著者
松井 一乃 金高 一 池部 実 吉田 和幸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.275, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

現在のspam対策は,検出率は高いが全てのメールに対策を適用するため通常メールの受信までに遅延が発生するものや,負荷が軽く検出率も高いが誤検知が多いなど,どの対策にも欠点と利点が存在する. 本研究では,メールフィルタプラグインであるmilterを用いてspam対策を組み合わせることで,負荷が軽く検出率の高いもので対策を行った後に誤検出されたメールを他のspam対策で救済するなど,利点を生かしながら欠点を補うことで効率的なspamメールの排除を目指す. 本論文では,milterを管理するmilter-managerを用いたメールサーバの設計・運用を行い,その有用性について検討する.
著者
王 超陽 賈 墨林 陳 奎廷 馬場 孝明
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.349, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

近年、最適問題を高速に解く方法の一つに、遺伝的アルゴリズムは提案されてから、多くの応用分野において幅広く使われている。しかし、この手法は収束速度が遅いという問題がある。これを解決するため、本研究ではパラメータを自動調整する手法を用いた改良遺伝的アルゴリズムを提案する。この改良遺伝的アルゴリズムは、交叉率と突然変異率のパラメータを自動調整させることにより、収束速度を上げるという新しい手法である。さらに、例として一般的な遺伝的アルゴリズムとこの改良遺伝的アルゴリズムで実現したそれぞれのFIRフィルタを比較し、提案手法による結果がより良いことを示す。
著者
阿比留 卓也 佐藤 弘明 小田 昌史 永井 秀利 江島 俊朗 木村 伸行 木原 由光
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.586, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

我々は,多様な動作が可能な5指ロボットハンドを用い,判別された筋動作とハンド動作とを対応付けることで,柔軟な対応能力を持つ筋電義手の開発を目指している.従来の研究では,筋電信号のWavelet解析結果に基づいて構築した判別空間上で,各動作のサンプル分布がPetal構造を成すことを示した.筋電義手利用者のQOLを高めるには,残った筋から得られる情報により,できるだけ多くの随意動作を判別可能にすることが望ましい.一方,装着の手間等を考えると,表面筋電計測位置は少ないほうがよい.そこで本稿では,Petal構造上でのクラスタ間の分離性評価により,判別可能な動作数の最大化と電極数の最小化とを図る手法を提案する.
著者
笹原 康大 池田 英広
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.216, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

近年,HEVやEVが大きく取り上げられている。しかし,特にEVは一充電走行距離が短く,また充電時間が長いという欠点がある。そこで著者らの研究室では,1人乗り小型EV(トヨタ車体製COMS)を対象に,A. IC&C方式の充電器を適用し,充電時間の大幅な短縮を確認した。また駆動バッテリに並列にEDLCを接続して,バッテリの消費を抑えると共に,モータの回生電力を増加させて一充電走行距離を向上させる手法についても同様に実機検証を行い,適用効果を確認した。本稿では,国交省が検討している「超小型モビリティ」規格に合致する2人乗りEV(CT&T社製e-ZONE)を対象として,EDLCを適用した走行と充電について実機検証を行ったので報告する。
著者
三宅 飛翔 下尾 浩正 川崎 仁晴 長嶋 豊 真部 広紀
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.524, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

現在、海洋環境とその変化に伴う磯焼け、水産資源の枯渇原因調査、大きなリスクを伴う水中洞窟調査等に小型水中ロボットの必要性が一層高まっている。本研究では、浅海域や水中洞窟において簡便に調査できる小型水中ロボットの開発を行っている。水中ロボットは遠隔操縦型で、本体にはCCDカメラ、電子コンパス、深度センサ、ソナーを搭載しており、手元のコントローラで航行状況や外部映像を見ながら操縦する。推進方式として2基推進器型及び4基推進器型を環境に応じて使い分ける事ができる。独創的な点は水中洞窟の形状計測用に4チャンネルのソナーを搭載しており、洞窟の3D形状生成をめざしている。水中洞窟や海岸での実験結果を報告する。
著者
戸田 隆道 今永 友里子 江島 潤 定 亮佑 西尾 治果 保田 周二 服部 祐一 井上 創造
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.79, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

