸は二輪駆動で、赤外線センサーを持つ自律型ロボットである。このロボットを制御するプログラム言語としてひらがなによる専用の言語「まきもの」も開発した。このロボットを使い、小中学生を対象にプログラミングのワークショップは各地で開催され100回を超えた。