本論文では音声認識を使って多くの人に好感を持ってもらえる声である“モテ声”を診断する手法について述べる.我々は”モテ声”というものの基準を定めるために約10名の声を録音し,約20名にどの声に好感を持てるかアンケートを行った.そのアンケート結果に基づき投票数の高い声,低い声の声紋を比較し好感を持ってもらえる特徴を分析した.本手法では2種類の発声を想定しており,男性の「あー」という単調な声と,男女両方の声で「好き」という意味のある言葉を発声した場合の2種類を想定している.それらを分析したデータを元に,自分の声がどのぐらい他者に好感を持ってもらえるかを数値化するアルゴリズムを考案した.
著者
新見 道治 野田 秀樹
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.148, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

QRコードの改ざん検出について述べる。ディジタル署名、RSA公開鍵暗号、Wet Paper符号および情報ハイディング技術を組み合わせることにより、QRコードの改ざん検出を実現する。改ざんの有無はQRコードが表現したい情報のハッシュ値を利用し、ハッシュ値をRSA公開鍵暗号で暗号化し、さらにWet Paper符号で符号化を行い、そのデータをQRコードの表面上の白黒パターンに対して情報ハイディングにより埋め込む。ハッシュ値は公開鍵暗号システムで暗号されているので、暗号化に利用する鍵を紛失しない限りQRコードが表現する情報の改ざん検出が可能である。
著者
丸田 要 永井 秀利 中村 貞吾
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.357, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

Non-negative Matrix Factorization(NMF)は,索引語文書行列を二つの行列の積に分解することで文書分類を行う.従来のNMFにおける局所最適解では必ずしも文書同士の類似性を反映した結果は得られない.そこで,本論文では,単語を要素とする文書ベクトル同士の類似度とクラスタの関連度を要素とする文書ベクトル同士の類似度の差のノルムを追加した新たな目的関数を定義する.新たな目的関数により,NMFの局所最適解において類似度の高い文書同士が同一のクラスタに分類されるように改良する.定義した目的関数を最小にする新たな更新式を適用した改良NMFにおいて評価実験を行う.
著者
内布 直毅 友永 千晴 横田 光広 太田 喜元 藤井 輝也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.427, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

セルラー移動通信において静止環境や歩行程度の低速移動環境下での通信が急増している。このような環境下では自ら走行する場合とは異なり、周囲の環境変化によって伝搬変動を受ける。屋内環境下で端末が静止している場合に周囲の環境変化を与えるパラメータ(人)を直接考慮できる新たな伝搬モデルが提案されている。提案モデルでは、運動体である人を直径の2次元円盤(円柱)とし、端末に到来する電波を完全に遮断し、すべてを吸収する「完全吸収体モデル」を仮定している。 本報告では、人物が存在する場合の電波減衰特性についての実験結果と数値計算との比較と検討を行う。
著者
森脇 淑也 田中 和明
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.403, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

Rubyは、他のプログラミング言語と比較して、動的型付け(データ型の指定や宣言が不要)や豊富なライブラリなどの特徴があり、動作の本質的な部分に不必要なコードを書く必要がほとんどないためプログラムが理解やすく、効率的に書くことができるプログラミング言語である。しかし、メモリ使用量が多いため、既存のRubyでは組み込みシステム開発に用いることができない。そこで、開発中の組み込みシステム向けRuby(軽量Ruby)を用いることで開発効率を上げることを目的とする。現在は、軽量RubyをFPGAというPC上で回路の書き換えが可能なLSI上で動作させることで、開発効率の向上についての検証を行っている。
著者
黒木 竜馬 坂本 眞人 古谷 博史
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.154, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

エンターテインメントの分野では正確さよりも速度やリアルタイム性が重要である場合が多い。一方、物理シミュレーションでは精度が要求される。すると、計算精度を上げるために数値計算法のタイムステップを小さくし、質点を増やさなければならない。その結果、計算量が膨大になり、リアルタイムシミュレーションは現実的ではない。さらに、実行速度はハードウェアに依存するため時間軸とのずれが懸念される。そこで、本論文では、時間軸を一致させた非リアルタイムシミュレーションを提案し、難しいとされる布を対象とした3DCGアニメーションを試みた。